栃木県の黒磯(くろいそ)で学ぶウェールズ語の軟音化

英文学者が書いた本に

Croeso i Croeso (黒磯へようこそ)

の例文があった。

(軟音化について触れていないのはウェールズ語的に)まずいですよ!




例文の元になった文献

英文学者が書いた本

(はアフィリエイトでは)ないです

英文学者がつぶやく 英語と英国文化をめぐる無駄話

少しだけウェールズ語の話題あり

「英国の地名――スコットランド、ウェイルズ編」
の章で、ウェールズ語がちょこっとだけ出て来た。

Croeso i Gymru
クロエソ イ ガムリ
ウェールズへようこそ

 

【単語リスト】
Croeso=ようこそ、歓迎(名詞)
i=~へ (前置詞)
Gymru=ウェールズ(Cymruの変化形)

大学書林のウェールズ語基礎1500語が無いので、自分で作ってみた(カタカナ読み付き)

「Gymru」を「Croeso(黒磯)」に変えると?

Croeso i Croeso
クロエソ イ クロエソ
黒磯へようこそ

 

「黒磯へようこそ」をウェールズ語で言う場合、
Croeso2回続くことになる。

 

・・・と英文学者の本に書いてあった

「Croeso」の発音

c/k/と発音する
(/s/では)ないです

oe二重母音
あえてカタカナ読みで書くなら「オェ」
eは、曖昧母音「エ」

 

まとめると、Croeso

クロ

とも読めるし

クロ (日本語の「黒磯」に近い)

とも読める。

 

発音をもっと知りたい 変わり者 兄貴は
のガバガバ発音講座を読んで、どうぞ

ウェールズ語講座その3~英語の知識では分からないウェールズ語の発音

そもそも黒磯(くろいそ)ってどこ?

栃木県にある地名

宇都宮の北に、黒磯(くろいそ)駅がある。

黒磯駅こ↑こ↓

 

JRの「青春18きっぷ」ユーザの間では(乗換的に)有名な駅

新幹線無しで東京から仙台まで行く場合、黒磯駅で乗り換えないといけないからね、ま、多少はね。

あっ、そうだ(唐突

「黒磯市」は存在しないゾ~

2005年の合併で、那須塩原(なすしおばら)市の一部になっちゃったのよん

黒磯市 wikipedia




あれ?軟音化(なんおんか)の解説は無いの?

英文学者だからウェールズ語に詳しいとは限らない

英文学者にウェールズ語文法の知識を求めてはいけない(戒め

 

Croeso i Gymru
クロエソ イ ガムリ
ウェールズへようこそ

 

の例文は、ウェールズの看板で良く出てくる。

試しに「Croeso i Gymru 看板」で画像検索したら、たくさん出て来た

Croeso i Gymru 看板 google画像検索

 

本を書いた英文学者は、ウェールズに行った経験がある(らしい)

イングランドからウェールズに入った時、
Croeso i Gymru
のフレーズが、嫌と言うほど目に入ったと思う。

 

そこだけ切り出して

「英国の地名――スコットランド、ウェイルズ編」

の章でウェールズの地名を紹介しているのだと思う

 

ウェールズ語学習者のワイとしては
「軟音化」の話題もあると嬉しいんだけどな~俺もな~

正確に言うと「Gymru=ウェールズ」ではない

先ほどの単語リストでも紹介したけど、復習!

 

Gymru=ウェールズ(Cymruの変化形)

は、元のCymru(カムリ)が音変化した形

 

単語の語頭が C→G に変化する音変化を、ウェールズ語文法では

軟音化(なんおんか)

と呼ぶ。

 

軟音化について細かく書くと長くなるので、省略するゾ~

詳しく知りたい兄貴はを読んで、どうぞ

ウェールズ語で軟音化(なんおんか)が起こるケースを整理してみた

あっ、そうだ(唐突

軟音化(なんおんか)を専門的に言うと軟変異(なんへんい)
(ケルト語派のガチ勢しか使わない用語)

参考までに、英語とウェールズ語だと


英語: Soft Mutation (柔らかい + 変異)

ウェールズ語: Treiglad Meddal(変異 + 柔らかい)
発音は「トレイグラド メザル」


Croeso i CroesoではなくCroeso i Groeso

「黒磯へようこそ」を正確に書くと?

