フランス語の発音を学べば、日本で身近にあるカタカナ語の意味が分かる。
特にeの発音ルールさえ覚えてしまえば、フランス語っぽく読める。
そんな魅力的なフランス語をポケモンで学んでみませんか?
前回のフランス語発音講座
母音eの発音変化
今回はフランス語の母音eに属するの発音変化を紹介する。
フランス語におけるeの発音ルールはかなり多いんですよ・・・
語末のeは発音しない
フランス語の大きな特徴は、最後の「e」の音が抜ける。
この発音ルールのせいで、英語とフランス語で発音が異なる単語が多い。
フシギダネ | Bulbizarre | ビュルビザル |
ゼニガメ | Carapuce | カラプク |
ナゾノクサ | Mystherbe | ミステルブ |
マンキー | Ferosinge | フロザンジュ |
ニョロゾ | Tetarte | トゥタルト |
後ろに子音が2個以上あるeは発音する
赤字が、発音するe
青字が、eの後ろにある2個以上の子音を表す。
ピクシー | Melodelfe | ムロデルフ |
パラセクト | Parasect | パラゼク |
ゴースト | Spectrum | スペクトロム |
ミュウツー | Mewtwo | メヴトヴォ |
チコリータ | Germignon | ジェルミニョン |
後ろに子音が1個だけのeは発音しない
フランス語新出単語の場合、発音ルールを意識しないと、つい「e(エ)」で読みがち。
オニドリル | Rapasdepic | ラパスドピク |
サンド | Sabelette | サブルト |
ズバット | Nosferapti | ノスフラプティ |
ラフレシア | Rafflesia | ラフルズィア |
モルフォン | Aeromite | アロミト |
最後の音節のeは後ろに子音が1個あれば発音する
まず、「音節」という難しい言葉が出てきましたね。
ポケモンのリザードを例に、音節の意味を説明します。
日本語の場合・・・
「リザード」を音節で区切ると
「リ/ザー/ド」の3つで区切れる
最後の音節は「ド」になる。
フランス語の場合
リザードをフランス語で「Reptincel」と書く。
「Reptincel」を音節で区切ると
「Rep/tin/cel」
最後の音節は「cel」になる。
リザードのフランス語「Reptincel」の最後の音節は「cel」ですね。
その最後の音節にある「e」だけは特別。
「cel」にある「e」の後ろの子音は一個だけ。
この場合は、本来「e」は発音しないんだけど・・・
「cel」は最後の音節なので、「e」は発音します!
分かりにくいので、以下ポケモンのフランス語読みを紹介する。
リザード | Reptincel | リプタンケル |
オニスズメ | Piafabec | ピアファベック |
ドククラゲ | Tentacruel | テンタクルエル |
ガルーラ | Kangourex | コングーレクス |
エレブー | Elektek | レクテク |
ちなみに単語の最後が「e」で終わっている場合は発音しない!
(すでに紹介済み)
「最後の音節のe」と「最後のe」を混合しないように。
ただし語末のesは発音しない
先ほど、「最後の音節のeは後ろに子音が1個あれば発音する」と言った。
だけど発音しないケースがある。
語末が「es」の場合はまとめて発音しない。
フラージェス | Florges | フロルグ |
ちなみに語末が「ess」の場合は発音する。
(「e」の後に子音が2個以上あるため)
フォレトス | Foretress | フォレトレス |
語末のieは「イー」
ドイツ語と同じ発音ルールになっている。
語末が「-ie」のフランス語が来たら、ドイツ語っぽい単語と思っていい。
モココ | Lainergie | レネルジー |
ハピナス | Leuphorie | ルフォリー |
タマザラシ | Obalie | オバリー |
メレシー | Strassie | ストラシー |
ディアンシー | Diancie | ディアンスィー |
ei=「エ」
ドイツ語の場合、ei=「アイ」なので注意!
