「学校教育は役に立たない論」に対して語学マニアが回答してみる

世間の人々は「学校教育」を話題にしたがる。
更に言うと「学校教育」という便利なキーワードを使って他の人を説き伏せようとする。

本記事では、語学マニアの立場で「学校教育」について述べてみる。




結論

学校教育は役に立っているんじゃね?

そもそも、本当に学校教育が役に立たないのであれば、
日本政府は膨大な税金を使って子供たちに教育させない。

 

学校教育が役に立たないのなら、それにお金を使っても無駄。

じゃ、学校というシステムは廃止して他の事に税金を使おう!

 

・・・ってなる。

だけど、現状は膨大な税金を使ってまで子供を教育させる。

子供を教育させることにメリットがあるから、
国民から搾り取った貴重な金で「学校教育」を行っている。

よって、学校教育は何らかの形で役に立っている。

学校教育は何の役に立つの?

学校教育の最終目的は、日本国のため

要するに、お国のためにたくさんの金を費やして
子供に教育させている。

 

日本国の発展とか、現状維持のためには
当然、日本国の考え方に合わせた人を育てる必要になる。

そういう、日本国にとって都合の良い人を作り上げるのが「学校教育」

 

日本国民は「学校教育なんて役に立たない!」って文句を言いまくっているけど、国全体から見ると役に立っている。

日本国民は日本国に搾取されていると言った方が正しいかもしれないね。

語学マニア個人としては、学校教育は役に立ったと思う?

結論:全科目とも役に立った

私としては・・・
学校教育で学んだ事は全部役に立った


・国語
・算数、数学
・理科、物理
・社会、地理、歴史
・英語
・美術
・体育、保健
等々・・・・


語学の分野に限定すると?

国語英語の知識がものすごい役に立っている。
(他の科目も少し役に立っているのだが)

このおかげで、難しい文法とか言語学の内容も理解できる。

以下のような(一般人から見て)難しいブログ記事も書けるようになる。

ウェールズ語入門書に書かれている例文で自己紹介してみた

国語と英語以外の科目も語学に活かせるの?

例えば、日本語でもいんだけど・・・

文章を読むときは、「言語的な知識」だけではなく
「言語以外の知識」も必要になる。

 

もう少し細かく言うと「ある言語を使っている地域の背景知識」

こういう概念は「レアリア」という言葉で定義されている。

「レアリア」については、以下が参考になる。

レアリア(言語を取り巻く背景知識)をもう少し具体的に!

「日本語」で分からないモノは「外国語」で読んでも理解不可

例えば、算数の知識が無いと・・・
掛け算とかパーセントの話を「日本語」で読んでも意味が分からない。

地理の知識が無いと・・・
気候とか国の関係の話題を「日本語」で読んでも分からない。

 

私は特に優秀じゃないんで・・・
「日本語」で読んでも分からない内容は「外国語」で読んでも分かりません!

(ちなみに私はセンター入試の国語で200満点中16点を取った経験あり!)

 

なので、まずは「日本語」で読んでも理解できる範囲を広げる。
そのためには、面倒でも以下の全科目を学んで理解する必要がある。


・国語
・算数、数学
・理科、物理
・社会、地理、歴史
・英語
・美術
・体育、保健
等々・・・・





日本語の背景知識が分かれば日本語を正しく使える

学校教育で教わった科目を全部学ぶ事で、

「日本語を使っている地域の背景知識」

が身に付く。

こういう状態になってこそ、初めて日本語を「理解した」と言える。

 

他の人が書いた日本語を読んで感動したり笑ったり、
時には怒ったりすることができる。

逆に自分が不利な状況にならないような日本語を考えて発言する事もできる。

 

そういう知識を持った上で外国語を学んだ方が
スムーズに理解できるんじゃないかな?

と思う。

学校の勉強をさぼると?

学校の勉強が嫌いでさぼりまくった人は

「日本語を使っている地域の背景知識」

が弱い。

 

すると、いつまでたっても難しい事は理解できない。
だからネットの宣伝文句にいつも騙される。

酷い時は、自分が騙されている自覚すら無い。

 

会話のレベルも小学生や中学生並みに低い。
ツイッターとかで小学生並みのツィートをする大人って、たくさんいるよねー

 

そういう人は「日本語を使っている地域の背景知識」が弱いから
日本語を正しく使えていないのかなー

と、語学マニアは考える。

学校の勉強はとりあえずやったほうがいいんじゃね?

私はよく勉強をする学生だった

自画自賛乙

とか言われそうだが、それが事実なのでしょうがない。

 

私はクラスの中でも学校の勉強をたくさんやった。
だから成績はいつもクラスの上位だった。

まぁ、いくら勉強を頑張っても国語の読解問題は苦手だった。
(読解問題に特化した勉強方法を見つけれなかったのが原因かもしれないが)

だけど、そのほかの科目はいつもテストで高得点をとれた。

学校の勉強を頑張って良かった

他の人との成績を争う学校教育は、今思うとクソだけど・・・

自分が学校で勉強して得た知識が
「日本語を使っている地域の背景知識」
にどんどん蓄積されていく。

このおかげで、子供の時は理解できなかった漫画も理解できるようになった(小並感)

専門的な事にも興味を持てるぞ!

