ウェールズ語には、biim兄貴の名前を使ったbûm(ビーム)がよく出てくる

ウェールズ語では「私は~であった(点過去)」を意味するbûm(ビーム)の動詞が良く出てくる

そのbûm(ビーム)の単語を見るたびに、RTAで有名なbiim(びいむ)兄貴を連想してしまうのでブログ記事化したゾ~

biim兄貴を使ったウェールズ語講座
はっじまるよー。




前回のウェールズ語講座

「愛してる♡」はフランス語だとJe t’aime(ジュテーム)。なお、ウェールズ語は

biim兄貴って誰?

「biim」って何て読むの?

表記ゆれはあるが、以下2通りの読み方があるらしい。


びいむ  [bi’im]  (「び」「い」の音を区切る)
びーむ  [biːm]  ( [b]+長母音[iː] )


 

ちなみに、「biim」は日本語を母語とする人のハンドルネーム。

biim兄貴はどんな人?

中国語(繁体字)だと


biim大哥何方神聖?
Biim Dàgē héfāng shénshèng ?


 

biim兄貴を3行で説明すると


・クッソ汚いBB先輩シリーズ動画の産み親
・ファミコンと化した先輩シリーズの先駆者
・RTA走者で有名な人


 

うわぁ・・・なんだこの人は・・・
たまげたなぁ・・・

biim兄貴の生い立ち

のニコニコ漫画を読んで、どうぞ

biim兄貴4コマ びーむちゃん

 

以下のような四コマ漫画になっていて、読みやすいゾ~

なぜ、えちえち水着があるんですかねぇ…(呆れ

 

【悲報】ここまでウェールズ語の要素なし

bûm(ビーム)って何?

どうやって発音するの?

bûmは「ブーム」ではなく、「ビーム」と読む。
発音記号だと[biːm]

 

ウェールズ語の場合、uは「ウ」ではなく「イ」と読む決まりになっている。

uの上に付いている「へ」みたいな記号は、長母音を表す。

だから「û」は、長く「イー」と発音する必要があったんですね。
は、biim兄貴起源のメガトン構文

 

ちなみに、「ウ」はウェールズ語だと「w」になる

bûm(ビーム)ってどんな意味なの?

日本語訳だと「私は~であった」の意味になる。

英語だと「I was」に相当するbe動詞

もう少しkwsk

英語で言うbe動詞に相当するウェールズ語の動詞はbod(ボード)になる。

 

そのbod(ボード)を「語頭」に置いた構文が多用される。
これを「bod構文」と呼ぶ
メガトン構文とは一切関係ない

 

「bod構文」の詳細は以下を読んで、どうぞ

モンスターボールを投げるシーンをウェールズ語で解説してみた

で、そのbod動詞「書き言葉・点過去・一人称・単数」の形へと変化したのがbiim兄貴ことbûm(ビーム)

biim(びいむ)というスペルではないので、注意!

書き言葉って何?

ウェールズ語は、話し言葉書き言葉でbod動詞の変化形が異なる。

書き言葉の例は以下を読んで、どうぞ。

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のウェールズ語を「書き言葉」にしてみた

bûm(ビーム)は書き言葉だゾ~

話し言葉だとbues(ビエス)  biim兄貴の要素ゼロ

「点過去」って何?

フランス語やスペイン語を学んだことのある兄貴なら、「点過去」の文法用語は知っていると思う
おそらく「点過去」が出てきた当たりで挫折した兄貴も多いんじゃないかな?(適当

 

ウェールズ語も同様に、「点過去」という時制がある。

 

bûm(ビーム)をもっと詳しく日本語で書くと以下になる

私は(過去の時点で)~であった (すでに完了、今の事は知らんけど)

似た時制として「状態の過去」がある

「半過去」「未完了」と説明している文法書もある。

 

bod動詞「書き言葉・状態の過去・一人称・単数」

oeddwn(オエズゥン)になる

 

oeddwn(オエズゥン)を日本語で詳しく書くと
私は(習慣として)~であった (今も継続中)

 

詳細は以下の記事を読んで、どうぞ

Roeddwn(ロエズゥン)は「肯定のR・話し言葉」

ウェールズ語講座その11~過去(状態)の表現

bûm(ビーム)とoeddwn(オエズゥン)の違い

まとめると以下


bûm(ビーム) → 点過去 (≒完了)
oeddwn(オエズゥン) → 状態の過去


 

biim兄貴と(ほぼ)同じ発音になるbûm(ビーム)は

「私は~であったッ!!!」

 

それに対してoeddwn(オエズゥン)は

「私は~だったのよん。今もソーナノ」

 

というイメージになるゾ~




biim兄貴を使った例文

語順はVSOですぞwww

ウェールズ語は、動詞が最初に来る

VSOの語順になる数少ない言語
(全言語の10%らしい)

英語のSVOではなく、「VSO」
そこ、注意して読んでクレメンス

 


Bûm yn Japan
ビーム アン ジャパン
私は、日本に居た (今、どこに居るのかは知らんけど)


英語だと「I was in Japan」

 

Bûm yn Japan
を、単純に英単語で並べると「(I) Was in Japan」

 

biim兄貴こと、Bûm(ビーム)だけで主語「私」と分かる
なので書き言葉では省略される。

 

ちなみに話し言葉だと
Bues i yn Japan
ビエスィ アン ジャパン

のように、動詞Bues(ビエス)の後に「私」を意味する i(イ) を置く

「行った」の意味も表せる

イキスギィ!