ラッキー | Leveinard | ルヴェナル |
エンテイ | Entei | オンテ |
ビークイン | Apireine | アピレヌ |
ミミロル | Laporeille | ラポレル |
オーベム | Neitram | ネトロン |
ちなみに、語末が「eill」なら「エイユ」と読む。
ミミロルのフランス語はLaporeilleで、「eill」は語末に来ていない。
なので、
Laporeille
=「Lapor」+「エ」+「l」
=Laporel
=ラポレル
eau=オー
語末に「eau」が来る単語はフランス語っぽさを表している。
ちなみに・・・
eauはフランス語で「水」
eauの複数形は「eaux」
eauxも「オー」と読む。
サンドパン | Sablaireau | サブレロー |
ハトーボー | Colombeau | コロンボー |
ホルビー | Sapereau | サプロー |
シシコ | Hélionceau | エリオンソー |
語末のille=イーユ
メラルバ | Pyronille | ピロニーユ |
コフキムシ | Lépidonille | レピドニーユ |
バケッチャ | Pitrouille | ピトルーイーユ |
語末のaille=アイユ
フランス語には「ai」=「エ」の発音ルールがある。
だけど、単語の最後が「aille」なら、「ai」は「アイ」と読む。
ペロリーム | Cupcanaille | キュプカナイユ |
ジャラコ | Bébécaille | ベベカイーユ |
en=オン
「エン」ではないので注意!
キャタピー | Chenipan | チョンニパン |
ニドクイン | Nidoqueen | ニドケオン |
メノクラゲ | Tentacool | トンタコル |
モンジャラ | Saquedeneu | サクドンウ |
トサキント | Poissirene | ポワスィロン |
em=オン
「エム」ではないので注意!
ウツボット | Empiflor | オンピフロール |
ゴローニャ | Grolem | グロロン |
タッツー | Hypotrempe | イポトロンプ |
テッポウオ | Remoraid | ロンオレ |
マンタイン | Demanta | ドンアンタ |
ein=アン
フランス語の「ei」=「エ」と混合しないように!
アマージョ | Sucreine | スクランヌ |
eu=ウ
正確には「ウ」「エ」「オ」の中間の音。
「エウオ」と素早く言うと「ウ」に近い音になる。
リザードン | Dracaufeu | ドラコフ |
キュウコン | Feunard | フナル |
ディグダ | Taupiqueur | トピクル |
カイリキー | Mackogneur | マッコニュル |
タマタマ | Noeunoeuf | ノウノウフ |
ex+母音=エグズ
「ex」の後に母音が来たら濁る
フリージオ | Hexagel | エグザジェル |
ギルガルド | Exagide | エグザジド |
ガチゴラス | Rexillius | レグジリユス |
ex+子音=エクス
「ex」の後が子音なら濁らない
ベロリンガ | Excelangue | エクセロング |
エテボース | Capidextre | カピデクストル |
また、語末が「ex」の場合,「x」は発音しない。
カビゴン | Ronflex | ロンフレ |
ヨーギラス | Embrylex | オンブリレ |
ゴンベ | Goinfrex | ゴワンフレ |
語末のage=アージュ
「age」は語末以外なら「アジェ」と読む。
だけど、語末なら「アージュ」のように「a」を伸ばして発音する。
ピジョット | Roucarnage | ルーカルナージュ |
語末のque=ック
フランス語のquは「k」音になる。
なので、que=「ke」
特に語末のqueは「ッ」を付けて「ック」と発音される。
レディアン | Coxyclaque | コグジクラック |
イシズマイ | Crabicoque | クラビコック |
イワパレス | Crabaraque | クラバラック |
ブリガロン | Blindépique | ブランデピック |
語末のne=ヌ
語末に「ne」が来ると「nù」の音になる。
(フランス語の「u」は「ユ」と発音する)
ジュゴン | Lamantine | ロンオンティーヌ |
サイホーン | Rhinocorne | ランノコルヌ |
グライガー | Scorplane | スコルプロンヌ |
スイクン | Suicune | スイキュヌ |
語末のnne=ンヌ
連続して同じ子音が続くと、1つの子音として扱われる。
本来ならば「nne」=「ne」扱いだが・・・
語末の場合は別。
nneは「n(ン)」+「ne(ヌ)」=ンヌ
と発音する
ホルード | Excavarenne | エクスカヴァレンヌ |
フランス語のeに関する発音ルールは本当に面倒臭い
初めてのフランス語単語を聞いただけで、スペルに書き起こすことは難しい。
何故なら、eが色々と抜け落ちている。
フランス語を書く場合、発音されないeを埋める必要がある。
それがフランス語の面白い点でもあると思うよ。
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