私は「英語以外の外国語」「言語学」に興味がある変わり者。

 

私は変わり者ねぇ・・・

むしろ、そんなに難しくて(一般人から見て)変な事に興味を持てるのは
今まで学校の勉強を頑張って、知識を積み重ねてきたからじゃないかな?

 

もし、私が学校の勉強をさぼっていたら・・・
「言語学」という堅苦しくて実用性の無い分野の「魅力」を理解できないまま人生を終えていたと思う。

それだと、今の私よりもつまらない人生だっただろうなあ~

自分の「興味」は待つだけでは広がらない

学校の勉強を頑張って知識を付ければ人生が豊かになるよ!

と言いたいのではない。

 

「知識」の使い方によっては、自分の人生を幸福にしたり不幸にする可能性もある。
あくまでも「興味を持てる範囲が広がるよ!」にすぎない。

 

その、自分の「興味」は簡単には広がらない。
積極的に「興味」を広げたければ、学校教育の基礎知識を身に着けるのが一番早いんじゃないかな?
(適当)

大人は常に学校教育の知識をアップデートしている

大人も学校で教わった内容を復習し続けている

最後になるが・・・

学校を卒業して大人になった人も、学校教育で学んだことを復習し続けていると思う。

語学マニアの私がそう言うんだから間違いない!

語学マニア+ブロガーの場合

私の場合、「国語」「英語」は常にアップデートしてるのかな?
と思う。

(他の科目もちょくちょくアップデートしてますけどね)

アップデートする目的は以下。


国語→外国語を一般人でも分かるように日本語で伝える為

英語→英語以外の外国語を理解する為


国語の場合

ブログで外国語を紹介する記事を書く時は、常に「分かりやすい文章」を心掛けている。

 

(英語以外の)語学書の内容は大抵は難解。
普通の大人が読んでも、難しい文法用語だらけで理解できない。

「どこが分からないのか、すら分からない」

という状態になって外国語学習を挫折する人が多い。

 

という訳で、(英語以外の)外国語を紹介する時は
普通の大人でもスラスラ理解できるように「分かりやすい文章」で書かなければならない。

要するに小学生や中学生でも分かる日本語で書こう!
っていう方針。

 

だけど、難解な外国語文法を分かりやすく書くのはものすごく難しい。

そんな時に役に立つのが国語の知識。

国語の知識があれば「もっと簡単な表現って無いかな~」と気づける。
そしてネット検索して

「あっ、それそれ!その日本語、分かりやすい~」

と判断して自分の文章を分かりやすい方向へ修正できる。

 

おまけに、日本語は少しずつ変わっていく。
(言語学的の世界における「言語」は常に変わるモノとして認識されている)

例として、

「エモい」「バズる」

なんていう言葉、最近知った・・・

ネットで検索すると、よく出てくる日本語みたいだし、
自分の日本語語彙をアップデートしとくか・・・

 

そんな風に自分が書いた文章を正しく修正するためには
やっぱり国語の知識を常にアップデートする必要があるんだなぁ~

と思う。

英語の場合

私の場合、「英語以外」の外国語を学ぶのが好きな語学マニア。
(英語が嫌い!という訳ではないのだが)

 

英語以外の言語だったら、英語の知識なんて役に立たないじゃん!

と普通の人は思うだろう。

だけど、実際は英語の知識が大いに役に立つ。
たとえ英語とは全然違う言語を勉強する時でも、英語の知識は役に立つよ!

 

英語と大きく異なる言語の例として中国語やアラビア語がある。

語順は英語と違うんだけど・・・

その前に、英語の知識が無いと
そもそも「語順」という文法用語すら理解できないんじゃないかな?

 

「語順」の意味は漢字の通り「単語の順番」で解釈してもいいのだが・・・

 

「中国語やアラビア語の語順は英語と違います」

という説明に対して、英語の知識が無いと

「中国語やアラビア語って、どういう風に語順が違うんだ?」

と訳が分からなくなってしまう。

そういう時に英語の知識が多いに役に立つ。

 

語学マニアの場合「英語」はできて当たり前。

と言うか「英語」が嫌いなのに語学マニアになっちゃった!てへぺろ(・ω<)
っていう人は、今まで見たことが無い。

 

・・・のだが、私は英語の全てを理解していない。
時には忘れている英文法だってたくさんあると自覚している。

「自分の持っている英語の知識って、これで合ってる???」
と不安になったときは、いつもネット検索して英文法を復習している。

「英語」の成績が優秀だった私ですら
今でも英語を復習して、知識をアップデートし続けている

そのすべては、英語以外の言語を学ぶため!
(英語力アップの為ではありません。念のため)

まとめ

4行でまとめると?

これまで、語学マニアの立場で「学校教育は役に立たない論」に対して回答してみた。

その解答を4行でまとめると以下になる。


・学校教育は日本国の役に立っている

・全部の科目が外国語学習で役に立つ

・学校の勉強を頑張っても損しない

・大人でも学校で習ったことを復習し続けている


注意点

学校の勉強を頑張った人なら分かるかもしれないが・・・

これはあくまでも、「個人の意見」
当然、全ての人から受け入れられる主張ではない。

 

ある人にとっては(都合が悪い為)間違った意見になるかもしれない。

世の中には、こういう変な考え方をするおじさんもいるんだなー

と思ってもらえれば幸いである。