小学三年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法

小学三年生辺りになると、新しく学ぶ漢字パーツが少なくなってくる。

なので、筆順を飛ばす解説が多くなる。




前回の記事 (小学二年生)

小学二年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法

小学三年生で習う漢字

全部で200個


悪 安 暗 医 委 意 育 員 院 飲 運 泳 駅 央 横 屋 温 化 荷 界 開 階 寒 感 漢 館 岸 起 期 客 究 急 級 宮 球 去 橋 業 曲 局 銀 区 苦 具 君 係 軽 血 決 研 県 庫 湖 向 幸 港 号 根 祭 皿 仕 死 使 始 指 歯 詩 次 事 持 式 実 写 者 主 守 取 酒 受 州 拾 終 習 集 住 重 宿 所 暑 助 昭 消 商 章 勝 乗 植 申 身 神 真 深 進 世 整 昔 全 相 送 想 息 速 族 他 打 対 待 代 第 題 炭 短 談 着 注 柱 丁 帳 調 追 定 庭 笛 鉄 転 都 度 投 豆 島 湯 登 等 動 童 農 波 配 倍 箱 畑 発 反 坂 板 皮 悲 美 鼻 筆 氷 表 秒 病 品 負 部 服 福 物 平 返 勉 放 味 命 面 問 役 薬 由 油 有 遊 予 羊 洋 葉 陽 様 落 流 旅 両 緑 礼 列 練 路 和


一文字で入力できるパターン

(一文字で入力できる漢字なんて)ないです

キーボードの漢字パーツをそのまま使うケース

200個中、3個しかない・・・

仕→人土
畑→火田
品→口口口

倉頡で筆順を飛ばすルール(続き)

2つの呪文を覚えよう!(提案)

とりあえず、以下2つのキーワードを覚えて♡


2-3の法則 (にーさんのほうそく)
2-2-1の法則 (にーにーいちのほうそく)


 

上記を覚えれば、ほとんどの漢字はネットで調べずに入力できるはず。

漢字一個あたりの最大コマンド数は5個だから


2 + 3 = 5
2 + 2 + 1 = 5


で覚えてもいい。

 

ちなみに

「2-3の法則」「2-2-1の法則」

は本記事で勝手に付けた用語ね!
(正式名称ではない)

「2-3の法則」とは?

小学二年生の記事でも紹介したが、改めて復習。

 

漢字の塊を、おおまかに2つに分割できる場合、
(左と右 / 上と下)


左側は最初と最後のパーツだけ入力 (2個)
右側は最初と、その次と、最後のパーツだけ入力 (3個)


 

左と右の場合

 

「飲」の漢字で例を挙げる。
飲→人戈弓人

 

コマンド入力のイメージは以下。

 


左側の最初→「人」
左側の最後→「戈」

右側の最初→「弓」
右側の最初の次→未使用(灰色丸)
右側の最後→「人」


 

上と下の場合も同様。

 

(医)→尸水一金田

 

コマンド入力のイメージは以下。


上側の最初→「尸」
上側の最後→「水」

下側の最初→「一」
下側の最初の次→「金」
下側の最後→「田」


 

こんなパターンもある。

 

題→日人一月金

 

イメージは以下

「2-2-1の法則」とは?

漢字の塊を、おおまかに3つに分割できる場合、


左側は最初と最後のパーツだけ入力 (2個)
真ん中も、最初と最後のパーツだけ入力 (2個)
右側は最後のパーツだけ入力 (1個)


 

コマンド入力箇所のイメージは以下。

 

以下のようなパターンもある。

 

この場合のコマンド入力箇所は以下。

 

例を以下に挙げる。

(転)→十十一一戈

 

イメージは以下。

 

 

以下の呪文を頭の中に入れた上で次の章を読んで、どうぞ。


2-3の法則 (にーさんのほうそく)
2-2-1の法則 (にーにーいちのほうそく)


1,2年生の知識で入力できるパターン

簡単なケース(コマンド2個)

漢字の塊を分けれない場合は筆順を飛ばさずに全部入力する。

 

由→中田

 

他の例:
去→土戈
主→卜土
羊→廿手
丁→一弓
有→大月
世→心廿

 

漢字の塊を分けれる場合、は全て「2-3の法則」が適用できる。
(とは言っても、コマンド2個の場合は筆順を飛ばさずに入力するのだが)

 

安→十女

「2-3の法則」のイメージを以下に示す。

灰色丸の部分は使わないと考える。

 

他の例:
化→人心

 

上記が漢字の羅列にしか見えなくなった兄貴は1,2年生に戻って復習して、どうぞ。

簡単なケース(コマンド3個)

漢字の塊を分けれない場合は筆順を飛ばさずに全部入力する。

 

幸→土廿十
申→中田中
表→手一女

 

急→弓尸心 [NG:弓尸心]

「急」の漢字は、なぜか3個目の「一」を飛ばしている。
「ヨ」の部分は「コ」で囲んでいるとみなして、「一」を飛ばしているのだと思う。(このルールは複雑なので、後回し。)

 

 

次に、「2-3の法則」の例を以下に示す。

 

