語学書の入門書に書かれている例文は面白くない。
「これは何ですか?」
「これはペンです。」
のような例文を使って自己紹介をしてみた。
ウェールズ語で(←そこ重要)
そもそもウェールズ語って何?
あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~
ウェールズ語講座もやってるよ!!
ウェールズ語で自己紹介
私は~です
Anateto ydw i
アナテト アドゥ イ
私は「アナテト」です
「私は~です」と表現する場合、人名が一番先に来る。
ちなみに「アナテト」は私がネット活動する時の名前。
由来はロシア語の「Анастасия(アナスタスィーヤ)」
と「Tetris(テトリス)」の組み合わせ。
私の性別は~です
Dyn ydw i
ディン アドゥ イ
私は男性です
私の性別を表す場合も、性別を示す単語「Dyn(ディン)」が文頭に来る。
私の名前は~です
Anateto yw fy enw i
アナテト イゥ ヴァ エヌゥ イ
私の名前はアナテトです
主語を「私の名前」にすると、三人称になる
すると「~である」に相当する動詞が
「ydw」→「yw」に変わる。
私は~歳です
ウェールズ語の年齢の言い方はかなり複雑。
(デンマーク語の方が複雑らしいけど)
Rydw i’n ddeng mlwydd ar hugain oed
ラドゥ イン ゼング ムルゥィズ アル ヒガイン オエド
私は30歳です
年齢を言う場合、伝統的な20進法の数え方を使う。
「30歳」と表現する時は
「10」+「~年間」+「~の上」+「20」+「歳」
と、回りくどく言う。
私は~をします
Rydw i’n dysgu Cymraeg
ラドゥ イン ダスギ カムラェグ
私はウェールズ語を学んでいます
語学書で定番の例文。
ちなみに「ウェールズ語」をウェールズ語で
Cymraeg(カムラェグ)
と言う。
私は~に住んでいます
Rydw i’n byw yn Nhokyo
ラドゥ イン ビゥ アン ホキョ
私は東京に住んでいます
場所「~に」を示す前置詞「yn(アン)」の後に地名が来た場合、
語頭が変化する。
Tokyoの場合、「T」で始まるので
T→Nh
の音変化が起こる。
よって、
Tokyo→yn Nhokyo(アン ホキョ)
となる。
・・・まぁ、ウェールズから見て外国の地名は音変化しない事が多い。
なので「yn Tokyo」と書いてもOK
上手に~します
Rydw i’n siarad Japaneg yn dda
ラドゥ イン シャラド ジャパネグ アン ザ
私は日本語を上手に話します
要するに副詞を使った例文
「上手に~」を意味する副詞に相当するのが「yn dda(アン ザ)」
これは「yn」+「形容詞」の組み合わせになっている。
~するのが好きです
Rydw i’n hoffi dysgu ieithoedd tramor
ラドゥ イン ホフィ ダスギ ィエイソエズ トラモル
私は外国語を学ぶ事が好きです
動詞「hoffi(ホフィ)」=「~が好き」の意味
「hoffi」の後に「動詞の基本形」を置くだけで「~するのが好きです」と表せる。
私は~しません
Dydw i ddim yn mynd i gaffe
ダドゥ イ ズィマン ミンディ ガフェ
私はカフェには行きません
「~しない」と表現する場合、否定を表す単語が2つ必要になる。
・Dydw(ダドゥ)
・ddim(ズィム)
~しますか?
Ydw i’n mynd i gaffe heddiw?
アドゥ イン ミンディ ガフェ ヘズィゥ
私は今日、カフェに行きますか?
一人称の疑問文の作り方は簡単!
肯定文の最初の単語「Rydw(ラドゥ)」の最初の「R」を抜いて
「Ydw(アドゥ)」
にするだけ。
ね?簡単でしょ?
