外国語を2言語だけ同時に学ぶことをオススメするたった3つの理由

一般人から見た外国語学習は,英語だけ。

語学マニアなら中国語や韓国語、ドイツ語、フランス語など色々な外国語を勉強しているハズ!

だけど、学ぶ言語は2言語のみに絞る事をオススメする。




外国語ってどんなモノがあるの?

世界には4000~8000個もの言語が存在する。

英語以外に、どんな言語があるか知りたい兄貴は以下を読んで、どうぞ。

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

「2言語を同時に学ぶ」って何?

英語+フランス語=2言語

普通の人が外国語を勉強するなら英語だけだよね?

英語だけを勉強している人は「1言語を学んでいる」と言える。

だけど英語だけでは飽き足らず、フランス語も学び始めたとする。

「こころぴょんぴょん」のフランス語訳を分析してみた

アナタが今やっているのは、英語とフランス語を同時に学んでいる。
そういうのを「2言語を同時に学ぶ」って呼ぶ。

「2言語を同時に学ぶ」の注意点

例えば、アナタがフランス語を学び始めたから英語は一旦止めました。

今のアナタはフランス語「だけ」学んでいます。
英語は「今は」勉強していません。

そういうのは「2言語を同時に学ぶ」と言わない。
「フランス語の1言語だけを学んでいる」状態です。

本記事で扱う「2言語を同時に学ぶ」は、アナタが「今」2個の外国語を学んでいる状態だと思って♡

なぜ学ぶ言語は「2言語」がオススメなの?

オススメする理由は3つある。


・1言語「だけ」だと危険
・毎日3言語以上学ぶと中途半端になる
・2言語でバランスを取る


それぞれの詳細を説明しますね。

1言語「だけ」だと危険

ほとんどの人なら英語「だけ」学んでいると思う。
だけど、どんどん英語を深く学んで知識をつけていくほど危険。

これは英語に限らず、他の言語でも同じ。

例えば中国語「だけ」に絞って学んでいる人にも当てはまる。

外国語を学べば学ぶほど、どんどん知識が増えていく。
そして外国語を読んだり、使うことができるようになる。

普通の人なら出来ない事が、普通に出来るようになる。
そしてネイティブの人からも歓迎される。

いろいろ良い事だらけだよね?

だけど、それが危険なの。

「え?外国語をマスターして危険な事なんてあるの?」

危険な事もあるんだよねぇ~

昔の私は中国語の1言語「だけ」を猛烈に勉強していた。

「こころぴょんぴょん」の中国語訳(簡体)を分析してみた

その時の失敗例を紹介する。

1言語「だけ」を深追いしすぎると、自分が学んでいる言語「以外」が見えなくなってしまう。


・自分が必死に学んでいる言語が最も優れている!
・それ以外の言語は劣っている!


要するに、「意識高い系」みたいな、変なプライドを持ってしまう。
宗教的な考え方と言ってもおかしくないね。

「そんな考え方をする人なんて居るの???」
と思うかもしれない。

だけど、世の中にはマジで居ます!

昔の私は、中国語が最高の言語だと崇拝していた。
そして、英語に対して攻撃的な考え方を持っていた。

「英語は文法的に美しくない言語」
「英語を学ぶヤツは馬鹿」
「英語よりも優れた中国語を学ぶべき」

そういう変な考え方が行動にも表れてしまう。

中国語を知らない日本人に対して、何か中国語でペラペラしゃべって
「は?お前?そんな中国語すら理解できないの?」

とバカにする人が居るんですよ!
(↑昔の俺です。)

1言語「だけ」を深く学んでしまうと、変なプライドを持ってしまう。
そういう状態になると、他の人や、他の言語に対して攻撃的な考え方を持ってしまう。

アナタはそんな人間になりたいんですか?




