ウェールズ語入門書に書かれている例文で自己紹介してみた

語学書の入門書に書かれている例文は面白くない。

「これは何ですか?」
「これはペンです。」

のような例文を使って自己紹介をしてみた。
ウェールズ語で(←そこ重要)




そもそもウェールズ語って何?

あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~

「こころぴょんぴょん」のウェールズ語訳を分析してみた

ウェールズ語講座もやってるよ!!

ウェールズ語講座その21~名詞の複数形

ウェールズ語で自己紹介

私は~です


Anateto ydw i
アナテト アドゥ イ
私は「アナテト」です


「私は~です」と表現する場合、人名が一番先に来る。

 

ちなみに「アナテト」は私がネット活動する時の名前。

由来はロシア語の「Анастасия(アナスタスィーヤ)」
と「Tetris(テトリス)」の組み合わせ。

私の性別は~です


Dyn ydw i
ディン アドゥ イ
私は男性です


私の性別を表す場合も、性別を示す単語「Dyn(ディン)」が文頭に来る。

私の名前は~です


Anateto yw fy enw i
アナテト イゥ ヴァ エヌゥ イ
私の名前はアナテトです


主語を「私の名前」にすると、三人称になる

すると「~である」に相当する動詞が
「ydw」→「yw」に変わる。

私は~歳です

ウェールズ語の年齢の言い方はかなり複雑。
(デンマーク語の方が複雑らしいけど)


Rydw i’n ddeng mlwydd ar hugain oed
ラドゥ イン ゼング ムルゥィズ アル ヒガイン オエド
私は30歳です


年齢を言う場合、伝統的な20進法の数え方を使う。

 

「30歳」と表現する時は

「10」+「~年間」+「~の上」+「20」+「歳」

と、回りくどく言う。

私は~をします


Rydw i’n dysgu Cymraeg
ラドゥ イン ダスギ カムラェグ
私はウェールズ語を学んでいます


語学書で定番の例文。

 

ちなみに「ウェールズ語」をウェールズ語で

Cymraeg(カムラェグ)

と言う。

私は~に住んでいます


Rydw i’n byw yn Nhokyo
ラドゥ イン ビゥ アン ホキョ
私は東京に住んでいます


場所「~に」を示す前置詞「yn(アン)」の後に地名が来た場合、
語頭が変化する。

 

Tokyoの場合、「T」で始まるので

T→Nh

の音変化が起こる。
よって、

Tokyo→yn Nhokyo(アン ホキョ)

となる。

 

・・・まぁ、ウェールズから見て外国の地名は音変化しない事が多い。
なので「yn Tokyo」と書いてもOK

上手に~します


Rydw i’n siarad Japaneg yn dda
ラドゥ イン シャラド ジャパネグ アン ザ
私は日本語を上手に話します


要するに副詞を使った例文

「上手に~」を意味する副詞に相当するのが「yn dda(アン ザ)」
これは「yn」+「形容詞」の組み合わせになっている。

~するのが好きです


Rydw i’n hoffi dysgu ieithoedd tramor
ラドゥ イン ホフィ ダスギ ィエイソエズ トラモル
私は外国語を学ぶ事が好きです


動詞「hoffi(ホフィ)」「~が好き」の意味

「hoffi」の後に「動詞の基本形」を置くだけで「~するのが好きです」と表せる。

私は~しません


Dydw i ddim yn mynd i gaffe
ダドゥ イ ズィマン ミンディ ガフェ
私はカフェには行きません


「~しない」と表現する場合、否定を表す単語が2つ必要になる。

・Dydw(ダドゥ)
・ddim(ズィム)

~しますか?


Ydw i’n mynd i gaffe heddiw?
アドゥ イン ミンディ ガフェ ヘズィゥ
私は今日、カフェに行きますか?


一人称の疑問文の作り方は簡単!
肯定文の最初の単語Rydw(ラドゥ)」の最初の「R」を抜いて

「Ydw(アドゥ)」

にするだけ。

ね?簡単でしょ?