~出身です
Rydw i’n dod o Japan
ラドゥ イン ドド オ ジャパン
私は日本から来ました。
「~から」を表す前置詞が「o(オ)」
早く起きます
Rydw i’n codi’n gynnar bob bore
ラドゥ イン コディン ガナル ボブ ボレ
私は毎朝早く起きます
「毎朝」を表す副詞「bob bore(ボブ ボレ)」は
「早く~」を表す副詞「gynnar(ガナル)」よりも後に置く。
私は~時に起きます
Rydw i’n codi am chwech bob bore
ラドゥ イン コディ アム フゥェフ ボブ ボレ
私は毎朝六時に起きます
入門書ではおなじみの時刻を表す表現。
・・・のだが、外国語で数字を使った表現は難易度が高い!
(語学あるある)
なお、am(アム)は「午前」の意味ではない!
「~時(じ)に(~する)」を意味する前置詞ですヨ。
職業を表す表現
Mae fy mam i yn glerc
マエ ヴァ マム イ アン グレルク
私の母は店員です
職業のような属性を表す場合、
文末に「yn(アン)」+「職業名」を置く。
ちなみに「私の母」は「fy mam i(ヴァ マム イ)」になる。
最後の「i」を省略して「fy mam」と書いてもOK
~はキレイです
Mae fy mam i yn hardd
マエ ヴァ マム イ アン ハルズ
私の母はキレイです
形容詞を使った表現。
ここではhardd(ハルズ)が「キレイ」を意味する形容詞。
しかし「私の母はキレイです」って、
語学書の中でしか使わない表現だよなぁ・・・
~は背が高いです
Mae fy nhad i yn dal
マエ ヴァ ヌハド イ アン ダル
これも形容詞の表現。
最後のdal(ダル)が「背が高い」を意味する形容詞。
語学書では、やたらと身長を話題にしたがる。
でも体重が「重いです」「軽いです」の話題はあまり出てこない。
状態を表す表現
Rydw i’n flinedig
ラドゥ イン ヴリネディグ
私は疲れている
状態を表す時も「yn(アン)」+「形容詞」でOK
私は~したい
Rydw i eisiau mynd i Gymru
ラドゥ イ エイシャイ ミンディ ガムリ
私はウェールズに行きたい
「~したい」と表現する場合、「不足」を意味する名詞eisiau(エイシャイ)を使う。
すると「~することが不足している」の意味になり、
転じて「~したい」と解釈できる。
なお、「ウェールズ」をウェールズ語で「Cymru(カムリ)」と書く。
それが音変化した結果が「Gymru(ガムリ)」になる。
私は~したくない
Dydw i ddim eisiau mynd i’r gwaith
ダドゥ イ ズィム エイシャイ ミンディル グワイス
私は仕事に行きたくない
「~したくない」と言う場合も、eisiau(エイシャイ)を使う。
あとは否定を表す単語を2つ置くだけ。
・Dydw
・ddim
~する事は難しい
Mae’n anodd deall Cymraeg
マエン アノズ デアス カムラエグ
ウェールズ語を理解するのは難しい
英語で言うなら「it is difficult to~」構文
ウェールズ語の場合,形式主語「it」にあたる「hi(ヒ)」が省略可能。
ちなみに「私は」を加えて「私は~することが難しい」
をウェールズ語で言おうとすると、難易度が急上昇する。
こういう表現って、ウェールズ語の入門書に書かれていないんだよなぁ~
(辞書には例文があるけど)
私は~を持っている
Mae arian ‘da fi
マエ アリアン ダ ヴィ
私はお金を持っている
直訳すると「お金が、私と共にある」
つまり「私は金を持っている」の意味になる。
私は~を持っていない
Does dim ffrindiau ‘da fi
ドエス ディム フリンディアィ ダ ヴィ
私は友達を持っていません
直訳すると「友人たちが、私と共に無い」
つまり「友達がいない」と解釈できる。
まぁ、私には「言語」という友達がいるから・・・
(震え声
私は~しなければならないです
Mae rhaid i fi weithio
マエ フライド イ ヴィ ウィスィオ
私は働かなければならない。
義務を表す表現。
直訳すると「私にとって、働く必要性が存在する」
rhaid(フライド)が「必要性」を意味する名詞
私は~する必要が無い
Does dim rhaid i fi ddysgu Cymraeg
ドエス ディム フライド イ ヴィ ザスギ カムラエグ
私はウェールズ語を学ぶ必要がありません
義務の否定文。
なお、「~してはいけない!」という禁止を表す時は
英語で言う「stop」に相当する動詞を使う
~する為に~する
Rydw i’n dysgu Cymraeg i ddeall ieithoedd
ラドゥ イン ダスギ カムラエグ イ ゼアス イエイソエズ