毎日3言語以上学ぶと中途半端になる

先ほど、1言語「だけ」だと危険だ!
と紹介した。

それを防ぐためには、1言語だけではなく2言語を学ぶ。
そうすることでパワーバランスを保てる。

「世の中は1言語だけではない」というブレーキがかかる。

だけど、3言語以上を同時に学ぶのも止めた方がいい。
ほぼ確実に中途半端になるよ。

また昔の私の話になりますが・・・

自分の中国語能力が上達して、スラスラ読めるようになった辺りで・・・

まぁ、色々あって私の中国語の「限界」を感じた。
その頃から中国語に対するプライドが薄れてきた。

そして、自分の関心が他の外国語へと向くようになった。

ヨーロッパ言語はどれも英語と同じ文字を使うから面白くない!
何か変わった文字を使う言語を学びたい!

それが現代ギリシャ語です。
私が中国語の次に学んだ最初の言語が「現代ギリシャ語」だったということは今でも覚えている。

「こころぴょんぴょん」の現代ギリシャ語を分析してみた

更に、中国語のお隣のロシア語まで学び始める。

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のロシア語訳を分析してみた

そして、今度は古典言語のラテン語!

「こころぴょんぴょん」のラテン語訳を分析してみた

そして、今度は(ry

・・・の繰り返しで、自分が学ぶ言語がドンドン増えてきた。

このおかげで「世界の言語は中国語だけではない!」
と言うことが分かってきた。

考え方が客観的になって落ち着いてきましたねぇ~

だけど、「今」学んでいる言語が多すぎて逆に苦しい!
過去最高だと、20言語を同時に学んでいた時期もあった。

20言語を同時に学ぶことで言語の価値観を広げるのは素晴らしい事。
だけど、

「20言語も学んでいるオレってカッコイイー!」

っていう状態になる。

結局はどの言語も中途半端になるんですね。分かります?

20言語の中でも


・勉強したい言語
・勉強したくない言語


で能力に差が出てしまう。

結果、自分が学ぶ言語数が逆にドンドン減っていく。

そして新たに学びたい言語が見つかると、すぐに飛びつく。
その結果、また言語数が増える。

学ぶ言語数が減って、増えて・・・の繰り返し。

そういう状態になると、

「あれ?オレは結局どんな言語を学んでいるんだっけ?」

という状態になってしまう。

自分が学ぶ言語がはっきり固まっていない。
そんなんじゃぁ、「○○語を学んでいるゼ!」って胸を張って言えないよね?

だから少なくとも3言語以上を同時に学ぶのは止めた方がいい。

必ず「勉強したい言語」と「勉強したくない言語」が出てくる。
結局はどの言語も中途半端になっちゃうよ。

2言語でバランスを取る

私は今まで語学で色々な失敗をしてきた。

1言語「だけ」を深く学びすぎると、頑固者になってしまう。
その割にはメリットがほとんど無い。
(語学を生かした仕事なんて無い!)

かと言って、3言語以上だとどれも中途半端になる。
「カッコイイ」という理由だけで新たな外国語に飛びついてはいけない
(戒め)

改めて、自分の失敗談を語ると恥ずかしくなるわ・・・

そういう失敗を何度も繰り返した結果・・・
外国語を学ぶなら「2言語」がベストではないか?

というのが私の結論。

一般人から見たら、2言語を同時に学ぶのは超人的な事だと思うかもしれない。
だけど、語学マニアから見たら「たったの」2言語です。

外国語を2言語「だけ」学ぶことによるメリットは以下


・「○○語が優れている!他はダメ!」という宗教的な考え方を回避

・ある言語の一流になるぞ!の考え方を持たなくなる

・他の外国語を学びたくなる誘惑を防ぐ

・言語数を絞る=新たに学ぶ知識量を減らす=挫折しにくくなる

・〇〇語を勉強→▲▲語を勉強→〇〇語を勉強、のループが容易


まず最初に自分が学びたい言語を「2言語」だけハッキリ決める。
それ以外の言語は学ばないと誓う。

どの言語を学ぶか決めれないなら、「お試し」で色々な言語を学んでみる。

どんな外国語があるか知りたければ以下を読んで、どうぞ。
(2回目)

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

「2言語」だけハッキリ決めたら、あとは2つの言語だけをひたすら学んでいく。

それぞれの言語での学習量は1:1が理想的。

〇〇語→50%
▲▲語→50%

そうすることで、2つそれぞれの言語のパワーバランスを保てる。

天狗的な考え方を回避できるし、挫折しにくくなるよ!

