駅メモの遠征計画を立てる前に時刻表で路線の知識を付けよう!

自分が住んでいる場所から遠くの駅をたくさん集める場合、1泊2日以上の旅行計画を立てると思う。

駅メモ歴1年の私が、遠征計画に関して偉そうにアドバイスしてみた。
(なお、廃駅は無視する方向で)




前回の記事

台風とか大雪の時期は遠征旅行を避けた方がいい

【駅メモ】台風とか大雪の時期は遠征旅行を避けた方がいいよ!っていう話

駅メモで「やらなくてもいい事」

運営から搾取されない為に、駅メモで「やらなくてもいい事」を整理してみた

駅メモ遠征の計画方法

乗るのが大変な路線から先に行け!

駅メモがきっかけで、全国の駅に行きたい!
って思った兄貴が多いと思う(私です)

 

全国の駅に行くつもりであれば、乗るのが大変な路線から先に攻略して、どうぞ。

なぜ乗るのが大変な路線から攻略すべきなのか?


・別に、日本全国の駅に行かなくてもいいや~
・自分が行きたい駅だけで十分!
・それよりもSL(蒸気機関車)に乗りたいんや!


っていう兄貴はこの記事を読まなくて良い。
時刻表も不要。

行きたい駅とか電車・機関車に絞って遠征計画を立てて、どうぞ。

 

でも、
「全国の駅に行きたい!」
となると、話は別。

 

日本にあるすべての駅に行くんだよね?
ってことは、「乗るのが大変な路線」にも全部行かないといけないよね?
(私はレーダーで駅取得は禁止。意地でも全部乗るスタイル)

 

「乗るのが大変な路線」は後回しにして、乗るのが楽な路線ばかり攻略すると・・・
最後に残るのは「乗るのが大変な路線」だらけになる!

 

「乗るのが大変な路線」は、大抵は乗るのが楽な路線の隅っこにある。
つまり「乗るのが大変な路線」に乗るために、すでに取った駅に行きまくる必要がある。

楽な路線に2回以上乗るハメになるんだよね。

 

それだったら、先に「乗るのが大変な路線」から攻略しておく。
楽な路線は、「乗るのが大変な路線」へ行く「ついで」に乗っておく。

 

そして、最後まで残った路線が楽な路線だらけになれば、次の遠征時の計画が立てやすい。

乗るのが大変な路線って、どんなモノ?

3行でまとめると以下。


・本数が極端に少ない
・目当ての路線まで行く事自体が大変
・大雨や台風で長期運休しがち


 

詳細を、以下に説明する。

本数が極端に少ない

日本には、色々な路線がある。
都市部だと、電車の本数が多い。

 

一方、田舎だと電車の本数が少ない。
例を以下に挙げる。


・一日に3本しかない(例:只見線 [ただみせん]
・土日しか運行していない(例:門司港レトロ鉄道 [もじこう~]
・運休する曜日がある(例:木次線 [きすきせん]


 

こういう路線を攻略する場合、乗り換えの待ち時間が長くなるのは当たり前。

私が今まで経験した中で最長の待ち時間は3時間

 

北海道にある石北線(せきほくせん)で旭川(あさひかわ)→網走(あばしり)に行った後で、釧路(くしろ)行きの釧網線(せんもうせん)に乗る訳ですが・・・

 

乗り換え時間は3時間ですよ!3時間

目当ての路線まで行く事自体が大変

私は東京に住んでいる。
東京から行くのが大変な路線といえば、熊本県の人吉(ひとよし)にある「くま川鉄道(くまがわてつどう)」

 

紫矢印の路線が「くま川鉄道」

 

鉄道長期不通路線マップ

 

まず、くま川鉄道の始点が熊本県の山奥にある。

更に、くま川鉄道に行くためのJR線が運休している
代行バスも無い!(タクシー輸送はあるらしいが・・・)

 

なので、熊本市か、鹿児島市から高速バスで行く必要がある。
その旅行計画を立てるのが大変。

東京から九州に行って、JRでホイホイ行ける場所じゃないんだよね・・・

大雨や台風で長期運休しがち

最近、雨や台風が強くなっているよね?
それが原因で、長い間運休しがちな路線が多い。

 

大雨や台風に弱い鉄道といえば以下かな?


