外国語学習は亀のようにノロノロやった方が上手くいく

アナタは外国語を一日でも早く身に着けたいですか?
そう思って頑張って外国語学習をする人が多い。

でもほとんどの人は途中でやめてしまう。
語学が長く続けられない。

どうしても根気が続かないアナタへアドバイスする。

外国語はそもそも早くマスターするモノではない

外国語を早くマスターできるのって魅力的だよね。

すぐに外国語が実際の場で使えるようになる。
外国語で書かれた本やネットの情報がすぐに理解できるようになる。

たったの一週間で外国語がマスターできればアナタの世界は広がる。

でも、その「一週間」っていう時間を決めた根拠は何?

もしアナタがどうしても一週間以内に外国語を身につけないといけない!
そういう状況ならば、一週間以内にマスターすべき。

でもほとんどの人は語学に長い時間がかかることを知っている。
中学生で英語を勉強したことのある人なら既に分かっているハズ。

そうであれば、学習期間は別に「一週間」じゃなくても「一カ月」とか「一年」で長めに見積もってもいいんじゃない?

いやいや、「一年」でも十分短い。
「5年~10年」でもいい。

学習期間が恐ろしい位長くても、結果的に外国語で書かれた本が読めるようになればいい。

アナタが外国語を学ぶ目的は外国語を使えるようになること。

だったなら、外国語を使いこなせるようになるまでの時間は関係ない。
学習期間が短くても長くても全然関係ない。



外国語は早く上達しようとするほど挫折する

一週間で外国語が読めるってすごいね

たったの一週間だけ外国語学習を頑張れば外国語で書かれた本が読めるようになる。
それは凄いこと

でも,一方で大きな苦痛も伴う。

「超」短期間で外国語を学ぼうとすると、どうしても集中的に勉強しないといけない。

ずっと外国語漬けの生活を送らないといけない。
スパルタ学習の生活になってしまう。

学習は自分が間違っていると思っているモノを受け入れるモノ

そもそも学習というのは、自分が今までに正しいと思っていなかったことを受け入れる行為と同じ。

アナタが間違っている!と思っていることでもどんどん認めないといけない。
そうしないといつまでたっても学習は進まない。

英語で言えば「is」が「~です」っていうことを認めないといつまでたっても覚えられない。

これは結構ストレスになる。
それは会社の職場でも同じ。

同僚の中には自分にとっては気に入らない人が必ずいる。
気に入らない人=自分が間違っていると思っている人

でも給料をもらっている以上、我慢してその人と付き合わないといけない。
これは苦痛だね。

外国語学習も同じ。
自分が間違っていると思う事を受け入れ続けないといけない。
その間は苦痛の連続になる。

苦痛が積み重なると不満が爆発して挫折する

毎日嫌な会社へ行って働くのは苦痛。
でもお金を得ることによる安心感のほうが苦痛よりも上回っている。

だから我慢して会社へ行き続けることができる。

でも語学はどうだろうか?
毎日苦痛に感じる語学を続けても果たしてメリットはあるのか?

外国語学習を頑張りすぎると苦痛が大きくなってしまう。
ついには外国語を読めるようになるメリットよりも苦痛の方が上回ってしまう。

するとどうなるか?