想→木山心 [NG 木山心]

上の「相」のパーツを1つ目の塊と見なす。

 

1つ目の塊は最大2文字入力するので「木山」になる
(灰色丸の「月」は不要)

 

他の例:(省略するコマンド有り)

問→日弓口
息→竹山心
(悪)→一一心

 

他の例:(省略するコマンド無し)

委→竹木女
育→卜戈月
銀→金日女
苦→廿十口
向→竹月口
根→木日女
始→女戈口
守→十木戈
取→尸十水
住→人卜土
洋→水廿手
和→竹木口
消→水火月
全→人一土
注→水卜土
美→廿土大
柱→木卜土
相→木月山
送→卜廿大
者→十大日
局→尸尸口
他→人心木
炭→山一火
笛→竹中田
度→戈廿水
豆→一口廿
筆→竹中手
味→口十木
油→水中田
実→十手大

簡単なケース(コマンド4個)

一個の漢字の塊と考えるパターン

 

事→十中中弓
重→竹十田土

 

 

一個の塊で分けれない漢字の場合、
「2-3の法則」「2-2-1の法則」のどちらかになる。

判断が難しいので、もし間違っていたら許して♡

 

 

「2-2-1の法則」になる(と思われる)パターン

遊→卜卜尸木

 

筆順を飛ばすイメージは以下

灰色丸が省略するコマンド

 

他の例:(省略するコマンドは無し)
暗→日卜廿日
意→卜廿日心
員→口月山金
客→十竹水口
究→十金大弓
湖→水十口月
昭→日尸竹口
薬→廿戈人木
倍→人卜廿口
葉→廿心廿木

 

「2-3の法則」になる(と思われる)パターン

橋→木竹大月

 

筆順を飛ばすイメージは以下

なぜ、最後は「口」ではなく「月」なのか???

実は、外側のパーツを最後のパーツとして扱うルールがある。(さっきの「急」と同じ)
これは複雑なので、説明は後回し!

 

他の例:(省略するコマンド有り)

運→卜月十十
習→尸一竹日
起→土人尸山
酒→水一金田
勝→月火手尸
談→卜口火火
追→卜竹口口
島→竹日卜山
湯→水日一竹
動→竹土大尸
放→卜尸人大
命→人一口中
落→廿水竹口
流→水卜戈山
駅→尸火尸人
(様)→木廿土水
(横)→木廿中金
(両)→一中月人
(対)→廿土木戈

 

他の例:(省略するコマンド無し)

暑→日十大日
宿→十人一日
岸→山一一十
荷→廿人一口
係→人竹女火
屋→尸一戈土
開→日弓一廿
宮→十口竹口
界→田人中中
研→一口一廿
庫→戈十田十
助→月一大尸
章→卜廿日十
深→水月金木
第→竹弓中竹
定→十一卜人
等→竹土木戈
童→卜廿田土
箱→竹木月山
秒→竹木火竹
服→月尸中水
予→弓戈弓弓
鉄→金竹手人
負→弓月山金
(区)→尸口口口

簡単なケース(コマンド5個)

以下はすべて「2-3の法則」になる

球→一土戈十水
詩→卜口土木戈
終→女火竹水卜
所→竹尸竹一中
神→戈火中田中
族→卜尸人人大
待→竹人土木戈
短→人大一口廿
帳→中月尸一女
調→卜口月手口
福→戈火一口田
旅→卜尸人竹女
路→口一竹水口
館→人戈十口口
役→竹人竹弓水
歯→卜一山火木
(県)→月火竹女火
(緑)→女火女弓水

 

コマンド5個使うから、単に漢字の画数が多いのではなく
たまたま2-3の法則や2-2-1の法則をフルに埋めただけ

 

画数が少ない「所」がコマンド5個になったり、
画数が多い「(様)」がコマンド4個になったりするのよん。




1,2年生の応用パターン

1,2年生の知識のみだと、ちょっと難しいかな?

 

死→一弓心 [NG:一弓心]

決→水木大

 

央→中月大

君→尸大口

 

平→一火十 [NG:一十金]

 

感→戈口心

「咸」を1つの塊と考えて、「2-3の法則」としている。

 

使→人十中大

 

面→一田尸中

 

列→一弓中弓
泳→水戈弓水
配→一田尸山

 

漢→水廿中人

 

業→廿金廿木

 

州→戈中戈中

 

「州」全体で1つの塊と考える。
んで、1つの塊の中に入力できるコマンド数の最大は4個になる。


1個目・・・一番目
2個目・・・二番目
3個目・・・三番目
4個目・・・最後


 

「州」の入力イメージは以下

 

商→卜金月口
勉→弓山大尸

 

真→十月一金

※「真」の繁体字は日本語の「真」とは少し異なる

 

「真」と同じ例を以下に挙げる
具→月一一金

 

植→木十月一

 

着→廿手月山

 

整→木大一卜一

 

「整」は「2-3の法則」と考えて筆順を飛ばしている。

 

鼻→竹山田一中

 

練→女火木田火

 

(号)→口尸卜心山

これは「2-2-1の法則」

パーツを以下のように3つに分けている。

新たに三年生の知識を学ぼう(提案)