・日南線(にちなんせん)
・大井川鉄道(おおいがわてつどう)
・五能線(ごのうせん)


 

こういう路線は、台風シーズンを終えて、お正月に突入しても運休したままのケースが多い

日南線(にちなんせん)の場合、9月の台風で運休して復旧したのが来年の4月

紫矢印の路線が「日南線」

 

鉄道長期不通路線マップ

 

私はお正月に日南線に乗りたかったけど、ずーっと運休したままだったので泣く泣く予定変更した(実話)




乗るのが大変な路線を見分けるポイント

共通する事

「乗るのが大変な路線」の特徴は以下だったね。


・本数が極端に少ない
・目当ての路線まで行く事自体が大変
・大雨や台風で長期運休しがち


 

上記に共通するのが以下。


・乗客が少ない
・路線までのアクセスが悪い
・山奥にある


特徴の詳細説明

沿線の人口が少ないので、電車に乗る人が少ない。
人口が少ない場所は、たいていは都市部から遠い山奥になる。

 

山奥になるほど路線の地盤条件が悪くなるし、メンテが大変になる。

 

一度、大雨や台風の被害に遭うと、山奥ほど被害を受けやすい。

で、台風などの災害で一度運休になってしまうと、なかなか復旧作業が進まない。

 

鉄道会社としては、都市部の利益率の高い路線から優先的に復旧させる。
なので、客が少ないローカル線の復旧は後回しになってしまう。

 

だから、田舎になるローカル線は乗る事自体が大変なの!

事前調査は時刻表がオススメ

そもそも時刻表って何?

 

日本全国の電車の出発・到着時刻だけがびっしり書かれた本
あとは、特急とか臨時列車の情報とかも書かれている。

 

最初と最後のページあたりにある広告を除いて、人間が書いた文章は一切無い!

 

↑のようか感じのページが800ページくらい続く。

 

電車マニア以外の人が見たら暗号にしか見えないと思うが・・・
電車待ちの時間つぶしにパラパラ眺めれば、すぐに慣れる。

 

ミニサイズの「時刻表」なら本屋に行けば1000円で買える。

 

ちなみに、時刻表は一年に1回のJRダイヤル改正のタイミングで買い替えれば充分。
3月中旬にJRのダイヤル改正がある)

なぜ時刻表を勧めるの?

「乗るのが大変な路線」一目で分かるから。

アフィリエイト収入の為に、時刻表を買わせたいのではない!

 

駅メモで登録されている路線数だけでも600以上ある。

 

日本全国の路線に詳しい人なら、時刻表は多分不要。
600路線の特徴が頭の中に入っているから、ネット検索で欲しい情報が得れる。

 

だけど駅メモがきっかけで乗り鉄に目覚めたばかりの人は、全国の路線の特徴なんて全然分からないと思う。
というか、存在すら知らない路線の方が多い。

 

どれが「乗るのが大変な路線」すら判断できない。
「え?こんな所に路線があったの!?」ってなるレベル

 

だから実際に遠征して初めて

「へー、こんなところにローカル線があったんだー」
「うわっ…この路線、本数が少なすぎ…?」

ってことが分かる。

 

そういう路線知識レベルの人が、ネットにある路線地図を見ても
「乗るのが大変な路線」がどれなのか分からない。

 

山奥を走っている路線ならローカルやろ!

って思っても、実は簡単に乗れる路線もあるんだよね
(例:近鉄[きんてつ]、JRの特急が走っている路線)

 

どの路線が攻略難易度が高いのか知りたければ「時刻表」を開いて眺めるのが一番早い。

最初の頃に時刻表を使わなかった私の失敗談

私が最初の頃は、時刻表を買わなかった。
時刻表を買う金をケチって、全部ネットの路線検索で遠征計画を立てていた。

 

私がネットだけで立てた遠征計画の1つとして、紀勢本線(きせいほんせん)がある。
紀勢本線は、三重県から太平洋側をぐるーんと迂回して和歌山まで結ぶ路線。

 