「外国語学習しても俺にとっては割に合わねぇ!ああ、もうやめるわ!」
と不満が爆発する。

外国語学習が途中で息切れてしまう。
そしてついには外国語を学ぶことそのものを放棄してしまう。

それが語学の典型的な挫折例。

昔の私が外国語学習に失敗した例

昔の私は外国語を学んでいるんだぜ!っていうのを意識して学んでいた。
外国語を学ぶってカッコイイよね。

他の人からは「すごい」って言われる特技をやっている。

早く外国語を学んだ成果を出したい!
そう思って必死になって勉強してしまう。

そんな日々が続くと次第に苦痛になっていく。
遂には挫折して外国語学習を止めてしまう。

そして「その言語は学び飽きたから」という言い訳をして別の言語に浮気してしまう。

そして浮気した言語学習も苦痛になって止めてしまう
また更に別の外国語に浮気して・・・のループ

でも「オレは外国語を学んでいるんだぜ!」というプライドだけは変わらない。

今思えば、ただの挫折を繰り返すだけの人だった。



外国語は遅く上達しようと考えるほど挫折しにくい

人間は誰もが楽したい生き物

人はできるだけ楽して生きたい。

楽して生きるためにはお金がたくさんあればいい。
お金はコツコツ働いて貯めるよりも楽な方法で手に入れたい。

だからみんなは宝くじを買う。
宝くじを買って一億円の大金を楽してゲットしようとしている。

外国語学習も同じ。
できるだけ最小限の労力で外国語をマスターしたいと誰もが考える。

でも外国語を本当にマスターしたいのであれば、まずは楽したい自分を認めるべき。
アナタは楽したい生き物であることを素直に認めよう

挫折しないコツは学習負担をゼロに近づけること

毎日の負担が少なければ少ないほど継続しやすいのは誰が見ても明らか。

運動のために毎日30分間ランニングをするのは苦痛。
でも会社の帰りにちょっとだけ寄り道して1分だけ余分に歩くならどう?

その「ちょっとだけ」が大事。
ほんのちょっとだけでも寄り道をしただけでも運動量は増える。

「ほんのちょっとだけ」なら毎日続けられる。
それは語学でも同じ。

一日当たりの外国語学習量を極力減らす。
毎日1分でもいい。

いや一週間で1分でもいい。
とにかく学習量を死ぬほど減らす。

学ぶ量を「少なっ!たったのこれっぽっち」まで減らす。

そうすれば一日当たり外国語学習にかける負担が小さくなる
負担を少なくすれば少なくするほど長期間続けられる可能性が上がる。

それを1年間以上は続ける。

いや2~3年はかかるかもしれない。
もしかしたら5年以上ということも・・・

でも続けて学習している限りは挫折しない。

自分は外国語を学んでいると意識しないのが理想

語学における理想像は「学んでいると感じない」
それに尽きる。

よく広告とかでは「勉強しないで覚えられる英語学習」というフレーズが多い。
その「勉強しないで」というのは大切

私がこれまでに何度も挫折をしてきて学んだ事が「できるだけ楽する」

学習時に感じる苦痛をできるだけゼロに抑える。
できるだけ楽な方向で学習をするのが大切。

学ぶ量を「少なっ!たったのこれっぽっち・・・」と思える位まで減らす。
そうすれば自分は外国語を学んでいると意識しなくなる。

外国語は亀のようにのろのろ上達する学習すたいるでもいいや~と開き直るのが挫折を避けるコツだと思う。

私がやっている頑張らないノロノロ語学の方法

学んでいる言語

私が現在ノロノロ学習している言語は以下の2つ。

ラテン語
古典ギリシャ語

要約すると、普通の人は知らないようなマイナー言語。
現在では死語になっている言語を学んでいる。

死語というのは、今は誰もが使われていない言語。
大昔の人が使っていた言語を学んでいる。

一般人が学んでも全然役に立たない言語
役に立つのは古代ヨーロッパの歴史とか遺跡を研究している人に限定される。

そんな言語でも読めるようになると楽しい
だから役に立たない言語でも学んでいる。

それが私なりの外国語を学ぶ目的

お金0円で外国語学習

私は本格的に本を買ったり語学講座に参加はしていない。

実はお金をかけないほうが外国語学習は上手くいく!

マイナーな言語でもネットでちょっとだけ頑張って調べれば学習素材が見つかる。
探すとラテン語や古典ギリシャ語の文章が無料で読めるサイトがある。

その文章で使われている単語の意味を一つ一つ調べる。

調べる時も辞書とかの本格的な本は不要
ネットで調べれば意味が分かる(ただし英語が多い)

私は古代ヨーロッパ研究科でもないのでプロ並みの外国語を身に着けようとは考えていない。
あくまでも趣味の範囲で学んでいる。

まずは単語の単位で覚える

外国語を読むためには文法とか多読とかいろいろな方法がある。

でも外国語学習を何度も挫折した私の経験から言わせてもらうと、まず単語ごとに覚えたほうがいい。
例えばいきなり以下のようなラテン語の文章を見せられても全然分からないよね?

