ポーランド語には面白い文字「Ł」と「ł」があるんですよ!

ポーランド語を勉強したことのある人なら、誰もが「これ何!?」ってなる文字に出会う。

それがアルファベット「Ł」と「ł」。

本記事ではポーランド語で使われる「Ł」と「ł」の文字について紹介する。




そもそも「Ł」と「ł」ってどう発音するの?

結論から言えば「Ł」と「ł」のどちらも「w(ワ)」と発音する。

ポーランド語は、英語と同様に大文字と小文字の概念がある。

Ł」は大文字、「ł」は小文字。

つまり「Ł」=「ł」と考えてOK

「L」の文字に、斜めの「/」を入れるだけで「Ł」の文字になる。

「Ł」ってどういう文字なの?

まず、ポーランド語のアルファベット一覧を見てほしい。

ポーランド語アルファベット

ポーランド語はロシア語とは違って英語と同じアルファベットを使う。

アルファベット一覧を見てみると、英語アルファベットもある。
だけど、英語にはないアルファベットもある事に気づく。

元々のアルファベットに追加で「’」とか「/」みたいな記号が付いた文字もある。

Ł」はそもそも独立した文字ではない。
ポーランド語の「L(エル)」に「/」が付いただけ。

更に、「Ł」は「L」に対応する音を持っている。

なんで「/」が付くと音が変わるの?

ポーランド語にはクレスカ「´」がある

まず、ちょっとだけ小難しい話をしますね。

「L」に「/」が付いて「Ł」になる。

その時に使われる「/」の記号を「クレスカ(kreska)」と呼ぶ。

クレスカの記号は正確には「´」と書く。

クレスカが付くアルファベットは,先ほど紹介した「Ł」も含めて5個ある。

C → Ć
N → Ń
S → Ś
Z → Ź
L → Ł

クレスカ「´」が付いたらどんな音になるの?

元々のアルファベットにクレスカが付くと当然のように音も変わる。

どういう風に音が変わるか説明しようとするとすごく難しくなるので、本記事では説明しない。

興味のある人はggってみて、どうぞ。
検索キーワードは「クレスカ 軟音性」でOK

簡単に言うと、クレスカが付けば以下のように音が変わる。

C(ツェ)  → Ć(チェ)
N(エヌ)  → Ń(エィン)
S(エス)  → Ś(エシ)
Z(ゼット) → Ź(ジェット)
L(エル)  → Ł(エウ)

クレスカが付くと、大体「ウェー」って吐くような舌を使った音になるんじゃない?
(適当)



「Ł」を使ったポーランド語の単語を教えてクレメンス

以下の二点を頭に入れてポーランド語の単語を軽く眺めてほしい。

・「Ł」=「ł
・「ł」は「w(ワ)」と読む

ポーランドの都市名

Białystok (ビアウィストク)

モノ

jabłko (ヤブゥコ)
りんご

łosoś (ウォソシ)
サケ

łazienka(ワジェンカ)
洗面所

wołowina (ヴォウォヴィナ)
牛肉

kiełbasa (キェウバサ)
ソーセージ

pałeczki (パウェチュキ)
お箸

łyżka (ウシュカ)
スプーン

時間

południe (ポウドゥニェ)
正午

Poniedziałek(ポニェジャウェック)
月曜日

方向

północ (プゥノツ)

południe (ポウドゥニェ)

Biały(ビャウェ)

Żółty(ジュウテ)
黄色

pół (プゥ)
半分

mało (マウォ)
少ない