タテに長い ן (ヌン)を紹介する。
前回の復習
שׂ(S)
これまで覚えたヘブライ文字
黄色が、既に紹介したヘブライ文字
新たに紹介するヘブライ文字
ן(N)
ן
上記のヘブライ文字の名前は「ヌン(nun)」
前に紹介したנ(ヌン)の「語末形(ごまつけい)」になっている
前に紹介したם(メム)も語末形だったね。
書き方
י(ヨド)と同じ要領で書く。
参考までに、י(ヨド)とן(ヌン)を並べてみた。
ן(ヌン)は、他のヘブライ文字よりも深く線を引く。
読み方
ナ・ニ・ヌ・ネ・ノの子音n
語末形ではないנ(ヌン)と同じ発音になる。
NGな使い方
例えば、以下の単語がある。
נָתַן(NaTaN・ナタン)=彼は与えた
上記は
נָתַנ(NaTaN)
と書いても発音は全く同じだけど、スペル的にはNG!
נは単語の最後に書いてはいけない!
単語の最後はןと書く。
以下もNG
ןָתַן(NaTaN)
単語の最後「以外」はנを使う
ן(N)を使う単語
2文字
בֵּו(BeN・ベン)=息子
גַּן(GaN・ガン)=庭、公園
כֵּן(KeN・ケン)=はい
英語のYes
現代ヘブライ語でよく使われる。
古典ヘブライ語だと「正しい」の意味で使う。
מָן(MaN・マン)=マナ(食べ物)
聖書に出てくる食べ物。
空からパンみたいなのが降ってきた。
それをマナと呼ぶ。
פֶּן(PeN・ペン)=~しないように
הֵן(HeN・ヘン)=彼女たち
「ほら、見よ!」の意味もある
3文字
אֹזֶן(oZeN・オゼン)=耳
אַתֶּן(aTeN・アテン)=貴女(あなた)たち
英語のyou(複数)の女性バージョン。
二人称全員が女性の場合だけ使われる。
一人でも男性が含まれる場合は、
男性形のאַתֶּם(aTeM・アテム)を使う
גַּנָּן(GaNaN・ガナン)=庭師
זְמַן(ZeMaN・ゼマン)=時間
זָקֵן(ZaKeN・ザケン)=年老いた
זָקָן(ZaKaN・ザカン)=ヒゲ
יָשָׁן(YaShaN・ヤシャン)=古い
לְאָן(Le’aN・レアン)=どこへ
לָבָן(LaVaN・ラヴァン)=白い
סִין(SiN・スィン)=中国
עַיִן(aYiN・アイン)=目
כיסוי בעיצוב משפטים – בְּלִי עַיִן הָרָע
ちなみに、ヘブライ文字ע(アイン)のヘブライ語も
עַיִן(aYiN・アイン)
になる。
קָטָן(KaTaN・カタン)=小さい
שָׁמֵן(ShaMeN・シャメン)=太った
מָגֵן(MaGeN・マゲン)=盾
נִתַּן(NiTaN・ニタン)=彼は与えられた
ニフアル態の動詞に分類される。
先ほど紹介した
נָתַן(NaTaN・ナタン)=彼は与えた
の受動態になっている。
עָנָן(aNaN・アナン)=雲
צֹאן(TsoN・ツォン)=家畜としての羊
קַיִן(KaYiN・カイン)=カイン(男の名前)
星のカービィに出てくる「カイン」の名前の由来ではないらしい。
אֶבֶן(eVeN・エヴェン)=石
גֹּרֶן(GoReN・ゴレン)=脱穀場
חֹתֵן(KhoTeN・ホテン)=配偶者の父
4文字
חַלּוֹן(KhaLoN・ハロン)=窓
יָמִין(YaMiN・ヤミン)=右
לְעַשֵּׁן(Le’aSheN・レアシェン)=タバコを吸う事
元は、ピエル態の動詞である
עִשֵּׁן(iSheN・イシェン)=彼はたばこを吸った
の不定詞がלְעַשֵּׁן(Le’aSheN)
מֵאַיִן(Me’aYiN・メアイン)=どこから
מֵבִין(MeViN・メヴィン)=理解する
元は、ヒフィル態の動詞である
הֵבִין(HeViN・ヘヴィン)=彼は理解した
の現在形がמֵבִין(MeViN)
מָלוֹן(MaLoN・マロン)=ホテル
מִלּוֹן(MiLoN・ミロン)=辞書
מָלוֹן(MaLoN)とמִלּוֹן(MiLoN)は、
母音記号やダゲシュを抜くと、どちらも同じמלוןのスペルになる
מְנַגֵּן(MeNaGeN・メナゲン)=演奏する
元は、ピエル態の動詞である
נִגֵּן(NiGeN・ニゲン)=彼は演奏した
の現在形がמְנַגֵּן(MeNaGeN)
נוֹתֵן(NoTeN・ノテン)=与える
先ほど紹介したパアル態の動詞である
נָתַן(NaTaN・ナタン)=彼は与えた
の現在形がנוֹתֵן(NoTeN)
סַכִּין(SaKiN・サキン)=ナイフ
עִתּוֹן(iToN・イトン)=新聞
שָׁעוֹן(Sha’oN・シャオン)=時計
לְמַעַן(LeMa’aN・レマアン)=~の為
צָפוֹן(TsaFoN・ツァフォン)=北
נָבוֹן(NaVoN・ナヴォン)=賢い
צִיּוֹן(TsiYoN・ツィヨン)=シオン
イスラエルの首都(仮)はエルサレム
ヘブライ語だと、以下になる。
יְרוּשָׁלַיִם(YeRuShaLaYiM・イェルシャライム)
「シオン」はエルサレムの古い名称
ポケモンのシオンタウンの由来ではないらしい
אָדוֹן(aDoN・アドン)=主人
אָתוֹן(aToN・アトン)=メスのロバ
גַּרְזֶן(GaRZeN・ガルゼン)=斧
5文字
דַּרְכּוֹן(DaRKoN・ダルコン)=パスポート
טֶלֶפוֹן(TeLeFoN・テレフォン)=電話
לִימוֹן(LiMoN・リモン)=レモン
מַזְמִין(MaZMiN・マズミン)=招待する
元はヒフィル態の動詞である
הִזְמִין(HiZMiN・ヒズミン)=彼は招待した
の現在形がמַזְמִין(MaZMiN)
מְטַלְפֵּן(MeTaLPeN・メタルペン)=電話する
先ほど紹介した外来語である
טֶלֶפוֹן(TeLeFoN・テレフォン)=電話
を動詞化すると、以下になる
טִלְפֵּן(TiLPeN・ティルペン)=彼は電話した
語源が4文字のピエル態動詞に分類される。
טִלְפֵּן(TiLPeN)の現在形がמְטַלְפֵּן(MeTaLPeN)
עִפָּרוֹן(iPaRoN・イパロン)=えんぴつ
6文字
בְּתֵאָבוֹן(BeTe’aVoN・ベテアヴォン)=召し上がれ
直訳すると「(良い)食欲を」
単語2つの組み合わせ
יוֹם רִאשׁוֹן(YoM RiShoN・ヨム リション)=日曜日
直訳すると「最初の日」
イスラエルのカレンダーは、一週間の最初が日曜日。
なので「一番目の日」=「日曜日」
ただし「日曜日」は「一番目の日」とは言わずに「最初の日」と呼ぶ。
עַל־כֵּן(aL KeN・アル ケン)=それだから、それゆえ
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