「こころぴょんぴょん」のドイツ語訳を分析してみた

ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。

大学の第二外国語で人気があるドイツ語も訳されている。

そのドイツ語はどうやって翻訳したのかを分析してみた。




「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」の一覧

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のドイツ語訳


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


ドイツ語の発音方法

英語とは違って発音の例外はほとんどない。

ただし、アルファベットの通りに読まないルールがいくつかある。

「ch」=「ハ」

「ch」は「チャ」ではなく「ハ」

「Ach」=「ア

「ei」=「アイ」

「mein」=「マイン」

母音の後の「r」=軽く「ァ」

母音の後に「r」が来た場合、「r」自体の音が失われる。

その代わりに軽く「ア」を添える発音になる。

「Herz」=「ヘツ」

「z」=「ツァ」

「z」は「ズ」ではなく「ツァ」

「Herz」=「ヘァ

ちなみにドイツ語で「ズ」と言いたい場合は「s」+「母音」で書く必要がある。

「ü」=「ユ」

正確には、「ウ」の口の形で「イ」と発音する

「hüpft」=「ヒプト」

「pf」=「プフ」

正確には「p」と「f」の中間音

「pf」を「p」「f」で分けて発音するのではなく、まとめて「プフ」と発音する。

「hüpft」=「ヒュト」



ドイツ語を分析するとこうなる

「Ach」=「アハー」


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


「Ach」は単なる感嘆詞

「あぁ^~」に相当する。

「mein」=「私の」


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


「mein」は「私の」の意味がある。

英語の「my」に相当する

中性・単数・主格の形になっています。


ドイツ語 mein

「Herz」=「心が」


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


「Herz」は「心が」を意味する名詞。


ドイツ語 Herz

「Herz」を正確に言うと中性名詞・単数・主格

それに合わせて「私の」の意味を持つ「mein」の形を変える必要がある


男性・単数・主格としての「mein」

中性・単数・主格としての「mein」


「mein」自体は変わっていない。

だけど、「mein」が持つ文法的な意味が「男性」「中性」に変わっている。

「hüpft」=「彼はホップする」


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


「hüpft」は「彼はホップする」の意味を持つ動詞。

難しく言うと、直説法・現在形・単数・三人称


ドイツ語 hüpfen

「彼はホップする」の「彼」に相当するのが「Herz(心)」

「Herz(心)」は私(一人称)やあなた(二人称)ではない。
なので、自動的に三人称として扱われる。

彼(=心)はホップしているんだよ!

という事実をそのまま言っているだけです。

ドイツ語訳のまとめ


Ach^~ mein Herz hüpft^~
アハ~ マイン ヘァツ ヒュプト


これを日本語へ直訳すると


ア~ 私の心がホップします~


「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」に近い意味になるね。

だけど「~するんじゃぁ^~」のニュアンスが消えてしまっている

まぁ、これは翻訳ではよくあること。
仕方ないね。