海外旅行に行っても自分は変えられない理由

海外に行けば人生が変わる!

そう期待して海外旅行に行く人が多い。

だけど何度も海外に行った私から言わせてもらうと、海外旅行に行っても自分は変えられない。

その理由を説明する

海外旅行に行っても根本的な性格は変えられない

海外旅行を経験する前の私

海外旅行に行く前は以下のような考え方だった。

・海外は危ないから行かない慎重派
・他の人に言われてやるタイプ

そんな私でも、「海外へ行きたい!」と心の底から思っていた。

だけど海外は危なくて行けない。
その代わりに外国語を勉強して「海外へ行きたい!」という気持ちを紛らわしていた。

「あ~誰かと一緒に海外旅行へ行く機会があればいいのになぁ・・」と密かに期待し続けてきた。

でも私は友達がいない。
だから誰かと一緒に海外旅行に行く機会なんて一生無い。

このまま一生海外へ行けないまま死ぬのは嫌だ!
そう思って思い切って海外へ行ってみた。



海外旅行を経験した後の私

実際に海外へ行ってみるとその先には面白い世界が広がっていた。

日本とは何もが違う・・・
そんな世界があったのか・・・

初めて海外へ行って色々体験をして学んだ。
それと同時に海外旅行にハマってしまった。

あれ以来、何度も海外へ行っている。
今まで色々な国へ行ってきた。

今の私は「海外へ行きたい!」というやりたい事を自分で実現させている。
楽しい人生を送っているな~と思っている。

で、海外へ行って性格は変わったの?

「性格は変わったの?」と聞かれたら私は「No」と答える

自分の行動は変わったけど性格は全く変わっていない。
海外旅行に行くようになっても、自分自身の根本的な性格なんてちっとも変っていない。

確かに海外旅行に何度も行くようになると、自分一人で旅行準備をするようになる。
他の人に聞かなくても自分の判断だけで航空券やホテル手配、荷物の準備ができるようになった。

だけど、それは海外旅行に慣れてきて旅のスキルが上がっただけ。
旅のスキルが上がれば他の人に頼らなくても自分一人でできるようになる。

でも、旅のスキルが上がったからって自分の性格は変わらない。
そもそも旅のスキルと自分の性格は全く関連性が無いよね。

私は海外旅行のやり方が上手くなっただけ。
普段の生活が変わったわけじゃない。

旅行に行かない普段の休日は家に引きこもっている。
会社でも仕事以外の話は一切しない。

そういえば、お正月に実家に帰省した時、親戚の人と顔を合わせる機会があった。
だけど、私はあいさつ以外は何も話さずに部屋の端っこでずっと寝ていたよ。
他の人と会話するのが苦痛だからね。

海外旅行に行くようになっても私は引きこもりがちで暗い性格のまま。
外向的で明るい性格になるわけじゃないんだよね・・・

海外旅行に行った人は性格が変わったかのように見えるもの

「海外に行けば人生が変わる!」って思っている人は実際に海外旅行に行った人の表面だけしか見ていない。

海外旅行に行った人の旅行話ってイキイキして元気そうに見えるじゃん。

だけど、旅行以外の話になるとどうなる?

ずっと元気なままでいられると思う?
無理だよね。

だから海外旅行に行った人の表面ばかり見ないできちんと裏も見ようよ。
根本的な性格は多分変わっていないから。



ある事に熱中すると人格が変わる

例えば「仕事モード」っていう言葉があるよね?

