ウェールズ語の音変化を3つ紹介してきた。
実は、他にも音変化パターンがあるよ。
ほとんど出てこないけど。
前回の続き
h音化って何?
単語の先頭に「h」が付くだけ
h音化の例を示す。
「学校」は「ysgol(アスゴル)」
「彼女の」は「ei(エイ)」
「彼女の学校」と表現する場合,語順は以下になる。
ei ysgol
エイ アスゴル
「ei(エイ)」の後に来た単語「ysgol(アスゴル)」の最初が母音で始まっている。
「y(ア)」が母音になる。
この場合、「ysgol(アスゴル)」がh音化する
ei hysgol
エイ ハスゴル
彼女の学校
以上がh音化の例
h音化の条件
h音化のパターンはかなり少ない。
基本的には以下の単語を使う場合、次の単語がh音化すると覚えておけばいい。
・彼女の→ei(エイ)
・私たちの→ein(エイン)
・彼らの→eu(エイ)
h音化がある例文
彼女の先生~
Hanako yw enw ei hathrawes hi
ハナコ イウ エヌゥ エイ ハスラウェス ヒ
彼女の先生の名前は花子です
この文の主語は「Hanako」ではなく、「enw ei hathrawes hi」
どこでh音化が起こっているのかは、もうお分かりですよね?
「hathrawes」に注目!
hathrawes(ハスラウェス)は、元々は
athrawes(アスラウェス)
「女先生」の意味になる。
athrawes(アスラウェス)の前に「彼女の」を意味するei(エイ)がくっついている。
その結果、athrawes(アスラウェス)にh音化が起こる。
とはいっても、単語の先頭に「h」がくっつくだけなんだけど・・・
h + athrawes = hathrawes
まとめると以下。
ei hathrawes
エイ ハスラウェス
彼女の先生
ei,ein,euの後に来た単語が「h」で始まっている場合、
最初の「h」を取り除いて辞書で調べる必要がある。
まとめ
3行で書くと以下
・単語の先頭が母音で始まる事が前提
・単語の先頭に「h」がくっつくのが「h音化」
・「彼女の」の次に来た単語は「h音化」する
ウェールズ語講座その28へ続く