【実践編】ロードバイクの後輪を戻す方法を写真で説明するよ!

後輪の戻し方に関する画像は,ネットでは省かれがち。

そこで、私のロードバイクを使って、
後輪を元に戻す様子を写真付きで詳しく説明する。




【前回】イラストで説明してみた

理論編

初心者必見!ロードバイクの後輪を元に戻す方法

本記事で使う用語

初心者にも分かるように、カタカナ用語はできるだけ避ける。
自転車乗りは、そういう配慮が無いんだよねェ~

 

本記事では、以下の言葉に置き換える。


チェーン(そのまま)

・ホイール→タイヤ

・スプロケット→円筒ピラミッド

・プーリー→チェーンを緩めるもの

・リアディレイラー→ギアを変えるもの

・フレーム→金属の棒


 

それぞれの場所は以下

後輪を戻す流れ


1.ロードバイクを逆さまに置く

2.後ろのギアを一番重くする

3.ブレーキを緩める

4.「円筒ピラミッド」のてっぺんを、
「ギアを変えるもの」と「チェーンを緩めるもの」の間に挟む

5.「チェーンを緩めるもの」を上へ向けて回転させる

6.タイヤを前に転がす

7.タイヤを下へ落として「金属の棒」の凹みにはめる


 

前回から「3.ブレーキを緩める」のステップを追加した。
タイヤを外す時に忘れがち

上記の文だけでは、初心者には分からないんで
写真付きで説明する。

私が後輪を戻す様子

ロードバイクを逆さまに置く

ロードバイクを逆さまに置いた
(※この時点では後輪が付いています)

 

以下の二か所を「手」で持てば、簡単にひっくりかえせる。

後ろのギアを一番重くする

ペダルを回しながら、後ろのギアを一番外側に移動させる。
「なんかペダルが重くなった!」って感じる方向へギアを変える。

後輪がハマっていなくても,後ろのギア自体は変えれる

 

ペダルを回しながら、後ろのギアを変えると、
ギアを変えるもの(リアディレイラー)がピコピコと左右へ動く。

ブレーキを緩める

「リムブレーキ」のロードバイクを逆さまに置いた場合,
後輪のブレーキ場所は以下になる。

タイヤの縁に、2個のゴム(ブレーキパッド)が待ち構えている感じ。

 

そこの裏側を見ると、以下のようになる。

 

こ↑こ↓を上に向けて180度回す。

すると、2個のゴムが左右へ離れる。
すなわち、ブレーキが緩む。

よって、後輪タイヤが入るスペースができる。

 

なお、「ディスクブレーキ」のロードバイクだと手順が異なる
(と思う)




「円筒ピラミッド」のてっぺんをチェーンの間に挟む

まず、外した後輪タイヤの様子をお見せする。

 

「円筒ピラミッド」の場所はこ↑こ↓

 

斜めから見た様子

 

横から見た様子

 

半径が異なる円盤が積み重なっている。
これを全体から見ると「円筒ピラミッド」に見える。

この「円筒ピラミッド」のてっぺんがこ↑こ↓

 

一番半径が小さいディスクがてっぺんになる。
てっぺんの円盤が、一番重いギアになる。

ここをチェーンにひっかける。

 

上から見ると、以下のような感じになる。

 

注意点として・・・

無理に後輪を入れこもうとしない!
まずは、「円筒ピラミッド」のてっぺんをチェーンに「乗せる」だけで良い。

「チェーンを緩めるもの」を上へ向けて回転させる

「チェーンを緩めるもの」(=プーリー)の場所は以下

 

これを上へ向けて90度くらい回転させる

 

以下のような感じで押す

「チェーンを緩めるもの」を縦方向へ回しても
壊れないので安心してほしい
(横へ動かすと壊れるかもしれない・・・)

 

90度回転させた後の様子が以下。

 

この時のチェーンの軌道は以下になる(と思う)

 

横からみた写真を2つ示す。

後ろ側

 

前側

「円筒ピラミッド」のてっぺんが、下へ落ちそうな感じになっている。

タイヤを前に転がす

「チェーンを緩めるもの」を90度回転させると、チェーンが緩む。

 

チェーンが緩んでいるので、
「円筒ピラミッド」のてっぺんを前へ動かすスペースができる。

すなわち、後輪のタイヤを前へ落とせる。

 

初めての人は
「壊れるかも・・・?」
と心配するかもしれない。

 

でも、大丈夫。

「円筒ピラミッド」のてっぺんはチェーンでひっかかっている。

なので、後輪のタイヤを前へスポーンと落としても
自転車を支える金属の棒(=フレーム)へ直撃しない。

 

後輪のタイヤを前へ落とした結果が以下。

 

この時のチェーンの軌道は以下になる(と思う)

 

「円筒ピラミッド」のてっぺんが,
こ↑こ↓のチェーンに支えられているので、
自転車を支える金属の棒(=フレーム)へ直撃しない。

 

横からみた写真を2つ示す。

後ろ側

 

前側

 

タイヤを下へ落として「金属の棒」の凹みにはめる

「金属の棒」の凹みの場所は以下

 

後輪タイヤの軸を,
「金属の棒」の凹みまで移動させる。

 

「金属の棒」の凹みに向かって
タイヤの外周をグイグイと押し込む。

 

下側のチェーンごと移動させるイメージで押し込む。

後輪タイヤの軸が
「金属の棒」の凹みにハマると以下のようになる。

この時のチェーンの軌道が以下

 

この状態になれば、
ロードバイクの後輪を戻せた事になる。

後輪を戻した後でやる事

やる事リスト


・後輪の回転軸を締める

・後輪のギアが切り替わるかチェック

・後輪のブレーキを元に戻す

・ロードバイクを元の位置に立てる


まぁ、ここら辺はネットで良く紹介されているので
本記事では説明を省く。

ロードバイクを逆さまにしてペダルを回す図

後輪を戻す、という作業に限らないのだが・・・

ロードバイクのメンテナンスをするときは、基本的に逆さまにすると良い。
(チェーン掃除の時は逆さまにしない方が良いけど。)

逆さまにしたまま、ペダルを回す写真を以下に示して、
本記事は終わりとする。

 

逆さまにしたまま、ペダルを回すと
通行人からプロっぽく見られてしまう(ような気がする)