ウェールズ語講座その18~体調不良を表す表現

前回は「~を持っています」の言い方を紹介した。

今回は、所有表現を使って体調不良を表現してみる。




前回の続き

ウェールズ語講座その17~所有表現「~を持っています」

体調不良を表す例文

所有を使った表現


Mae annwyd arna i
マエ アヌゥィド アルナ イ
私の上に風邪があります
→私は風邪をひいています


 

ウェールズ語の場合

「風邪」が「私の上」に存在する

と表現する。

Mae(マエ)=~がある

本来、Mae「彼は~です」の意味を持つ動詞。

 

しかし、今回は以下構文になっている。


Mae+名詞+場所


その場合,Mae「~がある」の意味になる。

annwyd(アヌゥィド)=風邪

これは名詞

arna(アルナ)=~の上に

英語の前置詞「on」のイメージ

 

元々は「ar(アル)」の形なのだが・・・

後に代名詞「私」が来ると、
形が変わって「arna(アルナ)」になる。

i(イ)=私

代名詞としての「私」

arna i(アルナイ)「私の上に~」の意味になる。

 

ちなみに、前回みたいに「fi(ヴィ)」の形にはならない。




前置詞が動詞のように変化する

前置詞「ar(アル)」が変化するケース

前置詞「ar(アル)」の後に来る単語が名詞の場合、
そのまま「ar(アル)」を使う。

 

しかし、「ar(アル)」の後に代名詞が来ると
代名詞に応じて「ar(アル)」の形が変わってしまう

前置詞「ar(アル)」の変化表

頭が痛くなる事に定評のある変化表を以下に示す。

「ar(アル)」前置詞です。動詞ではありません!

赤色が、変化した部分。

 

前置詞「ar(アル)」は、
「人称」や「性」によって7通りの変化パターンがある。

まるで動詞のように変化していますねぇ~

もし「体調が悪い」の対象が変わると?

「君」が体調が悪い場合


Mae annwyd arnat ti
マエ アヌゥィド アルナティ
君の上に風邪があります
→君は風邪をひいています


 

「私」→「君」に変わっても、
最初の「Mae annwyd(マエ アヌゥィド)」はそのまま。

後の「arna i(アルナイ)」の部分が
「arnat ti(アルナティ)」へ変わる。

「彼」が体調が悪い場合


Mae annwyd arno fe
マエ アヌゥィド アルノヴェ
彼の上に風邪があります
→彼は風邪をひいています


「彼」が三人称だから、
三人称に対応する動詞「Mae(マエ)」を使っているのではない事に注意!

あくまでも、「~がある」の主体は「風邪」

 

「風邪」の上に「彼」がセットになっているだけ。

まとめ

・体調不良も「~を持っています」で表せる

・体調が悪い内容が、文の最初に来る。

・体調が悪い対象は、前置詞「ar(アル)」を使って表す

「ar」の後ろに代名詞が来たら、形を変える必要がある

ウェールズ語講座その19へ続く

ウェールズ語講座その19~義務を表す表現