つい意地を張ってしまってない?海外旅行では諦めることも重要です

海外旅行ではどうしても自力ではできない事が頻繁に起こる。

そういう場合はなんとか解決しようと無理して頑張って探し回ったり、現地の人に聞きまくるよりもキッパリ諦めちゃったほうが良い。
その理由を説明する。




海外でどうしてもできない事はキッパリと諦めよう

結論から言うと、「自分ができない事は諦める」のが一番楽。

海外は日本みたいに行動できるわけじゃない。
でも意地になって日本のように行動しようとすると痛い目に遭う。

例えば現地の人の英語が聞き取れないけど、頑張って聞き取ろうとするアレ。

それを真面目にやってしまうと、現地の人は何度も英語を繰り返し言わないといけなくなる。
ついに現地の人は嫌になって無視したり横柄な態度をとってしまう。

そんな事をされて嫌な気分になる位だったら、はじめっから英語を聞き取るのを諦めよう。
現地の人が何か言ってきたらジェスチャーを求めたり紙に書いてもらうようにお願いすればいい。

とにかく自分は「できない!」「もう無理!」と分かった時点でそのハードルを下げればいい。
もしくは諦めてその場からさっさと逃げればいい。

海外での食事も同じ。

どうしても現地の料理が自分に合わなくて美味しくなかったら堂々と残そう。

現地の人に嫌われたくないから無理して全部食べようとすると腹を壊す。
そっちの方が嫌だよね。

海外旅行では無理して現地の人のように振舞えなくていいんだよ。
だって自分は外国人だもの。

私が海外旅行で諦めた事例

私が海外旅行に慣れていなかった頃は色々頑張りすぎていた。

だけど結局は諦めてしまうのがベストだなぁ・・・っていう事が分かった。
その事例を2つ紹介する。

上海で交通カードを手に入れるのを諦めた

中国の上海では日本のSUICAと同様のカードがある。
それが「交通カード」

上海で交通カードを手に入れることができれば、あとはチャージして改札にピッと当てるだけで電車に乗れる。

私は上海旅行前に事前にネットで交通カードの入手方法を調べておいた。

そして上海旅行当日。
上海の空港に着いたらまずインフォーメーションへ向かった。

案内の人に「どこで交通カードが買えますか?」と聞いてみた。
そしたら「あっちだよ」と指さしで教えてくれた。

教えてもらった方向へ向かったら、確かに交通カードを売っていそうな機械があった。
・・・のだが、交通カードを買うためには中国のクレジットカード「銀聯カード」が必要だった。

私は銀聯カードを持っていないので交通カードを買えない。
仕方なく近くに立っていた中国人5人位に「交通カードどこで買えますか?」と聞きまくった。

だけど、結局は交通カードを買う方法が分からなかった。

銀聯カードを持っている事が前提の回答で全然役に立たない・・・
おまけに「俺は知らん!」という嫌な態度をとった人もいた。

その時点で交通カードを手に入れようと一生懸命になる事に疲れてしまった。

「別に交通カードが無くても現金を払えば電車に乗れるしコンビニで商品を買えるじゃん・・・」

そう思って、上海の交通カードを手に入れることを諦めて市内へ向かった。

ちなみに上海旅行では交通カードが無くても全然問題無かった。
次の日になったら「交通カードって何だっけ?」ってなる位スッキリ忘れちゃったほど。



大雨が降り止まない時は観光を諦めてホテルで寝た

当然の事だが、海外でも日本と同様に雨が降る。

国や地域によって降雨量はまちまちだが、日本みたいに緑の植物がある場所は大抵は雨が降る可能性がある。

海外旅行をすればたまに雨が降る時がある。
だけど大抵は雨はすぐに降り止む。

でも、雨が降りやまずに一日中ずっと降り続いていた時もあった。
私の場合は韓国のソウル旅行。

旅行時は「ああ~。雨が早く降り止んでくれないと街を歩きまわれない~。時間がもったいない!」と焦っていた。

だけど、いくら焦っても雨は降り止まない。

かと言って無理に外に出て歩き回ろうとするとかえって危ない。

ただでさえ知らない海外の土地。
外は大雨で誰も人が歩いていない。

そんな大雨の中、傘をさして歩いたらどうなるかな?
体中はびしょぬれになって疲れ切ってしまうし、大雨の中のスリもいるかもしれない。

そう考えて私はその日の観光をきっぱり諦めた。

ホテルのそばのコンビニに行って最低限の水と食べ物を買った。
あとはホテルの部屋でずっと韓国のテレビ番組を見て過ごしていた。

それでもまあまあ楽しいソウル旅行だった。
晴れの日のソウルもいいけど、雨の日のソウルの姿も見れてよかったなぁと前向きに考えている。

海外旅行は「すごく楽しい」より「そこそこ楽しい」でいい

人間はできない事があって当然!

若い人ほど「何でもできる」と思い込んでいる

当然の事だが、人間はスーパーマンのように空を飛べるわけじゃない。
パンチで建物を破壊できるわけじゃない。

それは誰でも分かるよね?

自分は特殊な人間ではない。
平凡な人である。

だけど子供から大学生、新米社会人あたりの若い人は自分が特別な人だと思っている傾向が強い。

実際、私もそうだった。

そんな私が若かった頃に、初めて海外旅行へ行った。
その時は、「海外に行っている自分ってスゲー」「何でもできるんだ!」って思っていた。

そして無謀にも日本ではやらないような行動をしてしまった。
とにかく現地の人に話しかけてまくって外国語で意思疎通をしようとした。

まぁ、それはそれで楽しかったんだけどね・・・

あまりにもチャレンジしすぎるとその副作用も大きい

あまりにもチャレンジの度を超すと逆に現地の人から不愉快な態度をされる。

私は今まで海外でたくさんの人から嫌な顔をされてきた。
そういう経験を積み重ねる内に、「ああ、海外では無理してチャレンジしなくていいんだ」って分かってきた。

それ以来、海外旅行時も日本と同じように無難に行動するようになった。

海外でチャレンジしようとすればするほど、そのダメージも大きくなる。
その例が現地の人から嫌な態度をされるとかボッタクリに遭うとか。

チャレンジしない事が「良い」とか「悪い」とか言っているわけじゃない。
海外でやりたい事があればチャレンジしてもいい。

だけど、一度やってみて「あー、これは無理そうだわ」って少しでも気づいたら無理して解決しようとしない。
さっさと諦めてその場から去る。

それが私にとってはベストの選択だと思っている。

海外旅行では常に「諦める」選択肢を残しておく

私は現在、頑張らない海外旅行を心がけている。

頑張らない海外旅行

海外で少しでも面倒そうな状況になりそうだな、と思ったら諦めてさっさとその場から去っている。

今まで海外で嫌な思いをした経験から、「チャレンジすべきか、止めるべきか」を適切に判断できるようになっているのだと思う。

過去の失敗経験は決して無駄になっていない。
失敗してイラっときた過去の経験を生かして次の海外旅行へとつなげている。

そういう慎重になる海外旅行でもいいんじゃないかな。
いつまでも意地を張らず、「諦める」という選択肢を常に残す事も重要じゃないかって思う。

諦めれば、諦めるなりの海外旅行を楽しめると思うよ。