そもそも旅行英会話に載っているような英語って使う機会あるの?

海外旅行に何度も行った後で、英会話本やサイトを見直すと,「うわぁ・・・この英文、レベル高すぎ・・・」ってなる。
英会話の例文って難しいものばかり紹介されているよね。

本記事では英会話本よりもワンランク下のカタコト英語について紹介する。

カタコト英語って何?

「カタコト」とは、まだ言語をしっかりと学んでいない赤ちゃんや外国人が使うような変な言葉。
単語レベルの言葉は話せるけど,完全な文章は作れない感じ。

「カタコト」+「英語」は、赤ちゃんが話すレベルの英語。
文法的には間違いだらけだけど、何らかの意図がちょっとだけ伝わる英語というイメージ
英語学習を始めたばかりの中学生もカタコト英語を使う。
これは日本人なら誰もが通る道だから別に恥じる必要はない

旅行英会話で紹介されている英文は難しすぎる!

旅行英会話は,英語の教科書と同じ。
正しい英語を教えないといけない。

だから英文は文法的に正しいモノしか紹介されない。
これは言い換えると間違った英語を全否定しているようなもの

文法的に誤りが無く,複雑な事を伝えようとするとどうしても難しい英語になってしまう。

「Can I have a blanket?」の英語は難しい

例えば飛行機の中で毛布が欲しいときは,英会話本では以下のように紹介されている。

Can I have a blanket?
(毛布をいただけますか?)

実際に海外旅行の飛行機の中でパッと英語で言える日本人って少ないんじゃないかな?
まず「Can I~」すら思い浮かばない人が多いと思う

私は何度も海外旅行にいくけど、こんなにキレイな英語で言えないよ・・・

でもカタコト旅行英会話なら簡単!

我々日本人の母語は日本語
英語は母語じゃないから変な英語になって当然!

だから教科書に書かれているような正しい英語を使うことはキッパリと諦めよう。
正しい英語を使うことを諦めて堂々とカタコト英語を使おう

英語があまりできない人の場合は,正しい英語を使うよりもカタコト英語を使たほうが表現の幅が広がるよ。

カタコト英会話の使用例

飛行機の中で毛布が欲しいなーと思ったら,CAさんへどうやってカタコト英語で伝えればいい?
結論から言うと毛布の英語「blanket(ブラァンキィトゥ)」だけで通じる

でも,毛布の英単語「blanket」もまだ難しい!
「blanket」の単語すら知らない人が多いと思う

そういう場合は,自分の知っている簡単な英単語に言い換えればいい。
「blanket」を簡単な英語で言い換えた例を紹介する

・I cold  (寒い寒い!)
・warm warm (暖かくしたい)
・wear   (なんか着る物!)

これでも立派なカタコト英語だよ。
とにかく間違ってもいいから毛布に関連するような英単語をひたすら並べまくる。
自分の知っている範囲で英単語を言いまくる。

そんなカタコト英語も無理!っていう人は身振りで毛布のサインを出す
CAさんはその道のプロだから,言葉は分からなくてもお客さんの雰囲気で「あ~毛布が欲しいんだな~」って分かってくれるよ。

カタコト英語であろうが相手に伝える手段に変わりはない

英語はあくまでも相手に伝えるための手段の1つにすぎない

相手に英語で伝えられなかったからって別に恥じることは無い。
英語以外にも身振りとか絵に描いたりして、最終的に伝わればいいんです!

CAさんから毛布を持ってきてくれればそれで任務完了。
キレイな英語を知らなくても相手にやってほしい事を伝えることはできるよ

むしろ旅行英会話本に紹介されている英語を使おうとしないほうが良い

旅行英会話の本はいろいろな依頼文が紹介されている。

・席を変更して欲しいのですが。
・コーヒーが欲しいのですが。
・ドルに両替して下さい
・触っていいですか?
・ここで降ろしてください。

色々な依頼文の英語を知っておくのは別に悪い事じゃない
でも知っているからと言って調子に乗って英語で色々相手にお願いすると逆に迷惑

本来はお願いしなくていい事も英語でお願いしてしまう

本当は飛行機の座席を変更したくないけど「席を変更して欲しいのですが。」って日本語で言いますか?
言わないよね?

でも英語を知っている人の心理上は、学んだ知識をアウトプットしたがる。
知っている英語を使う機会があったらその場で英語を使いたがる。

だから飛行機の座席を変更したくないけど「席を変更して欲しいのですが。」って英語で言ってしまう。

CAさんから「ではどの座席をご希望ですか?」と尋ねてくる。
アナタは「いやいや,可能かな?って聞いてみただけです。すみません」と返す。

それははっきり言って迷惑なお客さん。
ただ習った英語を使いたいだけの人。

自分がやりたいことを相手に伝えたくなったときに初めて英語を使う

旅行会話本は海外旅行に行く幅広い人に対応しているため,例文数が多くなる。
でもアナタ個人が紹介されている例文を全部使う機会はまず無い。

どうしても英語を使って伝えない場面になったら大抵の人はパニックになって変なカタコト英語になると思う。

でも私はそれでいいと思う。
相手に伝わればいいんです!伝われば!

海外旅行に何度も行くと、そういう事が分かってくる。
すると旅行英会話本に載っているような英語って要らないなぁ・・・と気づく。

カタコト英語でも十分に海外旅行を楽しめるよ。