ウェールズ語を学び始めた時に
「ええっ?」ってなったのが動詞を使った文法。
前回の続き
これまでは、英語で言う「be動詞」にあたる動詞を使った例文を紹介してきた。
本記事では,「一般動詞」の使い方を説明する。
私は走っている
Rydw i’n rhedeg
Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)
Rydw(ラドゥ)=私は~です
詳細は「その5」を参照して♡
i’n(イン)=i(イ)+yn(アン)
「i’n(イン)」は「i yn(イ アン)」の短縮形
発音するときは、まとめて1語として「イン」と読む。
英語で言うと「I am」を「I’m」と略するようなもの。
yn(アン)=~する事の中に…
これは、日本語や英語には無い概念なので説明が難しい・・・・
もともと、「yn(アン)」は「~の中に」を意味する前置詞
(英語だと“in”)
yn(アン)の後に動詞を続けると「~する事の中に…」
の意味になる。
はぇ~、分かりにくいっすねぇ~
rhedeg(フレデグ)=走る
「be動詞」でない「一般動詞」の例としてrhedeg(フレデグ)がある。
rhedeg(フレデグ)は動詞の「基本形」になっている。
(動詞の変化は一切なし)
なぜ動詞「rhedeg(走る)」は基本形なの?
変化を起こしている・起こしていない動詞
もう一度例文を繰り返し示す。
Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)
「~です」に当たる動詞「Rydw(ラドゥ)」は
主語「私」に合わせて変化している。
それに対して動詞「rhedeg(フレデグ)」は
主語「私」に関係なく、変化を起こしていない
(つまり基本形になっている)
なぜ動詞rhedegは変化しないの?
その理由は、先ほど説明した「yn(アン)」で納得できる。
yn(アン)=~する事の中に…
今回の例文の場合「~する事」に相当するのが「走る事」
英語で言うなら「to + 動詞の原形」の「to run(走る事)」
(不定詞の「名詞的用法」)
ウェールズ語の場合、「to」は不要で
rhedeg(フレデグ)
だけをポーンと置けば「走る事」の意味になるらしい。
言語学的にいうと「動詞的名詞」かな?
「yn(アン)」+「動詞的名詞」
で「~する事の中に…」と表現できる。
そのために、動詞「rhedeg(フレデグ)」を基本形にするんだ!
と考えれば納得できるかな?
私はウェールズ語の専門家ではないから間違った意見かもしれないけど。
まとめ
動詞を使うためには「~である」の動詞も必要
もう一回例文を繰り返す(3回目)
Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走っている(Am I in to run)
「走る」のような動詞を使った文を作る場合,
いちいち「~である」を意味する動詞「Rydw(ラドゥ)」を文頭に置く必要がある。
表現したい動詞は基本形になる
「走る」を意味するrhedeg(フレデグ)の形は一切変わらない。
まぁ、「Rydw(ラドゥ)」を使わない別の構文だと動詞の形が変わるんですけどね。
初見さん。
まー、とりあえず今の段階では・・・
・表現したい動詞は「基本形のまま」ポーンと置くだけ!
・動詞の前に「yn(アン)」を忘れない!
・主語が「i(私)」の場合、「yn(アン)」とくっついて「i’n(イン)」へ省略される
と覚えよう!(覚えることが多すぎ?)
文全体を直訳すると?
もう一回例文を示す(4回目)
Rydw i’n rhedeg
ラドゥ イン フレデグ
私は走る事の中に居る。
上記の直訳は「その5」で紹介した「場所を表す表現」の知識があれば納得できる。
上記の場合、
「動詞(V)→主語(S)→前置詞→場所」
になっていると解釈できる。
前置詞=yn(~の中に)
場所=rhedeg(走る事)
ウェールズ語入門の文法事項を一通り学ぶと
こんな風に考察できるんだな~、と思った(小並感)
ウェールズ語講座その7へ続く