ニコニコ大百科にある「こころぴょんぴょん」の記事を見ると世界中の全言語に翻訳されている。
ペルシアじゅうたんで有名なイランで話される言語、ペルシア語にも訳されている。
そのペルシア語はどうやって翻訳したのかを分析してみた。
目次
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?
ペルシア語訳の修正
ニューエクスプレスのペルシア語入門書で学んだ私が
偉そうにペルシア語の修正版を解説してみた。
そもそもペルシア語って何?
ペルシア語はイランで使われている言語。
まず、イランの場所を紹介する。
・インドの左にあるのがイラン
・ドバイの上にあるのがイラン
・トルコの右下にあるのがイラン
・サウジアラビアの右上にあるのがイラン
そんなイランで使われている言語がペルシア語。
アラビア語と全く同じ文字を使うけど、文法は全然違う。
違いを簡単に言うと、
アラビア語:
・英語と同じ語順 [S + V + O]
・男性名詞・女性名詞がある
ペルシア語:
・日本語と同じ語順 [S + O + V]
・男性名詞・女性名詞が無い
ペルシア語は、実は日本語と似ている要素が多い。
ペルシア語の語学書では、必ずと言っていいほど
と宣伝している。
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のペルシア語訳
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
ハイ、この時点でもう意味不明ですね。
ペルシア語の発音方法
手書きで書くとこうなる
パソコンだとペルシア文字を編集しにくい。
なので、手書きでペルシア語を書いてみた。
1つ1つの文字に分解すると?
先ほど見せたペルシア語の文を単語1つ1つに分ける。
単語ごとに含まれる文字を分解した。
ペルシア語は←←←←に向かって読む。
なので、「AH」と読む。
「ZHN」と読む。
「KRDM」と読む。
「BHRGS」と読む。
「JFR」と読む。
※「ع」の文字は発音が難しい。
ほとんど無音でも差し支えない。
あれ?母音がほとんど無いんだけど・・・
先ほど紹介した読み方だと、子音だらけ。
母音が全くない。
その理由は、ペルシア語は母音を書かない言語だから。
英語で例えると
母音あり:this is the pen.
↓
母音なし:ths s th pn.
元々母音は発音される。
だけど、文字を書くときは母音だけ省いて書く。
これがペルシア語です。
(アラビア語でも同じ)
じゃあ、母音はどうやって見分けるの?
ペルシア語は母音を書かないと言った。
じゃあ、母音を探す手がかりはあるのか?
結論から言うと、
単語ごとに覚えるしかない。
中国語の漢字の読み方を覚える作業と似ている。
ペルシア語学習者の為に母音記号が付いている
子音しか書かれていないと、外国人はペルシア語が発音できない。
そのために、ペルシア語に母音記号を付けている。
こころぴょんぴょんのペルシア語に母音記号を付けるとこうなる
青文字が母音の記号です。
ペルシア語における母音記号の読み方は以下。
ペルシア語の母音は「ア」「エ」「オ」の3つだけ。
文字の上に「O」が付いた場合は、母音を読まない。
っていう意味です。
母音記号付きのペルシア語を読んでみよう
「AH」と読む。
「ZEHN」と読む。
「KARDAM」と読む。
「BEH RAGS」と読む。
「JAFAR」と読む。
よって、こころぴょんぴょんのペルシア語は以下のように読める。
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
※ペルシア語は←←←←に向かって読む
~^RAFAJ SGAR HEB MADRAK NHEZ ~^HA
※アルファベットも←←←←に向かって読む
~^ルァフャジ スグラ ベ ムダルカ ンフゼ ~^ハア
※カタカナ読みも←←←←に向かって読む
ただし、「 به」は「ベフ(BEH)」ではなく「ベ(BE)」と読む。
以上がペルシア語の発音方法でした。
ペルシア語を分析するとこうなる
ペルシア語は←←←←に向かって読む
アルファベットやカタカナ読みは→→→→に向かって読んでね。
「 آه(AH)」=「アハ~」
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
「 آه(AH)」は感嘆詞。
「あぁ^~」に相当する。
「ذهن(ZEHN)」=「心」
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
「ذهن(ZEHN)」は「心」を意味する名詞。
「 کردم(KARDAM)」=「私は~した」
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
「 کردم(KARDAM)」は「私は~した」という意味の動詞。
英語で言う「I did」や「I made」
「من(MAN)」が「私」を意味する。
なので、「 کردم(KARDAM)」は単数・一人称
「به رقص(BE RAQS)」=「~へ踊る」
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
「به رقص(BE RAQS)」は、正確には「به(BE) 」と「رقص(RAQS)」がくっついている。
「به(BE) 」は「~へ」の意味を持つ前置詞
「رقص(RAQS)」は「ダンス」と言う意味を持つ名詞
「جعفر(JAFAR)」=「ジャファルさん」
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
「جعفر(JAFAR)」のペルシア語をネットで調べても「ジャファルさん」という男性名しか出てこない。
うーん、なんでだろう?
こころぴょんぴょんにジャファルさんがいたのかな?
ペルシア語訳のまとめ
آه ^~ ذهن کردم به رقص جعفر ~^~
アハ^~ ゼフン カルダム ベ ラグス ジャファル^~
を日本語に直訳すると
アハ~
私は心がダンスをした。
ジャファル!
なんか変な訳になっている。
試しにgoogle翻訳でペルシア語に訳してもらったけど、全然違うペルシア語になっている
とりあえずニコニコ大百科にあるペルシア語は解読できなかった、という事にしましょうか。
【関連】アラビア語やウルドゥー語も読んで、どうぞ