(日本語における)頻度数の高い漢字を使って
倉頡でよく出てくるルールを整理してみた。
前回の続き
倉頡の初歩的な内容
本記事で扱う漢字と倉頡コマンドの対応
例えば
足→口卜人
は、
「口」→「卜」→「人」
と入力すれば「足」の漢字を出せることを意味する。
(あくまでも本記事のルールね!)
倉頡の入力コマンド検索サイト
倉頡コマンドごとに対応する漢字パーツ部分が分かるサイトがある。
本記事では,上記サイトの検索結果を使う。
小学一年生で習う漢字
全部で80個
1画
一
2画
九 七 十 人 二 入 八 力
3画
下 口 三 山 子 女 小 上 夕 千 川 大 土
4画
円 王 火 月 犬 五 手 水 中 天 日 文 木 六
5画
右 玉 左 四 出 正 生 石 田 白 本 目 立
6画
気 休 糸 字 耳 先 早 竹 虫 年 百 名
7画
花 貝 見 車 赤 足 村 男 町
8画
雨 学 金 空 青 林
9画
音 草
10画
校
12画
森
倉頡で分類してみた
分類パターン
小学一年生で習う80個の漢字を3パターンに分けた。
1.入力コマンドは一個のみ
2.漢字パーツを並べるだけ(2~5個のコマンド数)
3.複雑なルールを適用
本記事での詳細解説は 3.の漢字を扱う。
1.と2.は前回の記事で解説済みなので、さらっと流す。
1.入力コマンドは一個のみ
倉頡のキー1つだけで漢字を出せるパターン
一 日 山 人 月 口
木 金 火 竹 中 手
十 女 水 田 土 大
以下キーボードに書かれている漢字の中から一つ選ぶだけで済む。
2.漢字パーツを並べるだけ
倉頡のキーにある漢字をそのまま使うパターン
(多少変形させるケースも含める)
二→一一
王→一土
休→人木
本→木一
林→木木
出→山山
上→卜一
下→一卜
早→日十
天→一大
三→一一一
車→十田十
森→木木木
足→口卜人
「休」の倉頡コマンド
休→人木
の詳細は以下。(「人」を変形させている)
「足」の倉頡コマンド
足→口卜人
は一見、難しそうに見えるが・・・
よ~く見ると漢字パーツを並べるだけで済む。
3.複雑なルールを適用
本記事のメイン。
いや~漢字が多いっすねぇ~
雨 円 音 花 貝 学
気 九 玉 空 犬 見
五 校 左 子 四 糸
字 耳 七 小 正 生
夕 石 赤 千 川 先
草 村 男 虫 町 入
年 白 八 百 文 名
目 立 力 六 右 青
上記の漢字から、更に分類してみようか。
倉頡の難しいパターンを更に分類してみる
「中」のルール
「竹」の縦棒(赤字)を使うパターン
川→中中中
正→一卜中一
「竹」のルール
「竹」の一画目(赤字)を使うパターン
千→竹十
白→竹日
「人」のルール
「竹」とは逆方向になる。
八→竹人
入→人竹
「弓」のルール
まず「弓」の一画目を使うパターンを紹介する
子→弓木
上記の「木」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
字→十弓木
上記の「十」「木」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
「弓」の最後の筆順を使うパターンも紹介する。
町→田一弓
「弓」の下の部分を以下赤字のように代用するケースもある。
氣→人弓火木
上記の「火」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
「弓」を「ク」として使うパターンもある
夕→弓戈
上記の「戈」は、後で紹介する。
名→弓戈口
「金」のルール
「金」の1,2画目(赤字)を使って「ハ」を表すパターン
※「ハ」の先端をくっつける場合は「人(ひと)」のコマンドを使う事に注意!
六→卜金
小→弓金
赤→土中弓金
二文字目の「中」は「竹」ではないことに注意!
「金」の二画目が横に伸びるパターンも紹介する。
空→十金一
上記の「十」「一」は、二年生以降の漢字で改めて紹介する。
「大」のルール
「大」の1,2画目(赤字)で「ナ」を表すパターン
右→大口
左→大一
上記の「一」は、二年生以降の漢字で改めて紹介する。
九→大弓
「大」を時計回りに45度回転させて「メ」にするパターンもある
文→卜大
校→木卜金大
「戈」のルール
「戈」の右上の点(赤字)を使うパターン
犬→戈大
村→木木戈
上記の二文字目の「木」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
玉→一土戈
虫→中一戈
「戈」で「ム」を割り当てるパターンもある
糸→女戈火
上記の「女」「火」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
「廿」のルール
「廿」の上のパーツ(赤字)を使うパターン
立→卜廿
音→卜廿日
「くさかんむり」を「廿」で表すパターンもある
草→廿日十
花→廿人心
上記の「心」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
「山」のルール
「山」の2,3画目(赤字)を使うパターン
目→月山
貝→月山金
「山」の右側(赤字)を使って「し」を書くパターンもある
見→月山竹山
4文字目の「山」が,右側を使うパターンに該当する。
先→竹土竹山
七→十山
「一」のルール
「一」で「T」っぽいパーツを表すケース
上記の右図は「一」→「竹」でも表せそうだが・・・
コマンド数が増えるので「一」→「竹」をまとめて「一」で表現している(と思う)
百→一日
石→一口
「手」のルール
「手」から以下の赤字だけ抜き出して使うパターン
生→竹手一
青→手一月
先ほどの変形パターン
(左上の棒を下へ向かって曲げる)
年→人手
「木」のルール
「十」でもよさそうだが、なぜか「木」を使って「カ」を表すパターン
五→一木一
「尸」のルール
「尸」の右側の「コ」だけ使うパターン
前に紹介した
「弓」を「ク」として使うパターン
と混合しやすいので注意!
力→大尸
男→田大尸
「尸」から「F」の部分を使うパターン
「長」の上の部分を使うイメージ
耳→尸十
「田」のルール
「口」の中に文字を入れる場合は「田」を使う
(前回の記事で説明済)
四→田金
圓→田口月金
「月」のルール
「月」の外側(赤字)だけ使うパターン
學→竹月弓木
※「學」は「学」の繁体字
上記の4文字目の「木」は、二年生の漢字で改めて紹介する。
雨→一中月卜
上記の「卜」は、二年生の漢字で改めて紹介するが・・・
最後の「卜」は「戈」ではない事に注意!
・「戈」は点が1個
・「卜」は点が2個
小学二年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法
もっと学びたい兄貴は以下も読んで、どうぞ。
倉頡の仕組みに詳しい参考サイト