で,筆者は何語を学んでいるの?

私は、これまでに外国語を70言語くらい学んできた。

どんな言語を学んだかは、以下記事を読んで、どうぞ。
(3回目)

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

色々な言語をかじってみて、様々な言語の特徴を学んできた。
面白そうな言語もたくさん見つかった。

そんな70言語の中でも、私が特に「学びたい!」と思う言語が以下の2つ。

アラビア語

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

ポーランド語

「こころぴょんぴょん」のポーランド語訳を分析してみた

アラビア語と「ロシア語」なら分かるんだけど・・・

アラビア語と「ポーランド語」を同時に学んでいる日本人は私も含めて10人だけじゃないかな?
(適当)

アラビア語を勉強して、疲れてきたらポーランド語に切り替える。
ポーランド語学習に疲れたらアラビア語へ切り替える。

その繰り返しで2つの言語を着実に積み重ねている。

学ぶ言語を切り替える簡単な方法としてはAnkiアプリがありますね。

毎日7言語を勉強している人が守っている4つのコツ

「学ぶ言語は2言語がベスト」だと気づいたキッカケは?

会社の上司からの素晴らしいアドバイス

私は今、会社で働いている社畜ヒラ社員です。
なので、上司から色々な事を言われる。

大抵は聞きたくも無い事ばかり言われるんですが・・・

だけど、たま~に自分にとって素晴らしいアドバイスをしてくれることがある。

その中で、今でも印象に残っている上司のお言葉が以下です。


ある分野で一流になるのは難しい。

だから複数の分野の「二流」を目指せ!

そうすれば社内でアナタができる仕事の幅が広がるであろう


うんうん!なるほど!
語学でも同じことが言えるね。

上司のアドバイスを語学マニア向けに言い換えると?

上司からの素晴らしいお言葉を、語学マニア向けに翻訳したのが以下


ある言語のネイティブや専門家になるのは難しい。

だから複数の言語で「二流」を目指せ!(別にペラペラじゃなくてもいい)

そうすれば語学・言語学の世界におけるアナタの存在感が高まるであろう


外国語の一流になる考え方は捨てろ!

多くの人は、言語のネイティブに憧れる。
もしくは言語の専門家を目指そうとする。

だから、必死に外国語を勉強する。

だけど世の中には、ネイティブ並みに外国語ができる人がゴロゴロいる。

例えば、日本に住む家族の両親がアラビア人だっとする。
その家の中ではアラビア語の環境で育った人がいます。

その人はネイティブ並みにアラビア語がペラペラ。
もちろん、日本語もできます。

そういう人のアラビア語能力に勝てると思う?
おまけに日本語もできるんだよ。

毎日アラビア語を10時間以上勉強する生活を20~30年以上続けたとしても・・・
その人のアラビア語能力に勝てるとは思えない。

それは今までの私の中国語学習歴8年から、何となく悟っている。

いくら中国語の勉強を頑張っても、ネイティブの中国人には勝てない。
自分がいくら頑張ってきれいな中国語を書いても、ネイティブから指摘される。

ポーランド語を30年以上勉強している専門家が言うには、


・ポーランド語を30年勉強してもネイティブには敵わない
・自分のポーランド語力が日本語力を追い越すことは無い
(もし追い越せるとしたら日本語力が低下した時)


いくら外国語を勉強しても、ネイティブには決して勝てない。

できたとしても「専門家」止まり。

その「専門家」ですら、同じ言語を10年単位で学び続けないと務まらない。

しかも、ある言語の一流に近づいたからと言って、社会的な地位が上がるわけじゃない。
自分の収入が増えるわけじゃないヨ

外国語を活かした仕事なんてほとんどない。
おまけに給料も一般社員より低いし、雇用も不安定。

その割には、ものすごく高い語学力を求められるんだから、割に合わない!