Gallia est omnis divisa in partes tres

まず全然分からない外国語の文字を読もうとする事自体が嫌になる。
それはラテン語に限らず,古典ギリシャ語やほかの言語でも同じ。

語学をやる場合は、できるだけ苦痛を避けるべき。
苦痛を最小限に抑えるベストな方法が単語ごとに覚える方法。

これだと嫌になる。
Gallia est omnis divisa in partes tres

だけど、
est=英語のis

ならどう?

これなら全然嫌にならないよね?
ラテン語の「est」っていう言葉はすぐに覚えられそう!

「est」の単語だけでも覚えよう!ってなる。

単語を覚えるならAnkiが役に立つ

私は主にAnkiという学習アプリで外国語を学んでいる。

ポーランド語の旅行会話フレーズってどうやって覚えればいいの?

Ankiは単語カードを電子化したアプリ

パソコンやタブレットなら無料で使える。
iphoneだと3000円位かかる。

Ankiへ登録する単語帳は分けることが可能
言語ごとに単語カードを分けられる。

単語カード自体も自分で編集可能

なので,私はAnkiにラテン語と古典ギリシャ語の単語カードをちびちび追加している。

私のAnkiアプリの表示例を以下に示す

・ラテン語

・古典ギリシャ語

単語カードはネットにある例文から追加

私は教科書に紹介された単語を最初から一つずつ追加・・・なんてことはしない。

外国語を学ぶ目的は教科書にある面白くない文章を読むことではない!
自分が読みたい!って思う文章を外国語で読みたい。

だからいきなり原文に書かれている単語を最初から一つずつAnkiへ追加している。

ラテン語の原文例

古典ギリシャ語の原文例

例えばラテン語の「est」なら,その単語の意味を調べると「英語のis」

なので単語カードの表には「est」と入力
裏には「英語のis」と書く

これだけで単語カードの完成。
ね?楽でしょ?

会社の通勤時に単語だけをひたすら覚えまくる

社会人にとっては通勤電車は避けられない。
毎日電車の中で長時間待たされている。

強制的に待たされている間は何もやることが無くてヒマ。
なので拘束された時間を逆に利用して単語を覚えている。

私は小さなアンドロイドにAnkiアプリを入れている。
それを荷物に入れて会社へ通勤する。

駅で電車を待つ時や、電車の中で立っている時はAnkiを起動してポチポチ単語カードをめくっている。

それ以外にもスーパーでのレジ待ちの時間も単語カードをめくって覚えている。

単語学習をやるのはそれくらい。
自宅ではほとんど単語学習はしない

自宅にいる間は自由。
なのでわざわざ苦痛を伴う勉強はやりたくない

Ankiに単語カードをちびちび追加しながら学習

Ankiに入れる単語カードの量にも注意する。

コツは単語カードを入れすぎない事。
単語帳に追加する単語カードの数はできるだけ最小限にとどめる。

覚える単語量が多すぎると学習量が増える。
電車の中で単語を覚えるのが苦痛になって挫折してしまう。

だからこそ単語カードの追加量は重要

目安としては,Ankiの一日の単語学習が全部終わったら15個程度の単語を新規追加する感じ。

ラテン語や古典ギリシャ語の文章は別に早く読み進める必要はない。
むしろ2~3行程度を読むための単語学習に一カ月以上かけてもいいくらい。

私はラテン語の1章の文章10行を読むだけで1週間はかかっている。
古典ギリシャ語はそれ以上に時間がかかっている。

外国語の文章は、まず単語の意味を覚えないとまともに読めない。
でも少しずつでも単語カードを追加して覚えて行けばその内に読めるようになる。

これまでの語学の成果

ラテン語や古典ギリシャ語をノロノロと学習してそろそろ二カ月に突入する。
この成果と言えば・・・

大体読めるようになった原文はたったの40行程度。
でも40行でも辞書なしで読めるようになっただけでもすごい成果

なにより40行の文章の中にはすでに覚えた単語だらけ。
だからストレスなくスイスイ読める。

読めるようになるって気持ちいい!楽しい!

ノロノロ学習だから、読めるようになる文章の範囲はなかなか広がらない。
でもじっくり時間をかければ読める範囲は必ず広がる。

これからも亀のようにノロノロ語学を続けていこうと思う。

アナタも英語学習は亀のようにノロノロやってみませんか?