英語「以外」の言語の単語を効率よく覚える方法

「英単語」を覚える方法に関しては、ネットや本でたくさん紹介されている。

だけど英語「以外」の語学で、単語を覚える方法に関する情報はほとんど無い。

ポーランド語を勉強している私なりのポーランド語単語の覚え方を紹介する。




英語「以外」の言語を学ぶ場合、単語暗記は絶対!

文法さえできればOKなのか?

普通の本屋さんに行くと

「中学英語が7日間でマスターできる本」

みたいな本がたくさん並んでいる。

しかし、どの本でも書かれている内容はワンパターン

 

文法さえできればOK!

 

ポーランド語学習者「何言ってんだコイツ」

やる夫の「何言ってんだこいつ」を立体で再現してみた!!

「単語」という言葉が抜けている

「中学英語を7日間でマスターする」系の本でよくある「文法さえできればOK」はある言葉が抜けている。

本来は以下の文になるハズ。

 

(中学・高校時に習った単語を1000語以上覚えていれば)文法さえできればOK!

 

単語が1000語というのはあくまでも目安。

最低限の英会話とか、簡単な英文を読みたければ、最低1000語は無いとキツイんじゃないかな?
(適当)




英語以外の言語だと、語彙力ゼロからスタート!

もしアナタが学ぶ言語が「英語」の場合、単語を覚える作業をカットできる。
(ただし、学生時代に真面目に英単語テスト勉強をしていた人に限る)

 

・・・で、話を「英語」から「英語以外の言語」に変える。

 

英語以外の言語になると「行く」とか「本」の単語すら分からない状況になる。

試しに、アナタは「行く」「本」の単語をポーランド語でいえますか?
(当然、ネットでggるのは禁止)

 

もしアナタが知っている外国語が英語だけならば・・・
「行く」「本」をポーランド語で言う事は100%不可能です!

(もしアナタがロシア語を知っていたら、答えられるかもしれないが・・・)

単語を知らないと、文法も理解できない

アナタはポーランド語の初歩的な単語「行く」「本」すら知らない。

この状態で

 

私は学校に行きます

 

のポーランド語文法を理解できるのだろうか?


Idę do szkoły


ポーランド語を勉強していないアナタは

「行く」

 

に相当するポーランド語がどれなのか予想できないだろう。

 

もしかしたら、英語の知識に頼ってポーランド語の文にある単語の意味を予想するかもしれない。

 

 

「私は学校に行きます」を英語で「I go to school」と言うのだから・・・


「Idę」が「I(私)」で~

「szkoły」は英語の「school(学校)」と形が似ているな~

じゃあ、残った「do」は「go(行く)」かな?


と頭の中で考えるだろう。

 

しかし、残念ながら不正解。

「szkoły」=「学校」

は正しいよ。

 

だけど、

「Idę」=「私」

「do」=「行く」

の予想は間違っている。

 

なぜならば、アナタはポーランド語で「行く」の単語を覚えていないから。

Idę do szkoły

のポーランド語文で「行く」に相当するのは、文頭の「Idę」です

 

ポーランド語の場合、英語と違って動詞から始めることも可能。

 

上記の文法解説を理解して、自分で使えるようになるためには「行く」のポーランド語を覚えておく必要がある。

だから「文法さえできればOK」という宣伝文には気を付けたほうが良いよ

で、英語「以外」の言語の単語はどうやって覚えるの?

英語以外の言語の単語を覚えるステップ

以下2つで十分


1.よく出る単語だけ厳選した単語帳を用意する

2.覚える+忘れる


よく出る単語だけ厳選した単語帳を用意する

「よく出る単語から覚える!」

その「よく出る単語」を整理したのが「単語帳」です。

 

本屋さんに行けば、英単語帳がたくさん並んでいるよね?
ここに載っている英単語は「よく出る単語」だけ書かれている。

しかも、英語学習者のレベルごとに別々の単語帳が用意されている。

 

・・・だけど、英語以外の言語だと、英語みたいな「単語帳」なんて無い!

単語帳の種類が豊富な言語と言えば・・・

フランス語、ドイツ語、中国語、韓国語、スペイン語、ポルトガル語、ロシア語、アラビア語

のようなメジャー言語に限られる。

 

え?ポーランド語の単語帳ですか?

一応あるんですけど・・・
日本で出版されているのは1冊だけかな?

難解な語学書という事に定評のある大学書林

ポーランド語基礎1500語 | 小原 雅俊 |本 | 通販 | Amazon

ちなみにグルジア語(ジョージア語)は「●●語基礎1500語」すら無い!

「こころぴょんぴょん」のグルジア語(ジョージア語)訳を分析してみた

単語帳すら無い言語の場合はどうするのか?

