海外旅行に行けば、周りは外国語だらけになる。
別に海外に行かなくても、ネットサーフィンすればたまに知らない言語を目にすると思う。
その時は誰もが「ああ、外国語が読めればいいのに・・・」と考える。
しかし、外国語の学習を始めるのは結構勇気がいる。
「俺は語学の才能が無いから・・・」と恐縮してしまって、外国語学習を開始するのをためらってしまう人も多い。
だけど外国語ができるようになるのに「才能」なんて必要ない。
その理由を説明する。
目次
外国語を学ぶのに「才能」は必要か?
結論から言えば語学に「才能」は不要
実際に「語学に才能は必要か?」という研究をした人がいる。
外国語を習得するのに苦労していた学生たちを対象に調査した。
その結果、外国語習得は生まれつきの障害や才能に影響しないことが分かった。
もし、言語取得に才能が影響する!という結論になっちゃうと・・・
例えば日本に住んでいる10%の日本人しか日本語を使えない世の中になってしまう。
実際、日本に住んでいる日本人はほぼ全員が日本語を使える。
どんなに語学が苦手な人でも、一応日本語は使いこなせる。
だから語学に「才能」はハッキリ言って不要。
人によっては言語取得に苦労する場合もあるが・・・
研究の追加報告として、学生によっては外国語学習に苦労した、苦労しなかった人がいる。
だけどそれは単なる「学習方法」が原因。
効率の悪い勉強のやり方で外国語を学んでもなかなか覚えられないでしょ?
例えば英単語を覚えたい!と思っても、ただ英単語帳の英単語を見るだと学習の効率が悪い。
本当に英単語を覚えたければ、覚える為の手法を用いる必要がある。
その「覚える方法」を調べて、自分なりにアレンジする。
そして、その方法で語学を続ける。
それができた学生だけが「外国語学習に苦労しなかった」と回答している。
語学は結局は「才能」とは全く関係なく、勉強のやり方次第でいくらでも改善できる。
なぜ、人は語学に才能が必要だと決めつけるのか?
人間は他の人と比べたがる生き物
アナタは他の人と比べた経験がありますか?
他の人と比べた経験が「無い」っていう人は、ずっと牢屋や個室に閉じ込められて外の世界を全く知らない人。
でもアナタはずっと牢屋や個室に閉じ込められながら生きてきましたか?
日本の場合、小学生から中学生までは義務教育として嫌でも学校に行かないといけない。
学校に行くと、嫌でも自分と同じ年の人を見ることになる。
「この人は走るのが早いな~」
「この人は絵が上手いな~」
「この人はクラスで人気者だな~」
と色々気づくようになる。
他の人には、必ず自分よりも優れている点がある事を知らず知らずのうちに学んでいく。
そういう風に子供の時から、他の人と比べながら成長していく。
そしていつの間にか自分は他の人と比べたがる大人になってしまう。
例えば他の人の給料とか英語力とか貯金額とか。
嫌でも他の人と比べてしまう。
それが人間なんです。
自分の語学に限界を感じた時「才能」という言い訳を使う
大人になれば当然分かるのだが、外国語学習がものすごく得意な人を嫌でも見せられてしまう。
例えば学校とか会社の中では、必ず英語がものすごい得意な人がいる。
定期テストやセンター試験で英語の点数がほぼ満点だったりとか、TOEIC990点の人とか。
そういう人を何度も見せつけられてしまうと、「ああ、俺は英語ができない人なんだ・・・」と挫折する。
そういう風に挫折するのは別に悪い事ではない。
人間は挫折をしながら成長していく生き物。
だけど自分の外国語のレベルの低さに嘆いて「あぁ、俺はどうぜ語学の才能が無いんだ~」とグチグチ言い訳する人が多い。
語学の「才能」がある人ほど「私は才能が無い」と言う
外国語がものすごいデキる人は決まってこう言う。
「私は別に語学の才能があるとは思っていません」
「私は他の人と比べて特に覚えるのが得意とは思っていません。」
「ほかの人よりも何倍も努力しただけです。」
「毎日サボらずに外国語勉強を続けただけです。」
それは語学に限らず、他の分野でも同じ。
ある分野に長けている人は、毎日コツコツと努力しないと結果が出ない事に薄々気づいている。
そして、その努力を実際にやっている。
それを毎日欠かさず続けている。
たった、それだけの事。
だから「私は才能があるとは思っていない」と言う。
「才能」という言い訳をしない。
「才能」から逃げていない。
そういう人だけが外国語を取得できる。
でも外国語ができる人って結局は限られているんでしょ?
プロ野球選手は全員がなれるわけじゃない
野球をやっている人は腐るほどいる。
だけど、その中からプロ野球選手になれるのはほんの一握り。
全員がプロ野球選手に慣れるわけじゃない。
野球をやっている人の99%以上はプロ野球選手になれない。
外国語を取得できる人は単に外国語が好きなだけ
先ほどのプロ野球選手の例は語学でも同じ。
外国語を学んでいるから、必ずしも外国語がマスターできるとは限らない。
必ず一定数以上の人は脱落していく。
だから、外国語をマスターできる人は限られてしまう。
でも、それは「才能」で絞り込んでいるのではない。
ただ、毎日コツコツと外国語勉強を続けているだけ。
でも、コツコツと続けるためには強い動機が無いとやってられない。
その動機は何でもいい。
だけど、外国語をマスターした人に共通する動機が「外国語が好き」
ただ、それだけの事。
アナタは外国語が好きですか?
外国語が好き!と心の中で思えないならば、さっさと外国語を止めちゃったほうがいいよ。
外国語が好きでもないのに無理して外国語学習をつづけても自分を苦しめるだけ。
語学ができない理由を「才能」で言い訳をしても悲しくなるだけ。
できない言い訳はいくらでもできる。
だけど言い訳をするくらいだったら、さっさと外国語学習を止めちゃえば?
アナタは外国語学習に不向きの人間。
だから、もう外国語は捨てたらどう?
語学以外でも、アナタが輝ける分野は他にいくらでもある。
スポーツとか絵とか音楽とか芸術とか日本文学とか。
そういう分野を色々探して一度試してみる。
こっちの方が限られた人生の時間を有意義に使えると思うよ。