ここから、本格的な文法解説に入る。
(なんか偉そう)
まずは語学書の一番最初に書かれがちな文法
「私は~です」を紹介する。
前回の続き
「私は~です」をウェールズ語で言うと?
~ ydw i
「私は~です」と言う場合、
英語の「be動詞」にあたる単語「ydw(アドゥ)」を使う。
Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。
英単語で並べると
Hanako am I
という奇妙な文になる。
Hanako(ハナコ)=人名
最初の単語「Hanako」は「花子」という日本人の名前
(でも実際にこういう名前の人って、教科書以外で見たこと無いな)
「私は~です」の「~」の部分を一番最初に置いている。
何か気持ち悪く感じるけど、それがウェールズ語なんですYO!
ydw(アドゥ)=(私は)~です
2つ目の単語「ydw」は、英語の「am」に相当する。
「~です」の意味になるゾ~
ちなみに、「ydw」を厳密にいうと
動詞「bod(~である)」の
疑問形・直説法・現在形・一人称・単数
・・・まぁ、これは覚えなくていい。
i(イ)=私
最後の「i」は「私」の意味。
英語だと「I」と大文字で書くんだけど・・・
(ウェールズ語では大文字にする必要が)ないです
もう一回言ってみよう!
同じ例文を以下に示す。
Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。(Hanako am I)
これで、本記事のメイン解説は終わり!
この補足説明が、もうちっとだけ続くんじゃ
「Ydw i Hanako」じゃイカんのか?
【結論】ダメです
以下の例文だと「私は花子です」の意味にならない
(多分)
Ydw i Hanako
アドゥ イ ハナコ
私は花子(の所に)居ます
なんで?
ウェールズ語の場合・・・
主語(S)の後に名詞などの単語(=Hanako)を置くと、
「場所を表す表現」になってしまう!
「私は~の所に居ます」の意味になってしまう。
なので、英語みたいな感覚で「Ydw i Hanako」と書いたらイカんのです!
「Hanako ydw i」と書かないとダメらしい。
(by ウェールズ語入門書)
英語の第2文型SVCを覚えてる?
学生時代に、英語の授業で先生からしつこく言われてきた
「第2文型SVC」を思い出してほしい。
(え?思い出すのが嫌?そうですか…)
I am a student.
私は学生です。
品詞分解すると以下になる
・主語(S)=I (私)
・動詞(V)=am (~です)
・補語(C)=a student(学生)
英語では
主語(S)→動詞(V)→補語(C)
の順番に単語を並べる。
これは絶対に守らないといけない!
と、英語の先生からしつこく言われたのが原因で、
授業が退屈で眠くなったのは私だけではないハズ
ウェールズ語は「C→V→S」の書き方をする
では、ウェールズ語に戻るよ。
英語の第2文型SVC(私は~です)に相当するウェールズ語の語順は「CVS」
つまり
補語(C)→動詞(V)→主語(S)
の順番に単語を並べる必要があるらしい。
英語の感覚で、
動詞(V)→主語(S)の後に「補語(C)(=Hanako)」を置いてはいけない!
×:Ydw i Hanako
アドゥ イ ハナコ
動詞(V)→主語(S)→補語(C)
補語(C)→動詞(V)→主語(S)
の順番に並べたのが以下。
Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。(Hanako am I)
補語(C)→動詞(V)→主語(S)
「私は~です」の文章を作る時、
「補語(C)」が一番最初に来て分かりにくいですね・・・
英語感覚でウェールズ語を読むと、
「補語(C)」と「主語(S)」を混乱してしまう
(ウェールズ語学習者あるある)
まとめ
なんか解説がガバガバだけど、
以下にまとめておく
・「私は~です」は「ydw i~」
・補語(C)→動詞(V)→主語(S)の順番に並べる
・混乱しやすい文法として「場所を表す表現」がある
ウェールズ語講座その5へ続く