~出身です


Rydw i’n dod o Japan
ラドゥ イン ドド オ ジャパン
私は日本から来ました。


「~から」を表す前置詞が「o(オ)」

早く起きます


Rydw i’n codi’n gynnar bob bore
ラドゥ イン コディン ガナル ボブ ボレ
私は毎朝早く起きます


「毎朝」を表す副詞「bob bore(ボブ ボレ)」
「早く~」を表す副詞「gynnar(ガナル)」よりも後に置く。




私は~時に起きます


Rydw i’n codi am chwech bob bore
ラドゥ イン コディ アム フゥェフ ボブ ボレ
私は毎朝六時に起きます


入門書ではおなじみの時刻を表す表現。

・・・のだが、外国語で数字を使った表現は難易度が高い!
(語学あるある)

 

なお、am(アム)は「午前」の意味ではない!
「~時(じ)に(~する)」を意味する前置詞ですヨ。

職業を表す表現


Mae fy mam i yn glerc
マエ ヴァ マム イ アン グレルク
私の母は店員です


職業のような属性を表す場合、
文末に「yn(アン)」+「職業名」を置く。

 

ちなみに「私の母」「fy mam i(ヴァ マム イ)」になる。
最後の「i」を省略して「fy mam」と書いてもOK

~はキレイです


Mae fy mam i yn hardd
マエ ヴァ マム イ アン ハルズ
私の母はキレイです


形容詞を使った表現。
ここではhardd(ハルズ)「キレイ」を意味する形容詞。

 

しかし「私の母はキレイです」って、
語学書の中でしか使わない表現だよなぁ・・・

~は背が高いです


Mae fy nhad i yn dal
マエ ヴァ ヌハド イ アン ダル


これも形容詞の表現。
最後のdal(ダル)「背が高い」を意味する形容詞。

 

語学書では、やたらと身長を話題にしたがる。

でも体重が「重いです」「軽いです」の話題はあまり出てこない。

状態を表す表現


Rydw i’n flinedig
ラドゥ イン ヴリネディグ
私は疲れている


状態を表す時も「yn(アン)」+「形容詞」でOK

私は~したい


Rydw i eisiau mynd i Gymru
ラドゥ イ エイシャイ ミンディ ガムリ
私はウェールズに行きたい


「~したい」と表現する場合、「不足」を意味する名詞eisiau(エイシャイ)を使う。

すると「~することが不足している」の意味になり、
転じて「~したい」と解釈できる。

 

なお、「ウェールズ」をウェールズ語で「Cymru(カムリ)」と書く。
それが音変化した結果がGymru(ガムリ)」になる。

私は~したくない


Dydw i ddim eisiau mynd i’r gwaith
ダドゥ イ ズィム エイシャイ ミンディル グワイス
私は仕事に行きたくない


「~したくない」と言う場合も、eisiau(エイシャイ)を使う。

あとは否定を表す単語を2つ置くだけ。

・Dydw
・ddim

~する事は難しい


Mae’n anodd deall Cymraeg
マエン アノズ デアス カムラエグ
ウェールズ語を理解するのは難しい


英語で言うなら「it is difficult to~」構文

ウェールズ語の場合,形式主語「it」にあたる「hi(ヒ)」が省略可能。

 

ちなみに「私は」を加えて「私は~することが難しい」
をウェールズ語で言おうとすると、難易度が急上昇する。

こういう表現って、ウェールズ語の入門書に書かれていないんだよなぁ~
(辞書には例文があるけど)

私は~を持っている


Mae arian ‘da fi
マエ アリアン ダ ヴィ
私はお金を持っている


直訳すると「お金が、私と共にある」
つまり「私は金を持っている」の意味になる。

私は~を持っていない


Does dim ffrindiau ‘da fi
ドエス ディム フリンディアィ ダ ヴィ
私は友達を持っていません


直訳すると「友人たちが、私と共に無い」
つまり「友達がいない」と解釈できる。

 

まぁ、私には「言語」という友達がいるから・・・
(震え声

私は~しなければならないです


Mae rhaid i fi weithio
マエ フライド イ ヴィ ウィスィオ
私は働かなければならない。


義務を表す表現。

直訳すると「私にとって、働く必要性が存在する」
rhaid(フライド)「必要性」を意味する名詞

私は~する必要が無い


Does dim rhaid i fi ddysgu Cymraeg
ドエス ディム フライド イ ヴィ ザスギ カムラエグ
私はウェールズ語を学ぶ必要がありません