私は言語を理解するためにウェールズ語を学んでいます
ここら辺で、表現が段々と複雑になってくる。
「~する為に」は
「i(イ)」+「動詞の基本形」
で表せる。
ここでは、
dysgu(学ぶ) ~ i ddeall(理解するために~)
の文になっている
私は~する事ができる
Rydw i’n gallu siarad Japaneg
ラドゥ イン ガシ シャラド ジャパネグ
日本語が話せます
動作の可能の表す表現。
英語なら「can」
「~できる」に相当するのが「gallu(ガシ)」
「gallu(ガシ)」+「動詞の基本形」
で「~する事ができる」の意味になる。
私は~していた
Roeddwn i’n dysgu Cymraeg ddoe
ロェズゥニン ダスギ カムラエグ ゾェ
私は昨日、ウェールズ語を学んでいました
過去の状態を表す表現。
(厳密に言うと「線過去(imperfect)」)
英語の「was」に相当する動詞が
Roeddwn(ロェズゥン)
とやたらに長い!
私は~しなかった
Doeddwn i ddim yn gweithio ddoe
ドエズゥニ ズィマン グゥィスィオ ゾェ
私は昨日、働いていなかった。
過去の否定を表す場合、「Roeddwn(ロェズゥン)」の先頭に
「D」を付けるだけ。
ね?簡単でしょ?
私は~したいのですが
Hoffwn i ddeall Cymraeg
ホフゥニ ゼアス カムラエグ
私はウェールズ語を理解したいのですが・・・
語学書の最後あたりに紹介されるのが「動詞の条件法」
現実は「ウェールズ語を理解していない」状態なので、
「理解したいのですが・・・」と遠回しに言いたい。
そんな風にストレートではなく、遠回しにいう方法を「条件法(conditional)」と呼ぶ。
私は~する予定です
Fe fydda i’n mynd i Archfarchnad yfory
ヴェ ヴァザ イン ミンディ アルフヴァルフナド アヴォリ
私は明日、スーパーに行く予定です。
「未来の予定」を表す表現。
ただし、この場合は「~するぞ!」という意思が弱い。
文頭の「Fe(ヴェ)」が主語のように見えてしまうが・・・
「Fe」は、特に意味を持たない単語
あくまでも「これから続く文は肯定だよ~」と示しているだけ。
私は~する予定ではありません
Fydda i ddim yn mynd i Gymru y flwyddyn nesa
ヴァザ イ ズィマン ミンディ ガムリ ア ヴルィズィン ネサ
私は来年、ウェールズに行く予定ではありません
「未来の予定」の否定文
未来を否定する場合、文頭の「Fe(ヴェ)」が消える。
代名詞所有格による音変化
ここでは「私の~」を意味する「代名詞所有格」を例に、
音変化を紹介する。
Mae fy nhŷ i yn agos iawn i’r orsaf
マエ ヴァ ヌヒ イ アン アゴス イヤオン イル オルサヴ
私の家は、駅からとても近い
「私の家」に相当するのが「fy nhŷ i(ヴァ ヌヒ イ)」
元々、「家」を意味する単語は「tŷ(ティ)」
その前後に「fy ~ i(私の)」で挟まれると
tŷ(ティ)→nhŷ(ヌヒ)
のように音変化が起こる。
この音変化を「鼻音化(びおんか)」と呼ぶ
代名詞所有格の結合形
ここまでくると、一般人には理解不能な文法事項だと思う。
Dydw i ddim yn byw gyda’m rhieni i
ダドゥ イ ズィマン ビウ ガダム フリエニ イ
私は、私の両親と一緒に住んでいません
注目すべきなのは、代名詞所有格「私の~」の結合形「’m(ム)」
「’m(ム)」の元の形が「fy(ヴァ)」
この前の単語「gyda(~と共に)」が母音「a」で終わっている
その場合、
gyda fy(ギダ ヴァ)
とはならず、
gyda’m(ガダム)
になる。
日付の言い方
Rydw i’n ysgrifennu blog ar yr ail o fis Mai
ラドゥ イン アスグリフェニ ブログ アル アル アィル オ ヴィス マイ
私は5月2日にブログを書いています
入門書で一番難しい事に定評がある日付の言い方。
「5月2日」に相当するのが「yr ail o fis Mai」
英単語で並べると「the second of month May」
更に「5月2日に~」にする場合、前に「ar」を付ける。
・・・いやー、もう日付の言い方って難しいっすねー
(呆れ
動詞の目的語が代名詞の場合
もう見出しの時点で頭が痛くなる。
そんな時は実例を見た方が早い。
Rydw i’n fy ngharu i
ラドゥ イン ヴァ ングハリ イ
私は私を愛しています(=自分が好きです)
英単語で並べると
Am I in my love I
動詞「愛する」の目的語が代名詞「私」の場合・・・
動詞の前後に「私」を表す代名詞が挟まれる!