以下の紫箇所が紀勢本線

 

Yahooマップ

 

でも、当時は紀勢本線(和歌山側)の途中にある

紀州鉄道(きしゅうてつどう)

という小さなローカル線がある事を知らなかった。

 

以下の紫〇で囲んだ箇所が紀州鉄道

Yahooマップ

 

遠征時に、「駅メモマップ」という地図アプリで紀州鉄道の存在を初めて知った。

以下の紫〇で囲んだ箇所が紀州鉄道

 

結局は紀州鉄道をスルーして和歌山市まで行ってしまった。
その結果、紀州鉄道の駅だけがぽっかり残ってしまった。(レーダー禁止なので)

 

まぁ、別の日に取りに行けばいいやー
って思って放置した。

 

後で調べてみたら・・・

紀州鉄道の駅を取る場合、すでに乗った紀勢本線にもう一度乗る必要があるやんけ!
なお、紀州鉄道の方の本数は1時間に1本なのでまだマシな方。
一日4本とかじゃなくてよかった~

 

という風に、乗るのが楽な路線ばかり攻略してしまうと、
後で「乗るのが大変な路線」を攻略するために、すでに乗った路線に乗る機会が増えてしまう。

そういう「無駄な移動時間」を減らす為には「乗るのが大変な路線」の知識が必要になる。

 

その教科書として時刻表を買えば良かったな~
と後悔した。

 

まー、

もう一回和歌山に行けるドン!

と前向きに考える見方もあるけど。

時刻表で「乗るのが大変な路線」の知識を付ける方法

時刻表は路線の教科書

時刻表は一見、数字の羅列データにすぎないかもしれない。
だけど、数字から「この路線はどんな特徴があるのか?」を読み取るのは人間。

 

時刻表の数字から、路線の意図を読み取る力がついてきたらネット検索だけで十分になるかもしれない。

その「ネット検索」する為に必要な知識を付ける教科書として、時刻表を使うのが良いと思う。

時刻表で実際に路線の特徴を学んでみる

例えば、愛知県周辺の駅を取るために遠征したい!
と考えたとする。

 

まずは時刻表の最初のページある路線図を見る。

 

名古屋あたりの路線図ページをめくると・・・
名古屋を中心に、路線が放射的に伸びていることが分かる。

 

その中でやけに一本の路線だけ長いんだけど、終点は行き止まりになっている。
(これを盲腸線[もうちょうせん]と呼ぶ)

 

JRではなく、私鉄っぽいなー。
この路線名は「長良川鉄道(ながらかわてつどう)」って言うのかー。フムフム

以下の赤丸で囲んだ路線が「長良川鉄道」

 

ネットで調べてみると、終点の北濃駅(ほくのうえき)は山奥で、他の駅へのアクセスはほとんど無いみたい。

一応、福井県にある九頭竜湖駅(くずりゅうこえき)までバスで結ぶらしいけど・・・
バスの本数が少なすぎて岐阜→福井への越県は難しそう

 

じゃあ、長良川鉄道は始点から終点まで行って折り返すしか無いなぁ~

 

路線図に「長良川鉄道」の時刻表が載っているページ番号が書かれている。
私の時刻表の場合、511ページであることが分かる。

 

以下の赤丸から、「長良川鉄道」の時刻表があるページ番号が分かる。

 

511ページをめくると、「長良川鉄道」の時刻表が一目でわかる。

 

「長良川鉄道」の時刻表ページから、以下の事が分かる。

 


え!?長良川鉄道って、終点に行く電車の本数がスカスカやんけ・・・

しかも片道だけで2時間半もかかるだど・・

終点は、山奥で他のアクセスがほとんどないから、折り返すしかない!

折り返す場合、終点での待ち時間も含めて6時間くらいかかるな

名古屋周辺エリアの中で、一番長い盲腸線は「長良川鉄道」みたいだな

愛知県周辺で、一番「乗るのが大変な路線」じゃん!