 

bûm(ビーム)は、「私は(…の時点で)~であった」という意味
これを派生させて「私は(…の時点で)~に居た=行った」の表現もできる。

 


Bûm yn y dre
ビーム アナ ドレ
私は、その町に行った(今、どこに居るのかは知らんけど)


 

英単語で並べると「(I) Was in the town」
これで、「町へ行った」と表現するのがウェールズ語

biim兄貴の後に来る動詞は基本形

これはBod構文お・や・く・そ・く


Bûm yn byw
ビーム アン ビウ
私は、住んでいた (今も住んでいるかどうかは知らんけど)


 

英語だと「I lived」
完了形の「I have lived」ではないYO!

 

ウェールズ語で「完了」を表す場合は、wedi(ウェディ) が必要になる。
詳細は以下を読んで、どうぞ。

ウェールズ語講座その30~動作の完了を表す方法

で、
Bûm yn byw
を、単純に英単語で並べると「(I) Was live」

 

2つ目の単語yn(アン)は、次に動詞の基本形を置くマーク

 

先ほど紹介した2つの例文
Bûm yn Japan
Bûm yn y dre

の2つ目の単語yn(アン)とは全く別物だよ~ん

 

yn(アン)の説明がクッソ面倒くさいので・・・
以下を読んで、どうぞ。(たらい回し)

ウェールズ語講座その10~ynの用法まとめ

Bûm yn byw
の3文字目のbyw(ビウ)は「住む」を意味する動詞の基本形

 

biim兄貴こと、Bûm(ビーム)を文頭に置いた場合、この後に続く動詞は基本形になるゾ~

biim兄貴の後に動詞が2つ来る例文


Bûm yn dysgu siarad Japaneg
ビーム アン ダスギ シャラド ジャパネグ
私は日本語を話す勉強をしていた(今は挫折している?知らんけど)


英語だと「I learned to speak Japanese」

 

Bûm yn dysgu siarad Japaneg
を英単語で並べると「(I) Was in learn speak Japanese」

 

biim兄貴こと、Bûm(ビーム)の後に2つの動詞 dysgu(ダスギ)とsiarad(シャラド)が来ている

 

dysgu(ダスギ)=学ぶ
siarad(シャラド)=話す

の2つの動詞は基本形

 

Bûm(ビーム)の単語だけで、時制・数(すう)・人称は明らか
だから、その後に来た動詞は基本形で十分なんだゾ~

 

動詞の形を変えたい兄貴は「Bod構文」ではなく「屈折構文」を使って、どうぞ

ウェールズ語講座その29~屈折構文を用いた過去の表現

biim兄貴を使った、長い例文

言語の性質上、無限の長さの文が作れるんですが、それは・・・

 


Bûm yn ceisio defnyddio Japaneg bob dydd
ビーム アン ケイショ デヴナズィオ ジャパネグ ボブ ディズ
私は毎日、日本語を使うようにしてきたのです(今も使っているかは知らんけど)


英語だと以下になる
I tried to use Japanese every day

 

更にッ!
後ろに文を追加して


Bûm yn ceisio defnyddio Japaneg bob dydd ers deng mlynedd yn ôl
ビーム アン ケイショ デヴナズィオ ジャパネグ ボブ ディズ エルス デング ムラネズ アノール
10年前から、私は毎日、日本語を使うようにしてきたのです(今も使っているかは知らんけど)


英語だと以下になる
I tried to use Japanese every day since ten years ago

 

以上から、biim兄貴を文頭に置くことで長~いウェールズ語の文を作れることが分かりました!


Bûm yn deall
ビーム アン デアズ
私は分かりました(理解しているとは言ってない)


biim兄貴のまとめ

3行で

biim兄貴のbiim(ビーム)と、ウェールズ語のbûm(ビーム)は発音が似ている

bûm(ビーム)は「私は~であった」を意味する動詞

・とりあえずbiim兄貴を文頭に置けば、ウェールズ語っぽくなる

ウェールズ語の復習

ウェールズ語がメインの記事だから・・・(震え声

 

bûmは「ブーム」ではなく「ビーム」と読む。

動詞「bod」「書き言葉・点過去・一人称・単数」

「状態の過去」であるoeddwn(オエズゥン)とは全く別物

なるほど、さっぱり分からん

そんなみなさまのためにぃ~
クッキー☆上映会

ドットと化したbiimシステム

bûm(ビーム)の解説を完走した感想

ぬわああああん疲れたもおおおおん

コイツいつも疲れてんな