外国語の単語ってどうやって覚えればいいの?

なかなか単語が覚えられない・・・
できるだけ早く覚えたい・・・

と苦しんでいる人が多い。

そういう人に対してアドバイスする。

一番大切なのは覚えることを意識しないこと

どの言語でも言えることだが,嫌々思いながら覚えても定着しない。
覚えることを意識しないのが重要

「自然に覚えた」が理想

そのためには単語を覚えることを目的にしてはいけない。

単語を覚える作業はあくまでも手段でしかない。
(単語暗記が好きな人なら、単語暗記にそれほど苦しんでいないと思うのだが)

先に単語を覚えてから外国語でやりたい事を探しても無駄。
そもそも外国語でやりたい事が無いのならば、単語を覚える努力を別の事に充てたほうが100倍マシ



単語を覚える前に外国語でやりたい事を見つける

やりたい事の例としては以下がある。

・外国語で会話したい!
・外国語で日記を書きたい!
・文献を原文で読みたい!

アナタが心の底から「外国語でコレがやりたい!」って思えるものを見つける。
見つからなければ、思い切って語学は止めるべき。

アナタが好きな事で活躍できる場面は語学以外にもいくらでもある。
無理して語学にこだわらなくていいと思うよ。

やりたい事を実現するために覚える必要がある単語だけ抜き出す

アナタは外国語でやりたい事を見つけました。

例えば、外国語を使って外国人と会話をしたい!
ならば、会話フレーズに使われる単語「だけ」を覚える。

原文を読みたければ、原文で分からない単語の意味「だけ」を調べて覚える。

その「だけ」と言うのが重要
やりたい事を実現させるために必要な単語「だけ」を覚える。

言い換えると、それ以外の単語は一切覚えなくていい。
だって覚えたってやりたい事を実現させるための助けにはならないんだもん。

最小限の努力でアナタのやりたい事をやろうよ!

単語を覚ながら自分の成長を実感する

やりたい事をやるために、必要な単語「だけ」を覚える。

しかし単語を覚える作業ばかりやってもつまらない。
だから、単語を覚える作業をやりながらアナタのやりたい事もやってみる。

初めは外国人とまともに会話ができないと思う。
原文が全然読めなくて眠くなると思う。

でもそれでいい。
単語をちょっとでも覚えれば「ここだけはできるようになった!」というのを実感できると思う。

そういう達成感がうれしい。
その喜びを体験する。

そういう状態で再び単語を覚える作業に戻る。
すると単語を覚える作業が楽しくなってスイスイ覚えられることもある。

単語を覚えることで自分がやりたい事を少しずつできるようになっていく体験をする。

これが外国語の単語を覚えるコツだと思う。



私の場合はこうやってラテン語の単語を覚えています

まずは自分が読みたいと思う文献を探す

私の場合は、古代ローマの文献を原文で読みたい。
なので、まずは有名な「カエサル」に関する文献をネットで探した。

そしたら無料で公開されているサイトを見つけた。

Caesar De Bello Gallico

文章をざ~っと眺めてみると

「う~ん、これはラテン語だな~。」
「一個一個単語の意味も書かれているから読めそうだな~」

と思った。
なので、このサイトでラテン語を読もう!と決めた。

文章の最初から読んで分からない単語の意味を調べる

原文を辞書なしでいきなり読める人なんていない。
なので文章の最初から分からない単語を調べていく。

ただし、調べる作業は最小限に抑えること。
調べる量は最初の内は5語とか10語までにとどめるといい。

これ以上やっても苦痛になるだけ。

まずは肩慣らしとして最初のほんのちょっとだけの単語の意味を調べる。

分からない単語をankiアプリに入れる

調べた単語は全部頭に入れる必要がある。
でないとまともに原文を読めない。

そこで、調べた単語を全部ankiアプリへ入れてしまう。
ankiアプリとは名前の通り、暗記に特化したアプリ。

ポーランド語の旅行会話フレーズってどうやって覚えればいいの?

ankiアプリに単語を登録する。
あとはひたすら単語カードをめくるだけ。

ankiのデータはパソコンとタブレット、iphoneで共有できる。

なので、まずはパソコン上で分からない単語の意味を調べてankiへ追加する。
次にankiをネットへ共有させて、タブレットへデータを映す。

今読んでる文章もankiアプリへ入れる

先ほど、ankiアプリ内で登録したラテン語単語カードは単語用のデッキに入れている。
そのデッキとは別に新たな単語帳を作る

その単語帳に今読んでいる文書の一部だけをコピーして単語カードとして登録する。
この作業は10秒程度で終わる。

ankiに登録した単語や文章のイメージ

これまでankiに登録してきた内容を画像で示す。

ankiの単語帳はこんな感じ。

「01_Latina」がラテン語の単語が入ったデッキ。
「03_C. IVLI CAESARIS」が今読んでいるラテン語の文章

パソコンからankiへ単語を一個だけ登録するイメージ
単語1つあたり30秒~1分程度で済む

ankiでラテン語の単語学習をするイメージ

ankiからラテン語で文章を読むイメージ

ヒマなときにankiアプリを起動して単語カードをめくる

あとは通勤時や会社の昼休み、休日のヒマなときにankiアプリを起動して単語カードをひたすらめくる。

単語の暗記作業に飽きてきたらラテン語の文章を読む。
これを繰り返すだけ。

これだけで結構ラテン語の単語を覚えられた。

現代社会はスマホの人だらけ。
アナタも常にスマホを持ち歩いていると思う

だからankiアプリを起動するくらいの時間はあると思う。
ヒマな時に軽~い気持ちで単語カードをめくる感覚でいい。

とにかく「覚えよう!」という気持ちでやらなくていい。
あ~なんとなくラテン語に触れようかな~という程度でいい

まとめ

外国語学習においては、単語を覚えることそのものが目的ではない。

外国語を使ってアナタのやりたい事をやるのが目的。
だから単語を覚える。

また、単語は最小限の努力で覚えるべき。
「自然に単語を覚えちゃった」が理想

それを実現させるためには、できるだけ頑張らないで単語を覚える環境を作る。

その例がankiアプリ。
別にほかにも楽な手段があればその方法でもいい。

あとは日々コツコツと頑張らないで単語を覚える作業をやる。
それと並行してアナタのやりたい事も少しずつやって行く。

「外国語でOOOができるようになった!」という喜びをどんどん得ていく。
それを今後の単語を覚えるモチベーションへつなげていく。

これが外国語の単語を覚えるコツになる。

そういう作業が嫌なのであれば、思い切って外国語学習をやめるべき。
他の事に時間を有効活用するのをオススメします。