 

実は語学書シリーズで有名な「ニューエクスプレス」ではグルジア語(ジョージア語)も存在する。

ニューエクスプレスプラス グルジア語《CD付》

その語学書の最後のページあたりにテキストで使われている単語リストがある。

その単語リストをノートに書き写せば単語帳代わりになる。

 

・・・そういう語学書すら無い言語の場合はどうするのかって?

残念ながら、自分で「よく出る単語」を判断して集めるしかない。

あまりにもマイナー過ぎる言語を学ぶ場合、相当の覚悟が必要ですね!

覚える+忘れる


単語帳を買ったぞ!

単語帳が完成したぞ!


でハイ終わり!

ではないからね!
一番大変なのは「覚える+忘れる」のステップ

 

しかし、ありがたいことに・・・
英語でもそれ以外の言語でも単語を覚える難易度は全く同じ。

その理由は言語学で説明できる。

 

一言で言うなら「恣意性(しいせい)」

 

例えば、「行く」を英語で「go」,ポーランド語で「idę」と書く。
(※ポーランド語の場合、厳密に言うと「行く」=「idę」ではない)

だけど、そう書く理由は「無い」

 

ず~っと昔の人々が「行く」と言う行為をイギリス人は「go」と呼んでいた。
一方ポーランド人は「idę」と呼んでいた。

なぜ、「go」や「idę」と言うのか?

のルールは無い。

 

単語の呼び方は、ある人々の集団の中で勝手に決まる。
これが「恣意性(しいせい)」だよ!

 

・・・つまり英語「go」やポーランド語「idę」という文字の並びに対応する意味が

「行く」

と覚える手間は英語でもポーランド語でも変わらない。

 

なので、英語以外の言語の単語も英語と同じ覚え方でOK!

という結論になる。

私なりの単語を効率よく覚える方法

私が今、がむしゃらに覚えている単語はポーランド語。
だけど、他のどんな言語でも当てはまる・・・ハズ

私がやっている6つの事


1.「よく出る単語」以外は覚えない

2.短い単語から覚える

3.一発で覚えようとしない

4.一回の暗記作業は軽くやる

5.何度も繰り返す

6.覚えにくい単語リストを作る


1.「よく出る単語」以外は覚えない

昔の私の学習方法が以下


1.文の中で知らない単語が出てくるたびに辞書で調べる
2.調べた単語を全部覚える


その方法でも単語力は伸ばせるのだが・・・

 

今思うと無駄な作業だったかな?
と思う。

 

まず、知らない単語が出てくるたびに辞書で調べる手間がかかる。

しかも、自分が調べたのはもう二度と会わないようなレア単語かもしれない。
そんな単語を覚えても無駄。

 

なので、まずは「よく出る単語」をまとめた「単語帳」に書かれている単語を全部覚える。

そうすれば、文を読んで「単語帳」に書かれていない単語は

 

「意味を調べない!」・「覚えない!」

 

と判断できる。

もう二度と会わないような単語を覚える無駄が無くなるね!

2.短い単語から覚える

英語をある程度学んだアニキならなんとなくわかっていると思うが・・・

長い単語は覚えにくい!

 

だけど・・・
短い単語を覚えていれば、長い単語が覚えやすいこともある。

例えばポーランド語の長い単語として

przedostatni(最後から二番目の)

がある。

 

ポーランド語の知識が無いと、すんげぇ長くて読むのも嫌になる単語。

ぷ・・ルゼドス・・タトニィ・・?

 

しかーし!

短いポーランド語の単語「prezd(前)」と「ostatni(最後)」を覚えていれば、「przedostatni」の意味は一発で分かる。


「przedostatni」
  ↓
「przed(前)」+「ostatni(最後)」
  ↓
「最後の前」
  ↓
「最後から二番目」


こんな風に、長い単語は短い単語の組み合わせで作られることが多い。

 

その理由より、「短い単語から覚える」のはマジでオススメ。

ついでに言うと、「短い単語」の方が文に出てきやすい。
一石二鳥だね。

3.一発で覚えようとしない

単語を一発で覚えようと気合を入れて、10回も紙に単語を書く。

それでも覚えれない単語があって当然。

紙に20回~30回書いても覚えれない単語だってあるよ!

 

例えばポーランド語で「空気」を意味する単語が以下

powietrze

英語だと「air」の3文字で済むのに・・・
ポーランド語だと余計に長い!(9文字もあるぞ!)

しかも単語の意味を覚えにくい!

 

紙に20回くらい書いたけど、結局「powietrze」の意味を覚えれなかった。

多分100回書いても覚えれないんじゃないかな?
(適当)

 

だけど、覚えれなくてもいいんです!

あとで後述するが、
毎日、単語を覚える作業を繰り返せば、いつかは「powietrze」=「空気」と覚えれる。

そういう未来が来るのを信じて・・・

今は「powietrze」=「空気」と覚えれなくても構わない!

