「こころぴょんぴょん」の日本語を分析してみた

ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。

本記事では、我が国の母語「日本語」について説明する。

日本語を外国語で例えて説明するとどうなるのか?を紹介する。





「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

そもそも日本語って何?

外国人から

日本語って何ですか?

と聞かれて、即答できる日本人はどれくらいいるのだろうか?

普段から日本語の研究をしている人や日本語を教えている人なら即答できるかもしれない。

だけど、普通の人は日本語について詳しく説明できない。

我々が当たり前のように使っている言語を細かく見るのは意外と難しいんです。

「こころぴょんぴょん」の日本語


あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~


「あぁ^~」の部分は濁音を付けて「あ゛ぁ゛^~」と書いても違和感が無い。

同様に「じゃぁ^~」も「じゃぁ゛^~」と書いていいと思います。

日本語の発音方法

日本語=韓国語からパッチムを全部取った音

韓国語には「パッチム」という音がある。

「こころぴょんぴょん」の韓国語訳を分析してみた

韓国語の文字が持つ音は3通り


1.母音のみ
2.子音+母音
3.子音+母音+子音


3.の最後の子音「パッチム」に相当する。

以下画像の赤い部分が「パッチム」

パッチムの詳細は以下記事を参考。

ポケモンの名前でお手軽に学ぶ韓国語の発音(パッチムあり)

一方、日本語の文字が持っている音は2通り


1.母音のみ
2.子音+母音


日本語には韓国語みたいに「3.子音+母音+子音」の音を持つ文字が無い。

つまり、韓国語の「3.子音+母音+子音」の最後の子音を持つ音を全部消すと、日本語と全く同じ音になる。

韓国語の「パッチム」を全部外せば、日本語の発音になるんです。

「あぁ^~」の「~」=フィンランド語の「aa」

日本語では、音を長く伸ばす文字「ー」や「~」がある。

そういう文字は、外国語ではあまり見かけない。

強いて言うなら、英語みたいに


「アーーー」=「Aaaaaaaa」


と書けばいいのだが・・・

日本語の「~」に近いなぁ、と思う言語がある。

それがフィンランド語

「こころぴょんぴょん」のフィンランド語訳を分析してみた

フィンランド語では「aa」を「アア」ではなく「アー」と長く発音する。

フィンランド語の「aa」=日本語の「a~」と書き換えることができるね。




日本語を分析するとこうなる

「ぴょんぴょん」は、実は翻訳が難しい!

「ぴょんぴょん」という日本語の単語は、外国語に訳しにくい。

韓国語なら「깡충깡충(カンチュンッカンチュン)」

中国語なら「怦怦(ポンポン)」

「こころぴょんぴょん」の中国語訳(簡体)を分析してみた

広東語なら「怦怦(パン パン)」

「こころぴょんぴょん」の広東語訳を分析してみた

だけど、ヨーロッパ言語やアラブの言語だと「ぴょんぴょん」に相当する単語が無い。

なのでほとんどの言語では「ジャンプしている」と訳されている。

アラビア語では「ドキドキしている」と訳されている。

「こころぴょんぴょん」のアラビア語訳を分析してみた

ペルシア語では「心がダンスした!」と訳されている。

「こころぴょんぴょん」のペルシア語訳を分析してみた

ポーランド語では「心が、何かを得て、ジャンプした」という難しい訳になっている。

「こころぴょんぴょん」のポーランド語訳を分析してみた

「ぴょんぴょん」という単語は、外国人から見たら難しい日本語だなぁ~とあらためて気づかされる。

日本ではなぜ中国語を使わないのか?

こころぴょんぴょんでは「心」という漢字が使われている。

漢字と言えば、中国語ですね!

でも、日本では中国語を全く使わない。
日本語しか使われていない。

 

日本は中国から離れた島国だから中国語を使わなくて当然でしょ?

と思うのだが・・・

それだったら、台湾だって同じ島国でしょ?

にもかかわらず、台湾では完全に中国語が使われている。

 

でも、日本では日本語を使っている。

日本語の文字と言えば、ひらがな、カタカナ、漢字の3つ。

良く考えたら漢字って、中国語じゃん!

 

日本語は中国語の影響をうけつつ、日本語独特の文法を保っている。

それに似た言語と言えばアイスランド語

「こころぴょんぴょん」をアイスランド語へ翻訳してみた

アイスランドも、日本と同じ島国。

アイスランド語はスウェーデン語やノルウェー語に近い言語です。

「こころぴょんぴょん」のノルウェー語訳を分析してみた

アイスランド語を日本語に例えると、スウェーデン語やノルウェー語は中国語みたいな感じ

アイスランド語は島国の為、古い文法がそのまま現代まで受け継がれてきた。
その結果、複雑な文法が今でも残っている。

一方、スウェーデン語やノルウェー語は文法がだんだん簡略化されてきてシンプルになっている。

その結果、スウェーデン人とアイスランド人がお互いの母語で会話するのは困難。

日本人と中国人がお互いの母語で会話しても話が通じないでしょ?
それと同じ。

日本語は中国語の要素を残しつつ、日本語独特の文法や単語を現在まで残してきた言語と言えるかもしれないね。

日本語のまとめ

外国人に分かるように訳するほど意味を失っていく


あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~


を外国人にも分かるような日本語で訳すると

 

あ~心がぴょんぴょんする~

 

「ぴょんぴょん」の単語は難しいので

 

あ~心が跳ねます~

 

まで書いてあげる必要がある。

それだと「あぁ^~」とか「じゃぁ^~」のニュアンスが消えてしまう。

それは翻訳にありがちな現象です。

日本語を大切にしよう!(提案)

我々日本人は、外国語から日本語へ翻訳された本やサイトを読む。

だけど、その日本語は翻訳元の100%を伝えているわけじゃない。

翻訳する過程でニュアンスが次々と殺されている。

だから日本語だけで完全に内容を理解することはできない。

 

100%内容を知りたければ翻訳元の言語を勉強して♡

としか言いようがない。

 

でも、我々は日本語をすでにマスターしている。

だから「あぁ^~」とか「じゃぁ^~」とかいう細かいニュアンスも含めて日本語を理解できる。

 

それはなんと素晴らしいことであろうか!

 

英語とか外国語を勉強する以前に、母語である日本語を大切にしようね!

英語や外国語以前に日本語を大切にしましょう

これだけはハッキリと伝えたかった。