前回は「~を持っています」の言い方を紹介した。
今回は、所有表現を使って体調不良を表現してみる。
前回の続き
体調不良を表す例文
所有を使った表現
Mae annwyd arna i
マエ アヌゥィド アルナ イ
私の上に風邪があります
→私は風邪をひいています
ウェールズ語の場合
「風邪」が「私の上」に存在する
と表現する。
Mae(マエ)=~がある
本来、Maeは「彼は~です」の意味を持つ動詞。
しかし、今回は以下構文になっている。
Mae+名詞+場所
その場合,Maeは「~がある」の意味になる。
annwyd(アヌゥィド)=風邪
これは名詞
arna(アルナ)=~の上に
英語の前置詞「on」のイメージ
元々は「ar(アル)」の形なのだが・・・
後に代名詞「私」が来ると、
形が変わって「arna(アルナ)」になる。
i(イ)=私
代名詞としての「私」
arna i(アルナイ)で「私の上に~」の意味になる。
ちなみに、前回みたいに「fi(ヴィ)」の形にはならない。
前置詞が動詞のように変化する
前置詞「ar(アル)」が変化するケース
前置詞「ar(アル)」の後に来る単語が名詞の場合、
そのまま「ar(アル)」を使う。
しかし、「ar(アル)」の後に代名詞が来ると
代名詞に応じて「ar(アル)」の形が変わってしまう
前置詞「ar(アル)」の変化表
頭が痛くなる事に定評のある変化表を以下に示す。
※「ar(アル)」は前置詞です。動詞ではありません!
赤色が、変化した部分。
前置詞「ar(アル)」は、
「人称」や「性」によって7通りの変化パターンがある。
まるで動詞のように変化していますねぇ~
もし「体調が悪い」の対象が変わると?
「君」が体調が悪い場合
Mae annwyd arnat ti
マエ アヌゥィド アルナティ
君の上に風邪があります
→君は風邪をひいています
「私」→「君」に変わっても、
最初の「Mae annwyd(マエ アヌゥィド)」はそのまま。
後の「arna i(アルナイ)」の部分が
「arnat ti(アルナティ)」へ変わる。
「彼」が体調が悪い場合
Mae annwyd arno fe
マエ アヌゥィド アルノヴェ
彼の上に風邪があります
→彼は風邪をひいています
「彼」が三人称だから、
三人称に対応する動詞「Mae(マエ)」を使っているのではない事に注意!
あくまでも、「~がある」の主体は「風邪」
「風邪」の上に「彼」がセットになっているだけ。
まとめ
・体調不良も「~を持っています」で表せる
・体調が悪い内容が、文の最初に来る。
・体調が悪い対象は、前置詞「ar(アル)」を使って表す
・「ar」の後ろに代名詞が来たら、形を変える必要がある
ウェールズ語講座その19へ続く