英単語だと
my love I
のような感じ。
それに相当するウェールズ語が
fy ngharu i(ヴァ ングハリ イ)
屈折構文gwneudを使った意思表現
見出しの時点で頭が(略
Wna i ysgrifennu fy mlog i
ウナ イ アスグリヴェニ ヴァ ムログ イ
私は、私のブログを書くぞ!
「屈折構文」っていうのは、要するに「~である」の動詞を使わないで表現する構文。
ここでは、動詞「~である」の代わりにgwneud「~する」の動詞を使っている。
この「未来形・一人称・単数」がWna(ウナ)になるわけですね!
・・・え?理解できない?
入門書の例文を使った自己紹介なのに難しすぎる?
そうですか・・・
屈折構文を使った点過去の表現
Fe es i i Archfarchnad heddiw
ヴェ エス イ イ アルフヴァルフナド ヘズィウ
私は今日、スーパーに行ったぞ!
点過去(preterite)を日本語で言うなら「~したぞ!」みたいな感じ。
その点過去を表している動詞がes(エス)
ここでは「私は行ったぞ!」の意味になる。
gwneudの過去形を助動詞として用いる構文
Fe wnes i ddarllen y llyfr yr Athro Kuroda ddoe
ヴェ ウネスィ ザルセン ア シヴル アル アスロ クロダ ゾェ
私は昨日、黒田先生の本を読んだ
gwneudの「過去形・一人称・単数」がwnes(ウネス)
wnes(ウネス)+i(イ)+動詞
で「私は~した」という点過去(preterite)を表現することができる。
あと「黒田先生」をウェールズ語で「yr Athro Kuroda」と書く。
英単語で並べると「the teacher Kuroda」
「~先生」とウェールズ語でいう場合、冠詞「the」が必要になるらしい。
まとめ
ウェールズ語で自己紹介してみた感想
3行でまとめると以下
・入門書の知識だけでも色々な自己紹介ができる
・後半になるほど文法が複雑になって自己紹介どころじゃなくなる
・ウェールズ語文法の全体を復習できた
あと、疲れた(小並感)
入門書だけでも色々な表現ができるぞ!
正直言って、入門書をなめていた。
入門書の知識だけだと、狭い範囲の自己紹介しかできないだろう・・・
、と思っていた。
そう思いつつウェールズ語の語学書を最後までやり遂げて
今2週目に入ったところ。
入門書にある単語はほぼすべて覚えた。
後半の文法があやふやな感じ。
そんな私が、改めて入門書を読み返しながらウェールズ語で自己紹介を書いてみると・・・
色々な表現ができる自分にビックリ!
ウェールズ語を毎日勉強し続けて8か月しか経っていないけど
ずいぶん見違えた自分になりましたねぇ~
と実感した。
自分で、自分の成長を感じれるのって楽しい!
語学はいいぞ!
(by ガルパンおじさん)