普段は恥ずかしがり屋で休日はずっと家に引きこもっている人。
そんな人でも、会社へ行くと人格が変わったかのようにバリバリ働いている。

他にも普段はおとなしいのに車の運転をすると性格が変わる人もいる。
車のハンドルを握っただけで「運転モード」になってゴロっと性格が変わる。

それは海外旅行でも同じ。
普段は無言で暗い性格の人だけど、海外旅行の事になると「旅人モード」になる。

その間は笑顔になって色々と旅行の事を考える。
自分の旅行経験を他の人にペラペラと話せる。

「旅人モード」になると、まるで別人のようになる。
私の事だけどね。

仕事とか運転、旅行に限らず何でもいいんだけど、ある事に熱中すると「○○モード」に突入する。
その間は完全に人格が変わる。

そういう「○○モード」というモノは誰もが持っている。

「○○モード」に入るのは別に難しい事じゃない

「○○モード」に入る対象は何でもいい。
例えば数学の計算とか英文の暗唱とか

ある一つの事だけ集中する。
それだけで「○○モード」になれる。

例えば数学の問題を解く「計算モード」に入っている学生って「キリっ!」として真面目になるよね。

普段はチャラくて陽気な学生。
だけど数学の勉強を始めた途端、まるで別人のような顔つきになって数式をガンガン解く学生。

そういう人は大抵は数学の成績が良い。

「○○モード」に入ると桁外れの集中力を発揮する。
それは難しいようで誰でも経験がある事なんだよね・・・

例えば夏休み最終日に夏休みの宿題を一気に終わらせるアレ。
そういう「宿題を終わらせるモード」っていうのも立派な集中の対象。

海外に行くと「海外旅行モード」に突入する

海外旅行に行く人は誰もが海外旅行独特の集中モードに入る。
「海外旅行モード」になると以下のような事を考えるようになる。

・航空券はどれにするか?
・ホテルはどこにするか?
・空港から市内まではどうやって行くか?
・海外のお金はどうするか?
・市内に着いたらどこに行くか?
・何時に空港へ帰るか?

等々・・・
旅行に行かない人から見ると「そこまで考えるのか・・・」という事をすらすらと計画する。

そういう常人外れのスキルを旅行人は身に着けている。

だから海外旅行に行った人は他の人から見ると性格が変わったかのように見えてしまう。

海外旅行に行っても根本的な性格は変わらない

だけど、海外旅行で得たスキルとか思考は日常生活では不要。

例えば他の人との会話。
その時には会話のスキルが求められる。

海外旅行のスキルもあった方が会話しやすいと思うけど、あくまでも会話をスムーズに進めるための手段でしかない。

もし相手がお金が無くて旅行嫌いな人だったらどうする?
どうやって会話する?

海外旅行へ行ったからって会話は上手くならない。
会話ができる性格になれない。

むしろ旅行の事ばかり話すウザい人って思われるだけ

会話が上手くなりたければ海外旅行に行くよりもとにかく他の人とたくさん話す。
そっちの方が上達が早いと思うよ。

会話に限らず何かの分野で自分を変えたければ、海外旅行に行くよりもその分野の事をやった方が絶対に早い。

海外旅行へ行ったからって他の分野における自分は決して変えられない。

と言うか無理して自分を変えなくてもいい

私は海外へ何度も行ったけど相変わらず他の人と話すのが苦痛のままだよ。

もし「他人との会話が上手くなりたい!」と考えるのであれば、日本で他の人と会話する機会を作ってとにかく話しまくればいい。

だけど私は他の人と話すのが苦痛な性格のままでもいいと思っている。
だって自分がやりたい海外旅行をするのに他人との会話なんて必要ないもん。

ぜいぜい「チェックイン、プリーズ」が言えればそれで良い。
あとは自動チェックイン機とかの機械で勝手に手続きしてもらえばいい。

最近はどんどん手続きが自動化しているからますます人とのかかわりが無くても旅行できる時代になった。

ぼっちの私にとってはうれしい時代の変化だね。
頑張って会話できる自分にならなくてもお金さえあれば簡単に海外へ行ける。

自分を変えなくたって自分の人生を思いっきり楽しめる。

だからね、海外へ行って自分を変えよう!と考えるのはもう止めたほうが良い。
そんな難しい事を考えずに目の前の海外の世界を思う存分に楽しんだほうが100倍有意義。

何度も海外旅行に行ってきた私からのアドバイスです。