Croeso i Groeso
クロエソ イ ロエソ

 

黒磯は、Croeso(クロエソ)ではなくGroeso(ロエソ)と書く必要がある。

単語の語頭が C→Gと、軟音化を起こしているゾ~

「ウェールズへようこそ」の例文を思い出して、どうぞ

Croeso i Gymru
クロエソ イ ガムリ

 

「ウェールズ」は、本来は

Cymru(カムリ)

と書く。

 

だけど、Cymruの前に「~へ」を意味する前置詞

i (イ)

が来た場合、直後に来た単語Cymru軟音化を起こす。

 

だから i Gymru(イ ムリ)と書く必要があったんですね。

ウェールズ以外の地名の場合は、音変化しない事がある

要するに、ウェールズから見て外国の地名は「無変化」でもOK

 

黒磯(Croeso)は、日本の地名なので、軟音化させてもさせなくても、どっちでも良いゾ~


軟音化させる場合→Groeso (C→G)

軟音化させない場合→Croeso (無変化)


 

なので、「黒磯へようこそ」をウェールズ語で言う場合
の2つ、どちらでもOKという事になる


Croeso i Groeso
クロエソ イ ロエソ

Croeso i Croeso
クロエソ イ クロエソ


 

ダジャレ的「黒磯へようこそ」と言う場合は、軟音化させない方が良いんだって、ハッキリわかんだね

はっきりわかんだね (はっきりわかんだね)とは【ピクシブ百科事典】

書き言葉の場合は、Groesoにした方が良い

ウェールズ語には「話し言葉(Llafar)」「書き言葉(Llenyddol)」がある。

 

で、「書き言葉」の場合、外国の地名でも軟音化させる事が多い模様

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のウェールズ語を「書き言葉」にしてみた

なので「黒磯へようこそ」重要文書などに書く場合は、「黒磯(Croeso)」をしっかりと軟音化させて、どうぞ


Croeso i Groeso
クロエソ イ ロエソ


ここまで説明出来て「ウェールズ語が分かる」と言える

英文学者の記述は、ある意味合っている

「話し言葉」ダジャレ的「黒磯へようこそ」と言う場合は、軟音化無視して

Croeso i Croeso
クロエソ イ クロエソ

と書いても、文法的には間違いではない

 

なので、本を書いた英文学者の説明は間違っていない事になる。

知らないのと、知っていてあえて無視するのは違う

本を書いた英文学者は、イギリス英語には詳しい。

だけど、ウェールズ語の文法は深く知らない(と思う)
もし軟音化の知識があれば・・・

 

Croeso i Croeso
クロエソ イ クロエソ

は、本来は

Croeso i Groeso
クロエソ イ ロエソ

って書く必要があるんだけど・・・
黒磯(Croeso)はウェールズから見て外国の地名なので軟音化を起こす必要は無いんだよ~

 

っていう補足説明を本に書くと思う。

だけど、その記載が一切ない(と思う。もう一度本を読み返そう)

 

ウェールズ語の軟音化を「全く知らない」状態で
Croeso i Croeso

と、ダジャレ的に書いているんだな~

 

と、ウェールズ語学習者のワイは、ほくそ笑む(ゲス顔

(英文学者は、イギリス英語に必死になりすぎてウェールズ語を深く学ぶ余裕が)ないです

3行でまとめると?


・英文学者だから、ウェールズ語に詳しいとは限らない

・ウェールズ語で作文する時は、音変化(変異)を意識する必要がある

・「話し言葉」でダジャレ的に「黒磯へようこそ」と言う場合は、軟音化させなくて良い


 

終わり!閉廷!…以上!皆解散!