ウェールズ語講座その4~「私は~です」の表現

ここから、本格的な文法解説に入る。
(なんか偉そう)

まずは語学書の一番最初に書かれがちな文法
「私は~です」を紹介する。




前回の続き

ウェールズ語講座その3~英語の知識では分からないウェールズ語の発音

「私は~です」をウェールズ語で言うと?

~ ydw i

「私は~です」と言う場合、
英語の「be動詞」にあたる単語「ydw(アドゥ)」を使う。


Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です


 

英単語で並べると

Hanako am I

という奇妙な文になる。

Hanako(ハナコ)=人名

最初の単語「Hanako」は「花子」という日本人の名前
(でも実際にこういう名前の人って、教科書以外で見たこと無いな)

 

「私はです」の「~」の部分一番最初に置いている。

何か気持ち悪く感じるけど、それがウェールズ語なんですYO!

ydw(アドゥ)=(私は)~です

2つ目の単語「ydw」は、英語の「am」に相当する。

「~です」の意味になるゾ~

 

ちなみに、「ydw」を厳密にいうと

動詞「bod(~である)」の
疑問形・直説法・現在形・一人称・単数

・・・まぁ、これは覚えなくていい。

i(イ)=私

最後の「i」「私」の意味。

英語だと「I」と大文字で書くんだけど・・・
(ウェールズ語では大文字にする必要が)ないです

もう一回言ってみよう!

同じ例文を以下に示す。


Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。(Hanako am I)


これで、本記事のメイン解説は終わり!

この補足説明が、もうちっとだけ続くんじゃ




「Ydw i Hanako」じゃイカんのか?

【結論】ダメです

以下の例文だと「私は花子です」の意味にならない
(多分)


Ydw i Hanako
アドゥ イ ハナコ
私は花子(の所に)居ます


なんで?

ウェールズ語の場合・・・

主語(S)の後に名詞などの単語(=Hanako)を置くと、
「場所を表す表現」になってしまう!

「私は~の所に居ます」の意味になってしまう。

 

なので、英語みたいな感覚で「Ydw i Hanako」と書いたらイカんのです!

「Hanako ydw i」と書かないとダメらしい。
(by ウェールズ語入門書)

英語の第2文型SVCを覚えてる?

学生時代に、英語の授業で先生からしつこく言われてきた
「第2文型SVC」を思い出してほしい。
(え?思い出すのが嫌?そうですか…)


I am a student.
私は学生です。


 

品詞分解すると以下になる


・主語(S)=I (私)

・動詞(V)=am (~です)

・補語(C)=a student(学生)


 

英語では
主語(S)→動詞(V)→補語(C)

の順番に単語を並べる。
これは絶対に守らないといけない!

と、英語の先生からしつこく言われたのが原因で、
授業が退屈で眠くなったのは私だけではないハズ

ウェールズ語は「C→V→S」の書き方をする

では、ウェールズ語に戻るよ。

英語の第2文型SVC(私は~です)に相当するウェールズ語の語順は「CVS」
つまり

補語(C)→動詞(V)→主語(S)

の順番に単語を並べる必要があるらしい。

 

英語の感覚で、
動詞(V)→主語(S)の後に「補語(C)(=Hanako)」を置いてはいけない!


×:Ydw i Hanako
アドゥ イ ハナコ
動詞(V)→主語(S)→補語(C)


 

補語(C)→動詞(V)→主語(S)
の順番に並べたのが以下。


Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。(Hanako am I)
補語(C)→動詞(V)→主語(S)


 

「私は~です」の文章を作る時、
「補語(C)」が一番最初に来て分かりにくいですね・・・

英語感覚でウェールズ語を読むと、
「補語(C)」と「主語(S)」を混乱してしまう
(ウェールズ語学習者あるある)

まとめ

なんか解説がガバガバだけど、
以下にまとめておく


・「私は~です」は「ydw i~」

・補語(C)→動詞(V)→主語(S)の順番に並べる

・混乱しやすい文法として「場所を表す表現」がある


ウェールズ語講座その5へ続く

ウェールズ語講座その5~場所を表す表現