じゃあ、「長良川鉄道」を優先して乗る遠征プランを立てるかー


 

・・・という事を学べる。

時刻表に無い補足情報はネットで調べればよい

ところで「長良川鉄道」って全部乗り通すと、片道でいくらかかるのかな?
yahoo路線検索だと1720円か。

 

もっとお得な切符は無いかなー?

そういえば、長良川鉄道ってJR東海(とうかい)のエリアだなー

 

JR東海フリーパスだと、私鉄の「長良川鉄道」も含まれていたはず。
※フリーパスの正式名称は「JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷ」

 

JR東海の公式サイトを見ると、土日の2日乗り放題で8620円かー

長良川鉄道は、往復だけで3440円かかるから・・・
それだけでJR東海フリーパスの三分の一は元が取れるな。

 

残りの三分の二は別の私鉄に乗りまくって元を取るか。
あとは、私鉄間の移動にJRを使うか~

 

・・・という風に、時刻表に無い情報はネット検索で補えばよい

時刻表で「長良川鉄道」の路線知識があるので
ネット検索キーワードに何を入れるべきかも明確になっていると思う。

他に攻略する路線は路線図を眺めて決める

ネットで調べた結果

JR東海のフリーパスで長良川鉄道以外の私鉄にも乗りまくって元を取るぞ!

ということが分かった。

 

ここで、再び時刻表にある名古屋周辺の路線図を開く。

 

長良川鉄道の近くだと明智鉄道(あけちてつどう)樽見鉄道(たるみてつどう)もあるな~

 

右の黄色〇で囲んだ箇所が「明知鉄道」
左のオレンジ〇で囲んだ箇所が「樽見鉄道」

これも盲腸線だから、フリーパスと相性が良い!
(終点まで行って折り返す場合、フリーパスを使った方がお得のケースが多い)

 

明智鉄道と樽見鉄道の時刻表を見た限りでは、長良川鉄道と比べて難易度が低そう。

よーし、長良川鉄道攻略のついでに明智鉄道と樽見鉄道も取っておくか!

 

・・・・という事も、時刻表から判断できる。

時刻表から学ぶこと、分かる事って結構たくさんあるのよん。

まとめ

3行で

箇条書きすると以下


・まずは、乗るのが大変な路線から攻略
・楽な路線は後回し
・時刻表で路線ごとの難易度を頭に入れておく


遠征は頻繁にできない

旅行資金ががたくさんあって、長期間の休みを取れる人ってほとんどいないよね?
だからこそ、遠征の一回一回は貴重

 

全国の駅に行くのであれば、少しでも効率よく電車に乗りたい!
そう考えている駅メモ初心者に向けて記事を書いた。

 

参考になれば幸いである。

全国の駅に行くだけが駅メモではない

駅メモの最終目的は、全国の駅取得ではない!
全国の駅取得は、あくまでも駅メモを楽しむ手段の1つにすぎない。

 

私の場合は、特に乗りたい!っていうイベント列車やSL(蒸気機関車)は無い。

特に乗りたい!って思う路線は無い。

 

むしろイベント的な路線は、大抵は人が混むので避けたいタイプ。
子連れファミリーとか、大きなカメラを持ってパシャパシャ撮影しまくっている人の中に居たくない・・・

 

リア充・観光客・鉄道マニア向けのイベントは避けて、「日常」の電車に乗って駅を取得したいタイプ。
そっちの方が座れる可能が高いし。

 

特に好きな路線が無いのなら、とりあえず色々な路線に乗ってみる。
すると、「あー、この路線って面白いなー」という事に気づく。

 

自分が普段は乗らない、全く新しい路線に乗ってみて新しい気付きを得る。

 

全国の駅に行く=完乗(かんじょう)

は、あくまでも楽しむ手段の1つ。
というか、私は廃駅を無視しているので、駅メモ上ではコンプリートにならないのだが・・・

 

それよりも全国の駅を取得する過程で、なにか新しい気づきを得たい。
その為に遠征という名の旅行に行っているのである。

 

そう考えると、遠征計画って楽しいよねー

 

この記事を読んだ兄貴も、1泊2日以上の駅メモ遠征計画を立ててみてはいかがでしょうか?

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【駅メモ】お盆の時に,年末の遠征旅行計画を立ててしまおう!