習う漢字が80個→160個へと一気に増えて、倉頡輸入法の難易度も上がってくる。
前回の記事 (小学一年生)
小学二年生で習う漢字
全部で160個ある。
以下にザーッと挙げる。
引 羽 雲 園 遠 何 科 夏 家 歌 画 回 会 海 絵 外 角 楽 活 間 丸 岩 顔 汽 記 帰 弓 牛 魚 京 強 教 近 兄 形 計 元 言 原 戸 古 午 後 語 工 公 広 交 光 考 行 高 黄 合 谷 国 黒 今 才 細 作 算 止 市 矢 姉 思 紙 寺 自 時 室 社 弱 首 秋 週 春 書 少 場 色 食 心 新 親 図 数 西 声 星 晴 切 雪 船 線 前 組 走 多 太 体 台 地 池 知 茶 昼 長 鳥 朝 直 通 弟 店 点 電 刀 冬 当 東 答 頭 同 道 読 内 南 肉 馬 売 買 麦 半 番 父 風 分 聞 米 歩 母 方 北 毎 妹 万 明 鳴 毛 門 夜 野 友 用 曜 来 里 理 話
倉頡で分類してみた
一文字で入力できるパターン
弓→弓
心→心
キーボードの漢字パーツをそのまま使う
古→十口
思→田心
午→人十
明→日月
里→田土
矢→人大
東→木田 ([NG] 木日)
知→人大口
走→土卜人
体→人木一
妹→女十木
合→人一口
答→竹人一口
理→一土田土
來(来)→木人人
※「來」は「来」の繁体字
一年生の知識で入力できるパターン
以下は分かりにくいと思うので、図示する。
万→一尸
春→手大日
色→弓日山
2つ目の「日」を時計回りに90度回転させている。
毛→竹手山
考→十大卜尸
直→十月一一
図→田戈戈大
以下は、すでに学んだ知識で入力できる(ハズ)
引→弓中
回→田口
牛→竹手 ([NG] 人十←これだと「午」になる)
公→金戈
太→大戈
台→戈口
刀→尸竹
内→人月
父→金大
用→月手
戶(戸)→竹尸
丸→大弓戈
外→弓戈卜
角→弓月土
岩→山一口
兄→口竹山
工→一中一
交→卜金大
谷→金人口
今→人戈弓 ([NG] 人一弓)
止→卜中一
市→卜中月
自→竹月山
秋→竹木火
西→一金田
同→月一口
肉→人月人
分→金尸竹
方→卜竹尸
茶→廿人木
作→人竹尸
元→一一山 ([NG] 一一竹山)
何→人一弓口
高→卜口月口
算→竹月山廿
首→廿竹月山
星→日竹手一
晴→日手一月
前→廿月中弓
多→弓戈弓戈
弟→金弓中竹
南→十月廿十
言→卜一一口
原→一竹日火
國(国)→田戈口一
形→一廿竹竹竹
行→竹人一一弓
以上が、一年生の知識で入力できるパターン
一年生レベルにしては難しすぎるだろ…常識的に考えて…
「田」のルール
「田」で「母」の外枠を表すケース
母→田卜戈
2つ目の「卜」を反対時計回りに90度回転させたパーツを「母」の中央に挿入している。
每(毎)→人田卜戈
「火」のルール
「火」の上の部分「小」を抜き出すパターン(赤字)
京→卜口火
少→火竹
光→火一山
米→火木
當(当)→火月口田
以下は少しわかりにくいかも?
半→火手
社→戈火土
「火」の点が4つに増えるパターンもある。
魚→弓田火
黑(黒)→田土火
「尸」のルール
「コ」の逆の部分を使うパターン
馬→尸手尸火
「コ」で「家」の真ん中下を割り当てるパターンもある。
家→十一尸人
最後の4文字目の「人」は、次に紹介する「女」の「く」ではない事に注意!
「女」のルール
「女」の一画目で「く」を割り当てる(赤字)
前述の「火」と組み合わせて「糸」のパーツを作る。
細→女火田
組→女火月一
線→女火竹日水
「く」を2つ使うパターンもある。
長→尸一女
食→人戈日女
園→田土口女
「水」のルール
「さんずい」を「水」で代用するパターン
海→水人田卜
活→水竹十口
汽→水人一弓
「水」で「又」のパーツを割り当てるケースもある。
冬→竹水卜
友→大水
後→竹人女戈水
「卜」のルール
「卜」で「しんにょう」を表すパターン
近→卜竹一中
週→卜月土口
遠→卜土口女
「卜」で点2つを表すパターンもある
科→竹木卜十
「心」のルール
「心」で「七」や「ヒ」を表すパターン
切→心尸竹
地→土心木
池→水心木
北→中一心
以下のパターンもある
(「戈」と混合しないように注意!)
