「その4」で「Hanako ydw i(私は花子です)」の例文を紹介した。
今回は、別の言い方を紹介する。
前回の続き
「Hanako ydw i」って何?
復習
Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。
語順は
補語(C)→動詞(V)→主語(S)
になっている。
(英語のSVCとは逆の並び)
詳細は以下を読んで、どうぞ
もう1つの「私は~です」の言い方
例文
Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です。
英単語で並べると「Am I in teacher」
直訳すると「私は先生(という職業)の中にいる」
みたいなイメージかなぁ?
Rydw(ラドゥ)=私は~です
詳細は「その5」を参照して♡
i’n(イン)=i(イ)+yn(アン)
詳細は「その6」で説明した。
ただし、以下2つの「’n(ン)」は別物
★「その6」・・・「’n」 + 動詞
★「今回」・・・「’n」 + 名詞
何が違うのか?
それを理解するためには、ウェールズ語の
「軟音化(なんおんか)」
という文法知識が必要になる。
「軟音化」は、まだ説明していない。
なので、この時点では「’n(ン)」の違いを区別しなくてOK
athro(アスロ)=先生
正確にいうと「男性の先生」を表す名詞
ちなみに「女性の先生」は「athrawes(アスラウェス)」
「yn + 名詞」構文で混乱しやすい点
「i(私)」の後に「’n」が付くケース
先ほど紹介した例文をもう一度示す。
Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です。
「i(私)」の後に「’n」がくっついている事に注意!
もし「’n」を省いたら・・・?
「その5」で紹介した「場所を表す表現」になってしまう。
Rydw i athro
ラドゥ イ アスロ
私は先生(の所に)居る
上記の例文を正確に書く場合、前置詞「yn(~の中)」を付けて
Rydw i yn athro
ラドゥ イ アン アスロ
私は先生の所に居る
「’n」と「yn」の違いに注意せよ!
※「’n」は「yn」の短縮形です
では、「i(私)」の後に来る2種類の「yn」を使った例文を比べてみる。
★「’n」の場合(後ろの名詞をつなぐ)
Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です
★「yn」の場合(前置詞)
Rydw i yn athro
ラドゥ イ アン アスロ
私は先生の所に居る
「i(私)」の後に来る「’n」と「yn」の2ケースで
文の意味が大きく変わってしまう。
★「’n」=(~という職業)です
(後ろの名詞をつなぐ)
★「yn」=~の中に
(前置詞)
ウェールズ語は「yn(アン)」が曲者であることを覚えておけばOKだゾ~
まとめ
・今回紹介した例文は
「~です」+「i’n(イン)」+「名詞」
・「i’n(イン)」は「i(私)」+「yn(後ろの名詞をつなぐ)」の省略形
・前置詞「yn(~の中)」とは別物!
ウェールズ語講座その8へ続く