義務の否定文。

 

なお、「~してはいけない!」という禁止を表す時は
英語で言う「stop」に相当する動詞を使う

~する為に~する


Rydw i’n dysgu Cymraeg i ddeall ieithoedd
ラドゥ イン ダスギ カムラエグ イ ゼアス イエイソエズ
私は言語を理解するためにウェールズ語を学んでいます


ここら辺で、表現が段々と複雑になってくる。

「~する為に」

「i(イ)」+「動詞の基本形」

で表せる。

 

ここでは、

dysgu(学ぶ) ~ i ddeall(理解するために~)

の文になっている

私は~する事ができる


Rydw i’n gallu siarad Japaneg
ラドゥ イン ガシ シャラド ジャパネグ
日本語が話せます


動作の可能の表す表現。
英語なら「can」

「~できる」に相当するのが「gallu(ガシ)」

 

「gallu(ガシ)」+「動詞の基本形」

「~する事ができる」の意味になる。

私は~していた


Roeddwn i’n dysgu Cymraeg ddoe
ロェズゥニン ダスギ カムラエグ ゾェ
私は昨日、ウェールズ語を学んでいました


過去の状態を表す表現。
(厳密に言うと「線過去(imperfect)」)

 

英語の「was」に相当する動詞が

Roeddwn(ロェズゥン)

とやたらに長い!

私は~しなかった


Doeddwn i ddim yn gweithio ddoe
ドエズゥニ ズィマン グゥィスィオ ゾェ
私は昨日、働いていなかった。


過去の否定を表す場合、「Roeddwn(ロェズゥン)」の先頭に

「D」を付けるだけ。

ね?簡単でしょ?

私は~したいのですが


Hoffwn i ddeall Cymraeg
ホフゥニ ゼアス カムラエグ
私はウェールズ語を理解したいのですが・・・


語学書の最後あたりに紹介されるのが「動詞の条件法」

現実は「ウェールズ語を理解していない」状態なので、
「理解したいのですが・・・」と遠回しに言いたい。

そんな風にストレートではなく、遠回しにいう方法を「条件法(conditional)」と呼ぶ。

私は~する予定です


Fe fydda i’n mynd i Archfarchnad yfory
ヴェ ヴァザ イン ミンディ アルフヴァルフナド アヴォリ
私は明日、スーパーに行く予定です。


「未来の予定」を表す表現。
ただし、この場合は「~するぞ!」という意思が弱い。

 

文頭の「Fe(ヴェ)」が主語のように見えてしまうが・・・

「Fe」は、特に意味を持たない単語
あくまでも「これから続く文は肯定だよ~」と示しているだけ。

私は~する予定ではありません


Fydda i ddim yn mynd i Gymru y flwyddyn nesa
ヴァザ イ ズィマン ミンディ ガムリ ア ヴルィズィン ネサ
私は来年、ウェールズに行く予定ではありません


「未来の予定」の否定文
未来を否定する場合、文頭の「Fe(ヴェ)」が消える。

代名詞所有格による音変化

ここでは「私の~」を意味する「代名詞所有格」を例に、
音変化を紹介する。


Mae fy nhŷ i yn agos iawn i’r orsaf
マエ ヴァ ヌヒ イ アン アゴス イヤオン イル オルサヴ
私の家は、駅からとても近い


「私の家」に相当するのが「fy nhŷ i(ヴァ ヌヒ イ)」

 

元々、「家」を意味する単語は「tŷ(ティ)」

その前後に「fy ~ i(私の)」で挟まれると

tŷ(ティ)→nhŷ(ヌヒ)

のように音変化が起こる。
この音変化を「鼻音化(びおんか)」と呼ぶ

代名詞所有格の結合形

ここまでくると、一般人には理解不能な文法事項だと思う。


Dydw i ddim yn byw gyda’m rhieni i
ダドゥ イ ズィマン ビウ ガダム フリエニ イ
私は、私の両親と一緒に住んでいません


注目すべきなのは、代名詞所有格「私の~」の結合形「’m(ム)」

「’m(ム)」の元の形が「fy(ヴァ)」

 

