英語や外国語以前に日本語を大切にしましょう

平日の通勤時に電車に乗っていると、英会話とか英語学習の広告が多い
日本人なら誰もが英語力を付けたい!って思っているよね。

でも,実はアナタはすでに立派な日本語の言語力を身に着けている。

海外旅行に行くと自分の日本語力の大切さを客観視できる

海外に行くと,今までは日本語だった文字が全部英語、または現地の言葉で書かれている。

例えば韓国に行って飛行機から降りると,その先はもうすべてハングル文字(と韓国人以外の外国人向けの英語)。
私が韓国で初めて見た文字が「消火器」の韓国語

소화기(ソファギ)

これだけじゃない。
飛行機から降りてどんどん入国審査へ向かって歩くと次々と新しいハングル文字が現れる。

도착
입국
출구

これらはそれぞれ以下のように読む

トチャク(到着)
イプックク(入国)
チュルック(出口)

いくら日本で韓国語を勉強していても,所詮は外国語。
実際に海外に行って現地の文字を見ると,すべてが見慣れない文字

日本語なら頭を使わなくても当たり前のように読める。
だけど韓国に行って,韓国で書かれている文字を読もうとすると文字を読解しようとして余計に頭を使ってしまう。

外国語以前に日本語をすらすら読める自分に驚く
日本語が大切だったんだなぁと改めて実感する。

英語以前に何をすべきかを考えることのほうが大事

英語はあくまでも情報を得たり,自分の考えを相手に伝える手段。
英語力が伸びたからってアナタ自身の人間性が成長するわけじゃない

それよりも,アナタの人生において「何をするか」のほうが大切
アナタが「何をするか」を決めるためには考えないといけない

考えるためには頭の中で論理的なパーツを組み立てる必要がある。

例えば旅行でどこに行こうかな~と考える場合でも,結構いろいろなことを思い浮かべている。

・フライト便は何時間か?
・フライトの値段は?
・ホテル代は?
・何日間の旅行が妥当か?
・有休を何日取ればいいか?

こういう風に理論的に考えて始めてアナタは「何をするのがベストか?」を決めることができる。
逆に理論的に考えないで海外旅行に行くとめちゃくちゃになってしまう。

・フライト時間が合計30時間で目的地に着いた時点でヘトヘト・・・
・フライトの値段だけで100万円以上かかってしまった
・ホテルを取るのを忘れた・・・
・旅行期間15年間にしたけどなんか問題あるの?
・有休?とってないよ

論理的に考えないでめちゃくちゃな行動をしてしまった後で困るのはアナタ
だから英語以前に「何をするか」を考える力を上げることのほうが大切。

論理的に考えるだけなら別に英語じゃなくてもいい

論理的に考えるためには何かの言語を使う必要がある。

言語を知らない赤ちゃんは論理的に考えられない。
日本語をまだ完全に身に着けていない小学生は難しい事は考えられない。
小学生に微分積分の事をバーって説明されても理解できずに眠くなるだけ。

でも大人になると論理的に考えるための日本語力を身に着けている。

アナタはすでに日本語で論理的に考える力がある。

だから今更英語とか外国語を勉強しなくても大丈夫!
海外旅行では日本語が通じないけど,「じゃあ代わりにどんな方法で伝えようか?」と考える力はある。



外国語ができなくても日本語で他の方法を考えればなんとかなる例

例えば韓国語が全く分からないあなたが韓国に行きました。

旅行中にどうしてもトイレに行きたいけどそういうときに限ってトイレが全然見つからない
ああっ!漏れそう!!どうしよう!!!

近くに現地の韓国人がいた!
その韓国人のところへダッシュして駆け寄った。

そういえば韓国では日本語が使えない!!
どうやって伝えよう??
そうだ!身振りで伝えよう!

アナタは両手を股間に当てて足をバタバタさせているのを韓国人に見せた。

韓国人は「あートイレに行きたいんだなー」って理解してくれる
結果的に,トイレの方向を教えてくれたのでアナタは無事にトイレを済ませることができました。

別に外国語である韓国語を使わなくても日本語でどうやって「トイレで用を足す」かを考えれば漏らさなくて済む。

外国語学習をしている人こそ日本語を大切にしよう

語学をやっている人にありがちなのが以下。

「できるだけ日本語を読まない」

ある程度の語学力が付くと,外国語を尊重して日本語は卑下する考え方になってしまう。

外国語を勉強しているのに,日本語の解説ばかり読んでも語学力は伸びない。
語学力を伸ばす為の一番早い手段が外国語にたくさん触れること。
外国語にたくさん触れるために一旦日本語をシャットダウンするのは有効。

でも日本語そのものを捨てては駄目。
「何をするか」を考えるツールとして日本語をすでに身に着けている。

外国語を学ぶのはいいけど,語学力をアップさせることによって「何をするか」を一度は日本語で考えてみてはいかがでしょうか?