英語以外に何か外国語を学びたい!
だけど、他の言語は難しそう・・・
と思っている人は、まずエスペラント語から入ってみよう!
エスペラント語は簡単にマスターできる言語ですよ。
目次
そもそもエスペラント語ってどんな言語?
エスペラント語は様々な民族をつなぐ「橋渡し言語」です。
・特定の民族や地域,国の言語ではない
・人工的に作られた世界共通語
・人間が学習しやすいように作られている
現在の世界共通語と言えば、圧倒的に「英語」
だけど、英語文法は特定の民族だけに偏っている。
なので英語を母語としない人にとっては英語が習得しずらい。
その問題を解決した世界共通語が「エスペラント語」
話者人口は100万人~200万人程度。
これからも話者人口がどんどん増え続ける見通し。
すっと遠い将来はエスペラント語もメジャー言語になるやろ
(適当)
エスペラント語はかなり学びやすい言語
世界一難しい言語なんて無いけど・・・
逆に世界一簡単な言語って何だろう・・・?
と思ったときに、真っ先に挙げられるのがエスペラント語
人間が覚えやすいように作られた人工的な言語だからね。
私の場合、たったの1週間程度でエスペラント語教科書の内容をほぼ全部理解できた。
あとは理解した内容と単語を覚えまくるだけかな?
っていう感じ。
それくらい、エスペラント語は簡単な言語です。
エスペラント語の文法はかなりシンプル
以下の文法事項さえ覚えれば、エスペラント語はほとんど理解したことになる。
・文字通りに発音する
・動詞の現在形は「as」で終わる
・動詞の過去形は「is」で終わる
・動詞の未来形は「os」で終わる
・動詞の命令形は「u 」で終わる
・動詞の仮定形は「us」で終わる
・形容詞は「a」で終わる
・副詞は 「e」で終わる
・名詞に男性・女性・中性の「性」は無い
・名詞は 「o」で終わる
・名詞の複数形は「o」の後に「j」を付けるだけ
・名詞の目的格(~を)は、最後に「n」を付けるだけ
・定冠詞は「la」だけ
・不定冠詞は無い
・単語パーツを組み合わせて単語を作れる(造語法)
あとはとにかく単語を覚えまくれば読み書きができる。
なぜエスペラント語は簡単なの?
いきなりエスペラント語の文法事項をざーっと見せられても
「エスペラント語って本当に簡単な言語なの???」
と疑問になると思う。
そんなアナタのために~
エスペラント語と、普通の言語と比較してみました。
ポーランド語とエスペラント語を比較してみよう
エスペラント語を作ったのはポーランド人。
ポーランド人が使っている言語は「ポーランド語」
ポーランド語は人工的に作られた言語ではなくて、自然と生まれた言語。
誰がポーランド語を作ったのかははっきりと分かっていない。
(と言うか、誰なのか分かるハズが無い)
エスペラント語がどれだけ簡単なのか理解するためにポーランド語と比較してみた。
エスペラント語は「文字通りに発音する」
例えば
「難しい」
をエスペラント語とポーランド語で書くと以下のようになる。
エスペラント語
単語:malfacile
発音:マルファツィーレ
エスペラント語の場合、アルファベット1つずつ「文字通りに発音する」
ぶっちゃけ言えば、全部ローマ字読みでOK
一方、ポーランド語は
単語:niełatwy
発音:ニェワトフィ
ポーランド語の場合は「文字通りに発音しない」
例えば「w」
この文字の発音は「ヴァ」になったり「ファ」になったりする。
後ろに来るアルファベットによって発音がコロコロ変わる。
そういうポーランド語の発音ルールを知らないと・・・
本来とはかなりズレた発音になってしまう。
「文字通りに発音する」なら、いちいち発音ルールを気にしなくていい。
学習の初期段階で、発音に関するストレスを減らせるのは大きい。
エスペラント語の動詞の現在形は「as」で終わる
例えば
「持っている」
をエスペラント語とポーランド語で書くと以下のようになる。
エスペラント語
どんなケースでも「havas」固定
エスペラント語の場合、一人称単数とかの人称に関係なく、常に「havas」
動詞の語幹に「as」を付けるだけでOK!
例外は無い。
一方、ポーランド語は
1人称・単数:mam
2人称・単数:masz
3人称・単数:ma
1人称・複数:mamy
2人称・複数:macie
3人称・複数:mają
ポーランド語の場合、エスペラント語みたいに全部「as」で終わらない。
人称によって動詞の形がコロコロ変わりまくる。
更に・・
「持っている」の動詞活用表は「例外」です。
なので、上記で上げた活用表に法則は無い。
「mam,masz,ma,mamy,macie,mają」ごと丸暗記する必要がある。
しかも、これを動詞ごとに全部覚える必要がある
(例:~である、食べる、知っている)
そう考えると、エスペラント語の動詞が全部「as」で終わるルールがどれだけ楽なのかお分かりいただけただろうか?