この前の単語「gyda(~と共に)」母音「a」で終わっている

その場合、

gyda fy(ギダ ヴァ)

とはならず、

gyda’m(ガダム)

になる。

日付の言い方


Rydw i’n ysgrifennu blog ar yr ail o fis Mai
ラドゥ イン アスグリフェニ ブログ アル アル アィル オ ヴィス マイ
私は5月2日にブログを書いています


入門書で一番難しい事に定評がある日付の言い方。

 

「5月2日」に相当するのが「yr ail o fis Mai」

英単語で並べると「the second of month May」

 

更に「5月2日に~にする場合、前に「ar」を付ける。

・・・いやー、もう日付の言い方って難しいっすねー
(呆れ

動詞の目的語が代名詞の場合

もう見出しの時点で頭が痛くなる。

そんな時は実例を見た方が早い。


Rydw i’n fy ngharu i
ラドゥ イン ヴァ ングハリ イ
私は私を愛しています(=自分が好きです)


英単語で並べると

Am I in my love I

動詞「愛する」の目的語が代名詞「私」の場合・・・
動詞の前後に「私」を表す代名詞が挟まれる!

英単語だと

my love I

のような感じ。

それに相当するウェールズ語が

fy ngharu i(ヴァ ングハリ イ)

屈折構文gwneudを使った意思表現

見出しの時点で頭が(略


Wna i ysgrifennu fy mlog i
ウナ イ アスグリヴェニ ヴァ ムログ イ
私は、私のブログを書くぞ!


「屈折構文」っていうのは、要するに「~である」の動詞を使わないで表現する構文。

ここでは、動詞「~である」の代わりにgwneud「~する」の動詞を使っている。

この「未来形・一人称・単数」Wna(ウナ)になるわけですね!

 

・・・え?理解できない?
入門書の例文を使った自己紹介なのに難しすぎる?
そうですか・・・

屈折構文を使った点過去の表現


Fe es i i Archfarchnad heddiw
ヴェ エス イ イ アルフヴァルフナド ヘズィウ
私は今日、スーパーに行ったぞ!


点過去(preterite)を日本語で言うなら「~したぞ!」みたいな感じ。

その点過去を表している動詞がes(エス)
ここでは「私は行ったぞ!」の意味になる。

gwneudの過去形を助動詞として用いる構文


Fe wnes i ddarllen y llyfr yr Athro Kuroda ddoe
ヴェ ウネスィ ザルセン ア シヴル アル アスロ クロダ ゾェ
私は昨日、黒田先生の本を読んだ


gwneud「過去形・一人称・単数」wnes(ウネス)

 

wnes(ウネス)+i(イ)+動詞

「私は~した」という点過去(preterite)を表現することができる。

 

あと「黒田先生」をウェールズ語で「yr Athro Kuroda」と書く。

英単語で並べると「the teacher Kuroda」
「~先生」とウェールズ語でいう場合、冠詞「the」が必要になるらしい。

まとめ

ウェールズ語で自己紹介してみた感想

3行でまとめると以下


・入門書の知識だけでも色々な自己紹介ができる

・後半になるほど文法が複雑になって自己紹介どころじゃなくなる

・ウェールズ語文法の全体を復習できた


あと、疲れた(小並感)

入門書だけでも色々な表現ができるぞ!

正直言って、入門書をなめていた。

 

入門書の知識だけだと、狭い範囲の自己紹介しかできないだろう・・・
、と思っていた。

そう思いつつウェールズ語の語学書を最後までやり遂げて
今2週目に入ったところ。

入門書にある単語はほぼすべて覚えた。
後半の文法があやふやな感じ。

 

そんな私が、改めて入門書を読み返しながらウェールズ語で自己紹介を書いてみると・・・
色々な表現ができる自分にビックリ!

ウェールズ語を毎日勉強し続けて8か月しか経っていないけど
ずいぶん見違えた自分になりましたねぇ~

と実感した。

自分で、自分の成長を感じれるのって楽しい!

語学はいいぞ!
(by ガルパンおじさん)