ウェールズ語講座その6~動詞を使った文

ウェールズ語を学び始めた時に
「ええっ?」ってなったのが動詞を使った文法。




前回の続き

これまでは、英語で言う「be動詞」にあたる動詞を使った例文を紹介してきた。

ウェールズ語講座その5~場所を表す表現

本記事では,「一般動詞」の使い方を説明する。

私は走っている

Rydw i’n rhedeg


Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)


Rydw(ラドゥ)=私は~です

詳細は「その5」を参照して♡

i’n(イン)=i(イ)+yn(アン)

「i’n(イン)」「i yn(イ アン)」短縮形
発音するときは、まとめて1語として「イン」と読む。

英語で言うと「I am」を「I’m」と略するようなもの。

yn(アン)=~する事の中に…

これは、日本語や英語には無い概念なので説明が難しい・・・・

 

もともと、「yn(アン)」「~の中に」を意味する前置詞
(英語だと“in”

 

yn(アン)の後に動詞を続けると「~する事の中に…」

の意味になる。

 

はぇ~、分かりにくいっすねぇ~

rhedeg(フレデグ)=走る

「be動詞」でない「一般動詞」の例としてrhedeg(フレデグ)がある。

rhedeg(フレデグ)は動詞の「基本形」になっている。
(動詞の変化は一切なし)




なぜ動詞「rhedeg(走る)」は基本形なの?

変化を起こしている・起こしていない動詞

もう一度例文を繰り返し示す。


Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)


「~です」に当たる動詞「Rydw(ラドゥ)」
主語「私」に合わせて変化している。

 

それに対して動詞「rhedeg(フレデグ)」
主語「私」に関係なく、変化を起こしていない
(つまり基本形になっている)

なぜ動詞rhedegは変化しないの?

その理由は、先ほど説明した「yn(アン)」で納得できる。

yn(アン)=~する事の中に…

 

今回の例文の場合「~する事」に相当するのが「走る事」

英語で言うなら「to + 動詞の原形」「to run(走る事)」
(不定詞の「名詞的用法」)

 

ウェールズ語の場合、「to」は不要で

rhedeg(フレデグ)

だけをポーンと置けば「走る事」の意味になるらしい。
言語学的にいうと「動詞的名詞」かな?

 

「yn(アン)」+「動詞的名詞」

「~する事の中に…」と表現できる。

 

そのために、動詞「rhedeg(フレデグ)」基本形にするんだ!
と考えれば納得できるかな?

私はウェールズ語の専門家ではないから間違った意見かもしれないけど。

まとめ

動詞を使うためには「~である」の動詞も必要

もう一回例文を繰り返す(3回目)


Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)


「走る」のような動詞を使った文を作る場合,
いちいち「~である」を意味する動詞「Rydw(ラドゥ)」文頭に置く必要がある。

表現したい動詞は基本形になる

「走る」を意味するrhedeg(フレデグ)の形は一切変わらない。

 

まぁ、「Rydw(ラドゥ)」を使わない別の構文だと動詞の形が変わるんですけどね。
初見さん。

まー、とりあえず今の段階では・・・


・表現したい動詞は「基本形のまま」ポーンと置くだけ!

・動詞の前に「yn(アン)」を忘れない!

・主語が「i(私)」の場合、「yn(アン)」とくっついて「i’n(イン)」へ省略される


と覚えよう!(覚えることが多すぎ?)

文全体を直訳すると?

もう一回例文を示す(4回目)


Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走る事の中に居る。


上記の直訳は「その5」で紹介した「場所を表す表現」の知識があれば納得できる。

 

上記の場合、

「動詞(V)→主語(S)→前置詞→場所」

になっていると解釈できる。


前置詞=yn(~の中に)

場所=rhedeg(走る事)


ウェールズ語入門の文法事項を一通り学ぶと
こんな風に考察できるんだな~、と思った(小並感)

ウェールズ語講座その7へ続く

ウェールズ語講座その7~もう1つの「私は~です」の表現