ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。
語学マニアでも存在すら知らないほどの超マイナー言語、アルメニア語にも訳されている。
そのアルメニア語はどうやって翻訳したのかを分析してみた。
目次
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?
そもそもアルメニア語って何?
アルメニア語は、主にアルメニアという国で話される言語。
これを聞いた人の99%は
「アルメニア」なんていう国があったの?
と思うだろう。
アルメニアっていう国の場所から説明しますね。
アルメニアはカスピ海の左側にある。
もうちょっと拡大すると・・・
アルメニアは、トルコの右側にある小さな国。
この国で話される言語がアルメニア語です。
皆が気になる話者人口は、なんと700万人もいます!
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のアルメニア語訳
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
もうこの時点で意味不明ですね。
アルメニア語の発音方法
日本語と同様に左から読む
アルメニア語は左から右へ読む。
間違ってもアラビア語みたいに右から読んではいけない!
くっついているように見える文字の読み方
アルメニア語の場合、2文字がくっついているような文字がある。
例:ա,տ,խ
だけど、それらは1つの文字として読む。
母音
母音の場所を赤字で示す。
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
母音を整理すると
アルメニア語の母音だけを大文字アルファベットに置き換えると
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
Aխ^~ սIրտE ԼAվ Eլ ցAտկOտEլ^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
アルファベットと似ている子音
次はアルファベットと似ている子音を読んでみる。
対象となる子音を緑字で示す。
Aխ^~ սIրտE ԼAվ Eլ ցAտկOտEլ^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
子音を整理すると・・・
アルファベットの通りだったり、アルファベットと違う発音になっているね。
該当する子音だけを大文字アルファベットに置き換えると
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
Aխ^~ SIրտE LAվ EL TSAտկOտEL^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
アルファベットと似ていない子音
最後に残った子音を読んでみる。
残った子音を大文字アルファベットに置き換えると
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
AX^~ SIRTE LAV EL TSATKOTEL^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
以上がアルメニア語の発音方法
アルメニア語を分析するとこうなる
「ախ(AX)」=「アハ~」
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
「ախ(AX)」で感嘆詞を表す。
「あぁ^~」に相当する。
「սիրտը(SIRTE)」=「心」
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
「սիրտը(SIRTE)」は「心」の意味を持つ名詞。
正確に言うと単数・主格
ちなみに、アルメニア語には「性」の区別が無い!
(単数・複数の区別はある)
ブルガリア語と逆になっているね。
「Լավ(LAV)」=「良い」
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
「Լավ(LAV)」は「良い(good)」という意味の形容詞
正確に言うと形容詞・単数・主格になっている。
「էլ(EL)」=「とても」
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
「էլ(EL)」は「とても(too)」という意味の副詞。
「ցատկոտել(TSATKOTEL)」=「跳びあがる」
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
「ցատկոտել(TSATKOTEL)」は「跳びあがる」の意味。
英語で「to jump up」の訳になる。
アルメニア語訳のまとめ
ախ^~ սիրտը Լավ էլ ցատկոտել^~
アハ~ シルトゥ ラブ エル ツィアトコテル~
を日本語に直訳すると
心がとても良く跳びあがる
「とても良く跳びあがる」を意訳すると「とてもうれしくて跳びあがる」
つまり「ぴょんぴょん」している。
アルメニア語は「good」に相当する単語「Լավ(LAV)」を使ってぴょんぴょんと表現している。
マイナー言語を訳すると面白い発見があるね。