エスペラント語の名詞は「o」で終わる
例えば
「名前」
の名詞をエスペラント語とポーランド語で書くと以下のようになる。
エスペラント語
通常 ・単数:nomo
目的格・単数:nomon
通常 ・複数:nomoj
目的格・複数:nomojn
エスペラント語の場合、「名前」は基本的に「nomo」と書く。
名詞の場合、最後は「o」で終わる。
例外は無い。
複数形なら「o」の後に「j」を付けるだけ。
更に目的格(~を)の意味を持たせたい場合は「n」を追加する。
ちなみに「男性」や「女性」等の性の概念は無い。
これだけ覚えれば、エスペラント語の名詞活用を全部覚えたことになる。
一方、ポーランド語は
主格 ・単数:imię
生格 ・単数:imienia
与格 ・単数:imieniu
対格 ・単数:imię
造格 ・単数:imieniem
前置格・単数:imieniu
主格 ・複数:imiona
生格 ・複数:imion
与格 ・複数:imionom
対格 ・複数:imiona
造格 ・複数:imionami
前置格・複数:iminach
ポーランド語の場合、「名前」は「中性名詞」。
「imion」という文字の並びは、色々なケースで形を変える。
(これを曲用と言う)
「中性名詞」だけでも2×6=12通りも曲用する。
エスペラント語みたいに「j」や「n」を付けて終わり!ではないんです。
更に、「男性名詞」「女性名詞」で活用が異なる。
なので、単純に考えてポーランド語の名詞活用は12通×3=36通りも覚える必要がある。
更に、名詞が「男性」「女性」「中性」のどれになるかのルールも覚える必要がある。
ポーランド語の場合、「男性」「女性」「中性」はおおむね以下で識別可能。
男性:子音で終わる or 男性を意味する-aで終わる
女性:軟子音で終わる or -aで終わる
中性:-o ,-e ,-ę ,-umで終わる
しかも、そのルールは「おおむね識別できる」程度。
なので、当然ルールに当てはまらないケースもある。
結局は名詞ごとに性を覚える必要がある。
ポーランド語ってかなり面倒臭いねぇ・・・
エスペラント語の形容詞は「a」で終わる
例えば
「新しい」
という形容詞をエスペラント語とポーランド語で書くと以下のようになる。
エスペラント語
通常 ・単数:nova
目的格・単数:novan
通常 ・複数:novaj
目的格・複数:novajn
曲用のルールは名詞と全く同じ。
複数形なら「j」を付ける
目的格(~を)なら「n」を追加するだけ。
一方、ポーランド語は・・・
男性・主格 ・単数:nowy
男性・生格 ・単数:nowego
男性・与格 ・単数:nowemu
男性・対格 ・単数:主格/生格
男性・造格 ・単数:nowym
男性・前置格・単数:nowym
女性・主格 ・単数:nowa
女性・生格 ・単数:nowej
女性・与格 ・単数:nowej
女性・対格 ・単数:nową
女性・造格 ・単数:nową
女性・前置格・単数:nowej
中性・主格 ・単数:nowe
中性・生格 ・単数:nowego
中性・与格 ・単数:nowemu
中性・対格 ・単数:nowe
中性・造格 ・単数:nowym
中性・前置格・単数:nowym
男性・主格 ・複数:nowi
男性・生格 ・複数:nowych
男性・与格 ・複数:nowym
男性・対格 ・複数:nowych
男性・造格 ・複数:nowymi
男性・前置格・複数:nowych
非男性・主格 ・複数:nowe
非男性・生格 ・複数:nowych
非男性・与格 ・複数:nowym
非男性・対格 ・複数:nowe
非男性・造格 ・複数:nowymi
非男性・前置格・複数:nowych
これを見た人の99%はポーランド語を学ぶ気力が無くなるよね?
しかも「男性・対格・単数」の「主格/生格」ってなんだよ!!
ってなるよね?
ポーランド語の名詞には「活動体名詞」と「不動体名詞」の2つがある。
形容詞が修飾する先の名詞が
活動体名詞の場合 :男性・生格・単数と同じ形になる
不活動体名詞の場合:男性・主格・単数と同じ形になる
更に、これは形容詞の活用パターンは4通りある。
なので、6×5×4=120通りの曲用を覚える必要がある。
エスペラント語の形容詞は「a」で終わる、というルールがどれだけ覚えやすいかお分かりいただけただろうか?
語学に興味を持ったら、まずはエスペラント語から入ろう
普通の言語は学びにくい
エスペラント語とポーランド語を簡単に比較してみた。
ポーランド語の方が圧倒的に難しいじゃん!
って思うよね?
だけど、それはポーランド語に限らず、普通の言語でもよくある特徴。
普通の言語は良く使われる単語ほど不規則な活用をする。
それだと学習者にとっては覚えにくい!
だからエスペラント語が作られた
普通の言語にありがちな例外を失くしてシンプルな文法にしよう!
と考えて人工的に生み出したのがエスペラント語。
人間にとっては非常に覚えやすい言語なんです。
あの私ですら、一週間でエスペラント語をマスターできた。
一方、ポーランド語は一週間でマスターできるとは思えない・・・
下手したら1~2年はかかるかも・・・という感じ。
いろいろな外国語を学んでみよう!と考えている人は、まずはエスペラント語に触れるといい。
英語以外に新たな外国語を学ぶ体験をしたければエスペラント語がお手軽だよ。
エスペラント語を学んで、他の言語も学んでみるキッカケにして欲しい。
そういう思いも込めてエスペラント語が作られたんです。
語学や言語学に興味を持った方は、是非ともエスペラント語を学んでみようゼ!