よく「海外に行くと自分が変わるよ」という言葉を聞く。
海外旅行に行った人が,海外旅行に行ったことのない人に対して言う決まり文句だね。
本屋さんへ行って,海外旅行関連の書籍コーナーを見てみると,「海外に行くと変わる!!」みたいなキャッチフレーズをたくさん見かける。
本当に海外に行くと変わるのかな?と考察してみた。
目次
結論
海外に行くと,確かに「考え方」は変わる。ただし,あなた自身の「行動」が変わるとは限らない。
人間の考え方は常に変わるもの
「昔は好きだったのに,今は好きじゃなくなった・・・・」
「前は興味がなかったのに,今は興味があるのよねぇ~」
あなたも,時間の経過につれて自分自身の好みが変わった経験は無いだろうか?
人間の考え方は,時間の経過とともに,自分では気づかないけど常に変わっていくものだと思う。
たとえ,毎日の生活が単調だったとしてもあなた自身の考え方は,少しずつ変わっている。
毎日の生活が単調だったとしても,その生活の中で少しずつ変化がある。
例えば,通勤の道路が工事で道が狭くなっていたり,新しいお店がオープンしていたり,電車にいつも乗る人を見かけるようになった,等々・・・
そういうほんの少しの変化が,あなたの考え方をほんのちょっぴりと変えている。
それを10年、20年と積み重ねていくと,あなたは10年、20年前の時と比べて考え方がガラっと変わっているはず。
考え方が変わらないほうがおかしいのでは・・・?
たとえ,10年間暗闇の部屋に閉じ込められて,刺激の変化が無い環境のなかで生活していたとしても,あなた自身の脳みそは常に思考が働いている。常に何かを考えている。
「考える」という事を何度も何度も繰り返せば、10年後は考え方が変わると思うよ。
海外旅行とは「考え方」が大きく変わるきっかけにすぎない
海外は日本と大きく環境が異なる。
始めて海外に行くと新しい刺激をたくさん受ける。
そして,あなたは新しいことをたくさん学ぶ。
だから考え方が変わる。
海外に行っても考え方が全く変わらないっていうのは,何度も海外の同じ国に行って「飽きた」だけ。
飽きると自分が受ける刺激が少なくなり,学べることがだんだん減っていく。
結果として海外に行っても「考え方」が変わりにくくなるんだよね。
海外旅行に行くだけでは「行動」は変わりません
あなたは初めて海外に行きました。
たくさんの新しい事を学びました。
帰国しました。
その時のあなたは,「考え方」自体は大きく変わりました。
「日本ってすばらしいねぇ~」っていう感情に浸りながら自宅まで電車やバスに乗って帰る。
そして自宅に帰り,そのままベットへ行って爆睡しました。
明日の朝,起きて「あ~,朝か~。そいや昨日までは海外に居たんだなぁ~」と考える。
ベットから出た瞬間に日常に戻る。
そしてあなたは海外に行く前のあなたと同じ日常的行動をする。
服を着替えて,朝食を食べて,学校に行って,眠くなる授業を受けて,昼食を食べて,部活をして,帰宅して,夕食を食べて,風呂に入って,寝る
海外に行く「だけ」では,「行動」は変わらないでしょ?
自分を変えたければ,別に海外旅行じゃなくてもいい
自分を変えること自体が「目的」であれば,「手段」は海外旅行じゃなくて,ほかにもいろいろあるよ。
よく自分探しの旅として海外に行く人がいるけど,別に海外旅行にこだわらなくてもいいんじゃないかな?
自分を変えるための「手段」は,海外旅行以外にもいろいろたくさんあるよ。というかほぼ無限にあって数え切れないな。
・異性とデート
・ボートに乗る
・海でサーフィン
・山登り
・たき火
・ジャガイモ掘り
・田植え
・バンジージャンプ
・遊園地巡り
・ラーメン大食いで無料にする
・筋トレ
・空手
・料理
・自宅PCの改造
・国内の電車に乗りまくる
・ドライブ
・競馬
・パチンコ
・折り紙
・人形作り
・竹とんぼ作成
・漫画を描いてみる
・小説を書く
・滝に打たれる
等々・・・・・
自分を変えたければ,自分がいままでやった事が無い新しい事をやってみればいい。
新しい事をやって、自分の考え方を変える。それを元にして,自分の行動を変えればいいんじゃない?
自分を変えるのは日本でもできること
極論から言えば,紙とペンだけあればいい。
紙に自分のやりたい事を書きまくるだけ。
そうすると自分の好きな事が言語化されて自分自身の事がはっきりわかるよ。
自分自身の事が分かったら,どんな自分になりたいか紙に書きまくる。
そうするうちに,自分では何をやりたいか?そのために何をすべきか分かってくるよ。
後は行動に移すだけで自分を変えれるよ。
紙とペンで書きまくるのは,自分を変える「手段」の1つだから、別にパソコンのメモ帳に書きまくったり、友達と対話、ラインでチャットでもなんでもいいよ。
別に海外に行かなくても自分を変える方法はたくさんあるよ。
海外旅行というのは,「楽しむため」に行くべき
あなたの海外旅行の「目的」が「海外の世界を楽しむため」であれば、海外に行くべき。体が元気な内にさっさと海外に行って楽しんじゃえ!!
例え,海外に行って楽しめなかったとしても,その「楽しくなかった」という経験をほかの新しい事を始める前の判断基準に生かせばいいんじゃない?
人生に無駄なことなんて無いから。
逆に「海外に行きたくない」って思っている人は海外に行くべきではない。
自分のやりたくない事はやるべきではないよ。
まとめ
「海外に行く」というのは,自分を変える「手段」の1つ。
自分を変えたければ,別に海外に行かなくても,日本国内でやればいい。
「海外旅行に行くと変わるよ」と言ってくる人の言葉は無視していいです。