「手」のルール

「手」で「(てへん)」を表せる。

持→手土木戈

 

投→手竹弓水
拾→手人一口
指→手心日
打→手一弓

 

「竹」のルール

二年生の「近」でも出てきたが、改めて紹介する。

 

「竹」→「竹」
はまとめて一つの「竹」で表せる。

 

反→竹水

 

板→木竹水
返→卜竹水
坂→土竹水

「月」のルール

「月」で「爫」を表すパターンもある。

 

受→月月水

 

 

また、「祭」の左上のパーツは「月」で書ける。

祭→月人一一火

「一」のルール

一年生の「空」でも出てきたが、改めて紹介する。

 

「2-3の法則」「2-2-1の法則」を適用するような複雑な漢字を書く場合、「エ」を「一」で代用する。

 

(軽)→十十一女一

 

注意点として、「工」の漢字そのものは「一」だけでは書けない!
工→一中一

「廿」のルール

「廿」だけで「共」の上の部分を書き表せる。

 

共→廿金 (※「共」は4年生の漢字)

 

港→水廿金山

 

乗→竹木廿

 

昔→廿日

 

期→廿金月

「2-3の法則」を適用して、
途中の「一」コマンドを2つ飛ばしている。

 

寒→十廿金卜

上記は、漢字を3つの塊に分けて「2-2-1の法則」を適用している。

「寒」を省略しない場合,
寒→十廿廿金卜

上記の3番目の「廿」で「共」の上の部分を割り当てている。

 

「大」のルール

「大」で「」(やまいだれ) を表せる。

 

病→大一人月

 

ちなみに「广」は「戈」なので注意!

「心」のルール

「心」の二画目をひっくり返しているのかな?

 

物→竹手心竹竹

 

「弓」で「ク」を表すパターンと似ているが、違うので注意!

「難」のルール

身→竹難竹

これは「身」→「竹難竹」で丸暗記するしかない。

 

(写)→十竹難火

「臼」の漢字は「竹難」で書きあわらせる。
「臼」→「竹難」で丸暗記しよう!(提案)

 

参考までに、「身」や「臼」は「難」を使わなくても無理やり書ける(と思う)


身→竹月竹木
臼→竹一山一一


 

だが、入力する漢字パーツが多くなるし、
筆順を飛ばすと、他の漢字候補と重複してしまう・・・

なので「難」で割り当てているのだと思う。

 

もし、他に「難」コマンドを使う漢字が出てきたら
「難」を使わずに無理やり書く場合のコマンドはどうなるのかな?

を考えると、「難」を割り当てた理由が見えてきて面白いかも?

漢字の組み合わせパターン

「冫」のパターン

」→「戈一」と丸暗記!

ちなみに「」は「にすい」と呼ぶ。(「さんずい」ではない!)

 

次→戈一弓人

(氷)→戈一水

 

「阝」のパターン

「阝」のパーツは「弓中」と丸暗記!

 

都→十日弓中

 

部→卜口弓中
院→弓中十一山
階→弓中心心日
陽→弓中日一竹

「曲」のパターン

「曲」のパーツは「廿田」と丸暗記!

 

曲→廿田

 

農→廿田一一女

 

(礼)→戈火廿田廿

「皿」のパターン

「皿」のパーツは「月廿」と丸暗記!

 

皿→月廿

 

血→竹月廿
(温)→水田人廿

「癶」のパターン

「癶」のパーツは「弓人」と丸暗記!
※「癶」は「はつがしら」と呼ぶらしい。

 

登→弓人一口廿

 

(発)→弓人弓竹水

「弋」のパターン

「弋」のパーツは「戈心」と丸暗記!
※「弋」は「戈」で出せない

 

式→戈心一

代→人戈心

「隹」のパターン

「隹」のパーツは「人土」と丸暗記!

 

集→人土木

 

進→卜人土

 

ちなみに「隹」単独の漢字を出す場合でも「人土」のコマンドになる。

もし、筆順を省略しない場合は


隹→人卜卜土


になりそう。
やっぱり入力が面倒だから「人土」でいいや、ってなる。

「皮」のパターン

「皮」のパーツは「木竹」と丸暗記!

 

皮→木竹水

 

波→水木竹水

「及」のパターン

「及」のパーツは「弓竹水」と丸暗記!

初見では分かりにくいので、丸暗記しちゃった方が早い。

 

級→女火弓竹水

「束」のパターン

「束」のパーツは「木中」と丸暗記!(「木」ではない!)
「木」の上に「中」を重ねている。

 

速→卜木中

「廴」のパターン

「廴」のパーツは「弓大」と丸暗記!

 

庭→戈弓大土

「非」のパターン

「非」のパーツは「中卜」と丸暗記!
(「非」を1つの塊と考える)

 

悲→中卜心

 

ちなみに、「非」は五年生で習う漢字だが・・・
非→中一卜卜卜

小学四年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法

小学四年生の漢字で学ぶ倉頡輸入法

ここまで来ると、倉頡ルールの解説がほとんど無くなってくるような・・・