と開き直る。

「今は覚えれなくてもいいんだー」と開き直るのも、単語を効率的に覚えるコツだよ

4.一回の暗記作業は軽くやる

1つの単語に対して紙に20回書くのは無駄!

「powietrze」と100回音読しても無駄!

 

なぜなら、1つの単語に対して時間をかけすぎだから。

「powietrze」に対して50回書くよりも、50個の単語に対して1回書いたほうがいい(ような気がする)。

 

単語はどうぜ一回の暗記作業で覚えれないんだから~

「単語は覚えれない」事を前提として、大量の単語に対して軽く暗記する。

 

「powietrze」と必死に20回唱えるよりも、20個の単語に対して1回ずつ唱えたほうが、心理的にも負担がかからない。

とにかく暗記作業は手抜き、リラックスしてやろうね!

5.何度も繰り返す

先程、暗記作業は手抜き、リラックス、一回唱えるだけでOK

と述べた。

ただし、それは何度も繰り返すことが前提だからね!

 

繰り返す回数はほぼ「無限」と言ってもいい。

 

もしポーランド語の単語を1500語覚えて、それを一生維持したいのであれば・・・
自分が死ぬまで繰り返し暗記作業をするしかない。

 

私は所詮ガイジンなのだから、復習しないと単語なんてドンドン忘れていく。

忘れる事自体は防げない。

 

だけど、一度忘れた単語を取り戻すのは簡単!

もう一度暗記作業をやればいい。
それだけ。

 

そして、また単語を忘れる。

よろしい、ならば復習だ!

 

・・・のループで復習を繰り返すだけ。

 

一回の暗記作業自体は手抜き。
でも、それだけでいつかは単語を覚えれる。

 

その「何度も繰り返す」習慣を続けるのが大変なのだが・・・

 

一回ごとに行う暗記作業の負担をできるだけ減らせば、「何度も繰り返す」習慣が続きやすい。

だから先ほど述べた


3.一発で覚えようとしない

4.一回の暗記作業は軽くやる


重要になるワケ。

6.覚えにくい単語リストを作る

ある程度単語を覚えてくると


・明らかに覚えてしまった単語

・何度繰り返しても覚えれない単語


の2つに分かれてくる。

 

毎日の暗記作業で「明らかに覚えてしまった単語」も復習するのは時間の無駄!

覚えるべきなのは「何度繰り返しても覚えれない単語」

 

そこで、週末などに単語帳全体で「単語テスト」をやる。

単に単語の意味を紙で隠して、意味を答えれなかった単語だけノートに書き写す。
そのノートを平日、会社の通勤時に持って行って満員電車の中で暗記作業をする。

 

「何度繰り返しても覚えれない単語」に絞って暗記作業をやるので、ちょぴっとは効率が上がる。

 

とは言え、「明らかに覚えてしまった単語」も復習しないと忘れる。

そういう単語は一週間に一回とか、一カ月に一回だけ単語テストして忘れていないかチェックするのが良いと思う。

 

そういう復習スケジュールを自動的に管理できるアプリがある。
有名なのがAnkiだね

アラビア文字を覚えるならAnkiアプリがオススメ

効率よく単語を覚える方法 まとめ

6つのステップをもう一回整理する。


1.「よく出る単語」以外は覚えない

2.短い単語から覚える

3.一発で覚えようとしない

4.一回の暗記作業は軽くやる

5.何度も繰り返す

6.覚えにくい単語リストを作る


まとめて説明すると・・・

 

まず、「よく出る単語」だけ厳選された単語帳を買ったり、ノートを作る。

 

そういう単語帳が用意できたら、そこから短い単語の順番に別のノートに書き写す。

私の場合は短い単語(1文字、2文字、3文字・・・)で、abc順番にノートに書き写した。

短い単語の順に並べたノートができたら、あとは短い単語の順番に単語を覚える。

 

単語を覚える時は「一発で覚えない」「軽く暗記」を心がける。

 

そして、暗記作業は一回だけで終わらせない。

何度も繰り返す。

死ぬまで繰り返すのがベスト。
と言うか、死ぬまで単語暗記作業を繰り返す人は専門家レベル

 

ある程度、単語を覚えてきたら「覚えた単語」と「覚えにくい単語」でハッキリ分かれてくる。

「覚えた単語」を毎日復習しても時間の無駄。

「覚えにくい単語」だけに絞ったノートを作って、その単語だけ暗記作業をやる。

 

・・・とまぁ、
これが私なりの英語「以外」の言語の単語を効率よく覚える方法でした。

【参考記事】単語を覚えるための留学は無駄!

留学なんて不要!会社勤めの人でも語学力を伸ばす2つのコツ