紙→女火竹女心
「戈」のルール
「戈」で以下を表すパターンもある。
店→戈卜口
「木」のルール
「木」の中にある「十」(赤)+「ハネる箇所」(紫)を使うパターン
才→木竹
寺→土木戈
時→日土木戈
「十」のルール
「十」で「うかんむり」を表すパターン
室→十一戈土
※「わかんむり」は「月」なので注意!
「中」のルール
「中」で「書」の上の部分を表すパターン
書→中土日
晝(昼)→中土日一
「難」のルール
倉頡の漢字組み合わせでは入力が難しいパターン
困ったときのお助けコマンドではないよ!
姊(姉)→女中難竹
他のキーと「難」を組み合わせて複雑な書き順を表現する。
「姊」の場合は「中難竹」で以下を表している。
他の例は以下記事が参考になる。
「門」を含むパターン
門→日弓
間→日弓日
聞→日弓尸十
「言」を含むパターン
左側の「ごんべん」のコマンドは「卜口」
これも丸暗記した方が良い。
記→卜口尸山
計→卜口十
語→卜口一一口
話→卜口竹十口
キーを省略するパターン
ここまで理解して読み進めることができた兄貴はどのくらいいるのだろうか・・・?
パラパラ読み進めた人だと、この時点で漢字の羅列にしか見えなくなっているかもね。
んで、もうすでにお気づきかもしれないが・・・
倉頡輸入法では漢字の筆順をかなりの頻度で省略する。
その省略ルールを言葉で説明しようとすると、かなり複雑になる。
これを説明するだけで、一本の論文が書けるほどだと思う。(マジで)
まぁ、倉頡コマンドをたくさん入力していけば慣れるけど。
漢字の筆順を省略する漢字を以下に示す。
「どこの筆順を飛ばしているのかな?」と考えながらざっと眺めて欲しい。
説明が面倒になってきたので放置とか言わないで!
番→竹木田
画→一山田
朝→十十月
樂(楽)→女戈木
雪→一月尸一
電→一月田山
歌→一口弓人
教→十木人大
曜→日尸一土
夜→卜人弓大
鳥→竹日卜火
鳴→口竹日火
夏→一山竹水
通→卜弓戈月
道→卜廿竹山
船→竹卜金口
場→土日一竹
強→弓戈中戈
點(点)→田火卜口
廣(広)→戈廿中金
步(歩)→卜中一竹
黃(黄)→廿中田金
聲(声)→土水尸十
賣(売)→土田中金
麥(麦)→十人弓戈
數(数)→中女人大
會(会)→人一田日
雲→一月一一戈
弱→弓一弓戈一
新→卜木竹一中
親→卜木月山山
頭→一廿一月金
買→田中月山金
野→田土弓戈弓
風→竹弓竹中戈
顔→卜竹一月金
歸(帰)→竹一尸一月
繪(絵)→女火人一日
讀(読)→卜口土田金
倉頡で筆順を飛ばすルール
漢字一個当たり最大五個まで
これ以上だと、入力コマンド数が多くなりすぎて入力速度が落ちる。
なので「漢字1つにつき最大五個まで!」と決めている。
その副作用として、筆順を飛ばすケースが出てきてしまった。
しかもルールが複雑なの・・・
「歸」の倉頡コマンド
「歸」は「帰」の繁体字。
見ただけで嫌になる漢字。
歸→竹一尸一月
「歸」で学ぶ省略ルール
「歸」の漢字を大まかに分類してみると、左と右のパーツに分けれる。
左側のコマンドは最大2個、右側は最大3個まで!
と言うルールがある。
もし、筆順を飛ばすルールが無いと仮定して、
左と右で4個入力する場合・・・(下画像の水色〇)
左側は最初と最後のパーツだけ入力 (2個)
右側は最初と、その次と、最後のパーツだけ入力 (3個)
という決まりがある。
まぁ、他にもいろいろあるけど・・・
代表的な省略ルールとして「歸」の例を覚えておいて損は無いと思う。
小学三年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法