難しく考えないでとりあえず海外へ行ってみましょう

外国語をマスターして、お金を100万円貯めて、海外旅行の本を100冊読んで知識を付ければ海外旅行で困らない。
最強の準備状態だね。

だけどそこまで極めなくても海外旅行はできる。
なのに皆は出発前に過剰に準備をしてしまう。

その理由を説明する。

「とりあえず海外へ行ってみる」で理解する

海外旅行の攻略みたいな情報を調べてみると、以下のように書かれている。

「海外は日本とは違います。治安も悪いので自分の荷物から目を離さずに管理しましょう。日本と違う意識を持って行動しましょう。」みたいな感じで紹介されている。

でもだからと言って「危ないらしいから、海外へ行くのはダメだろうな」と考えるのはどうなんだろうね。




一度も海外へ行かないまま高度な語学力とかマニアックな海外旅行の知識を付ける準備ばかりやってしまう。

でも、実際には海外へ行かないと理解できない事がある。

海外の空港に着いた途端、いきなり現地のお店の人から門前払いされて「あぁなるほど、日本みたいに注文してもダメなんだなぁ」と理解する。

このステップが無いと、何をどれだけ準備する必要があるかが分からない。
「過剰に準備する」「実際には全然必要ない準備をする」といった悲しい事故に繋がる。
それに「実際に自分の目で海外の世界を見る」は「文字や画像、動画で紹介された他人の海外旅行」よりも何倍も理解しやすい。

現場なしで理解できるほど人間の頭は高性能じゃない。

理解しにくい海外旅行の攻略情報で不安ばかり膨らませてしまう。
不安になるような情報に踊らされて準備に必死になってしまう。

「海外旅行は難しい」なんて怪談と同じレベル。
実際に海外へ行ってみれば「なーんだ。海外も日本と同じような世界じゃねぇか!心配しすぎて損したわ」ってなる。

一度分かっちゃえばなんてことはない。

「海外旅行は難しい」という怪談が生まれる仕組み

別に海外旅行の攻略情報を書いている人に悪気があるわけじゃない。
だけど本やネットで書かれている情報はあたかも高難易度のように書かれている。

そりゃあ、攻略情報はぶっ叩かれる可能性があるから。

「実際に海外へ行ってみたけど、色々酷い目に遭ったぞ!どうしてくれる!」と言ってくる人に対して「しっかり準備しないまま海外へ行ったお前が悪い」と言い返すために。

だから「しっかりと準備してから海外へ行きましょう」みたいな怖がらせる文言が必要になる。

たとえ自分の海外旅行が楽勝だったとしても「海外旅行なんて余裕だよ。何も考えずに突撃すりゃ行ける行ける!」とは言えない。
それであの文言が付け加えられて、読者を怖がらせる。

そういうわけで読者側のアナタも、書いてあることを真に受けるなんてやめた方がいい。
「海外旅行」なんて思っているほど難しくないよ。
大変な事もあるけど、実際は小学生一人でも海外の街を歩き回れるから。

実際に行けば分かるよ。

海外旅行の最強準備なんて必要ない

冒頭の話に戻る。

外国語をマスターした。
TOEIC990点とか英検1級に合格するレベルの語学力を身に着けた。

でも外国語学習はある程度の段階で頭打ちになる。

これ以上学習しても海外旅行は全然有利にならない。
海外旅行で使う外国語は限られている。

海外旅行をスムーズにやる成功率を上げるという意味ではTOEIC990点を取っておくのが最善と言える。

けどTOEIC990点は単に「そこまで勉強しても海外旅行の英会話の面では有利にならない」というだけで「海外旅行に十分な英語レベル」とは違う。

お金を余計に100万円貯めるとか、海外旅行の本を100冊読んで知識を付けるとかいうのも同じ。

アナタが海外で戦うのは「日本とは違う世界」であり「限界」じゃない。

海外旅行に一度も行ったことが無いけど、行ってみたい。
だけど海外は怖くてなかなか行けない・・・

と思っている人ほど「海外で必要なモノ、求められているモノは何か?」を見失っている。

結果、TOEICスコアカンストみたいな最強の準備をやってしまう。
「まぁできないよりはマシだけど…」な方向に突き進んじゃう。

そういう過剰な海外旅行準備をしている人はネトゲ廃人と変わらない。

だからとりあえず一度海外へ行ってみて軌道を修正する。
そういう作業が必要になる。

海外旅行は皆から言われているほど、思っているほど簡単でも難しくもない。

百聞は一見に如かず。
海外旅行が難しいかどうかは、結局は自分で行ってみないと分からない。

海外旅行で致命傷にならないように行動する力は大人なら誰もが身についているハズ

致命傷にならなければ、海外でいくらトラブルに遭ったとしてもいくらでも取り返しがつく。
だからとりあえず海外へ行ってみればいいと思うよ。