ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。
ヨーグルトで有名なブルガリアで話されている言語、ブルガリア語にも訳されている。
そのブルガリア語はどうやって翻訳したのかを分析してみた。
目次
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?
そもそもブルガリアやブルガリア語って何?
まず、ブルガリアという国の場所から紹介する。
トルコの左上がブルガリアです。
ちなみにブルガリアの首都はソフィア(София「ソフィヤ」)
女の子の名前みたいですね~
ブルガリアで話される言語はブルガリア語です。
話者人口は700万人以上。
(世界80位くらい)
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のブルガリア語訳
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
ブルガリア語の発音方法
ロシア語と同じキリル文字を使います
ブルガリア語で使われる文字は、ロシア語とほぼ同じ
ロシア語には無い文字「ъ」の発音
ロシア語に「ъ」の文字は無い。
だけど、ブルガリア語には「ъ」の文字があります。
「ъ」は「ア」と「ウ」の中間音になる。
「Сърцето」の場合は「ъ」=「ウ」とした。
Сърцето=スルツェト
(サルツェトと書いても間違いではない)
ほぼローマ字読みでOK
ローマ字読みOKの文字を赤字で書いた。
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
ロシア語読みでOKな文字
ロシア語と同じように読んでOKな文字を青字で書いた。
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
発音方法を以下に整理した
基本的に、書かれている文字の通りに読めばOK
英語や中国語みたいに、あらかじめ単語の発音を覚える必要は無い。
ブルガリア語を分析するとこうなる
「Ах」=「アハ~」
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
「Ах」は感嘆詞です。
「Сърцето」=「その心」
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
「Сърцето」は「心」を意味する名詞。
正確に言うと中性名詞。
ちなみに、ブルガリア語に格変化は無い。
(単数・複数はある)
アルメニア語と逆になっているね。
「ми」=「私の」
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
「ми」は「私の」という意味を持つ。
「ми(私の)」の対象は「Сърцето(心)」
「Сърцето(心)」は中性名詞なので・・・
「ми」を
・мойто(モイト)
・моето(モエト)
と書いても間違いではなさそう。
「скача」=「ジャンプしている」
「скача」は誤訳?
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
「скача」は「ジャンプしている」という意味になる。
正確に言うと、分詞の副詞的用法
要するに「~するためにジャンプしている」と言っている。
だけど、「~するために」の動作が「こころぴょんぴょん」の文には無い。
なので、「скача」は誤訳ではないか?と思います。
「скача」→「скачет」に修正してみた
ブルガリア語の勉強を初めて1日目の私がブルガリア語を修正してみた。
Ах^~ Сърцето ми скачет^~
アハ~ スルツェト ミ スカーチェト~
主語「Сърцето(心)」は単数・三人称
なので単数・三人称の動詞を使う必要がある。
とりあえず現在形・単数・三人称の「скачет(ジャンプする)」を採用した。
ブルガリア語訳のまとめ
とりあえず、誤訳だと思われる「скача(ジャンプする)」はそのままにした。
Ах^~ Сърцето ми скача^~
アハ~ スルツェト ミ スカチャ~
面白いことに、ブルガリア語の場合は「ми(私の)」の位置が他のヨーロッパ言語の訳と異なっている。
「ми(私の) Сърцето(心)」
ではなく
「Сърцето(心) ми(私の)」
になっている。
ラテン語と同じ語順だね。
このブルガリア語全体を日本語に直訳すると
アハ~ 私の心がジャンプしています
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」に近い意味になるね。