ネイティブになるとか、多言語ペラペラの人っていうのは、アナタが勝手に思い描いている幻想にすぎない。

だからね、外国語の一流を目指すのは止めた方が良い!
それだけ忠告しておく。

その代わりに複数の言語で「二流」を目指せ!

今まで外国語の「一流」を目指すのは止めとけ!

と何度も言ってきた。

だけど「二流」程度なら目指してもいいんじゃないかな?

というのが私の考え方。

私が考える「二流」は、外国語学習者の「上級者」~「超上級者」辺り。
日本語で考えなくても普通に外国語で読んだり話したりできるレベル。

当然、ネイティブや専門家には勝てないけど・・・

普通の人から見たら、卓越した語学力を持つ人が「二流」です。

私の中国語力は「二流」です!

「二流」のレベルになると、中国語に似た広東語や台湾語等を言語学的に深く考察できる。

「こころぴょんぴょん」の広東語訳を分析してみた

「こころぴょんぴょん」の閩南語(びんなんご)を分析してみた

もし、中国語だけでなく広東語も「二流」のレベルまで勉強すれば・・・
他の中国語方言も考察しやすくなるハズ

でも、今の私の「二流」の言語は中国語と英語の2個だけ。

それだと、考察できる言語が限られてしまう。

昔の私はロシア語も学んでいた。
だけど、残念ながら私のロシア語力は「二流」ではない。

だから、ロシア語に近い他の言語(チェコ語・ポーランド語など)を深く知ることができない。
あくまでも、文法的に見た表面的な事しか分からない。

でも、ロシア語系の言語の事も深く知りたいなぁ~
と私の心の中では密かに望んでいる。

じゃあ、中国語に加えて新たな「二流」の言語としてポーランド語を学ぼう!
と決心した。

「一流」の言語を身につける為には何十年もかかる。
もしかしたら死ぬまで勉強しても「一流」にはなれないかもしれない。

だけど、「二流」程度なら5年間、毎日少しずつ勉強し続ければ絶対になれる!

それは、私の英語歴(6年)や中国語歴(8年)からすでに証明済みである。

そんな風に「二流」の言語を増やしていくと、自分の言語学的な考察の幅が広がる。

会社で、自分ができる仕事の幅が広がるのと同じだね。

言語が好きな兄貴は、ぜひとも「二流」の言語を増やしてほしい。

そして言語学的な考察をまとめた記事をブログにアップしてくれないかな~
(他力本願)

まとめ

外国語を学ぶなら「2言語だけ」に絞れ!

「2言語」の根拠は以下。


・1言語「だけ」だと危険
・毎日3言語以上学ぶと中途半端になる
・2言語でバランスを取る


語学力は「二流」を目指せ!

一流を目指すべきでない理由は以下。


・ネイティブ(=一流)にはなれない
・専門家(≒一流)になるのに何十年もかかる
・一流になるメリットはほぼ無い!


「二流」の言語を複数持つと楽しい!

「二流」の言語を複数持つことで、他の人とは異なった言語学的な意見を言うことができるよ!

例えばアラビア語とポーランド語が同時にできる日本人っていると思う?

もし、私がアラビア語とポーランド語の「二流」になったら・・・

双数があるスロベニア語に関して、他の言語学者では分からなかった事が見つかる(かもしれない)

「こころぴょんぴょん」をスロベニア語へ翻訳してみた

まぁ、要するに語学や言語学の世界では存在感のある人になれる。
語学がますます楽しくなるゾ~

でも、現実社会では全然役に立たない

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