ウェールズ語講座その27~h音化

ウェールズ語の音変化を3つ紹介してきた。

実は、他にも音変化パターンがあるよ。
ほとんど出てこないけど。




前回の続き

ウェールズ語講座その26~帯気音化の紹介

h音化って何?

単語の先頭に「h」が付くだけ

h音化の例を示す。

 

「学校」「ysgol(アスゴル)」
「彼女の」「ei(エイ)」

「彼女の学校」と表現する場合,語順は以下になる。


ei ysgol
エイ アスゴル


 

「ei(エイ)」の後に来た単語ysgol(アスゴル)」の最初が母音で始まっている。

「y(ア)」が母音になる。

 

この場合、「ysgol(アスゴル)」h音化する


ei hysgol
エイ ハスゴル
彼女の学校


以上がh音化の例

h音化の条件

h音化のパターンはかなり少ない。

基本的には以下の単語を使う場合、次の単語がh音化すると覚えておけばいい。


・彼女の→ei(エイ)
・私たちの→ein(エイン)
・彼らの→eu(エイ)





h音化がある例文

彼女の先生~


Hanako yw enw ei hathrawes hi
ハナコ イウ エヌゥ エイ ハスラウェス ヒ
彼女の先生の名前は花子です


この文の主語は「Hanako」ではなく、「enw ei hathrawes hi」

どこでh音化が起こっているのかは、もうお分かりですよね?

「hathrawes」に注目!

hathrawes(ハスラウェス)は、元々は

athrawes(アスラウェス)
「女先生」の意味になる。

 

athrawes(アスラウェス)の前に「彼女の」を意味するei(エイ)がくっついている。

その結果、athrawes(アスラウェス)h音化が起こる。
とはいっても、単語の先頭に「h」がくっつくだけなんだけど・・・

h + athrawes = hathrawes

まとめると以下。


ei hathrawes
エイ ハスラウェス
彼女の先生


ei,ein,euの後に来た単語が「h」で始まっている場合、
最初の「h」を取り除いて辞書で調べる必要がある。

まとめ

3行で書くと以下


・単語の先頭が母音で始まる事が前提

・単語の先頭に「h」がくっつくのが「h音化」

・「彼女の」の次に来た単語は「h音化」する


ウェールズ語講座その28へ続く

ウェールズ語講座その28~動詞はコロコロ変わる