ウェールズ語講座その7~もう1つの「私は~です」の表現

「その4」で「Hanako ydw i(私は花子です)」の例文を紹介した。

今回は、別の言い方を紹介する。




前回の続き

ウェールズ語講座その6~動詞を使った文

「Hanako ydw i」って何?

復習


Hanako ydw i
ハナコ アドゥ イ
私は花子です。


語順は

補語(C)→動詞(V)→主語(S)

になっている。
(英語のSVCとは逆の並び)

詳細は以下を読んで、どうぞ

ウェールズ語講座その4~「私は~です」の表現

もう1つの「私は~です」の言い方

例文


Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です。


英単語で並べると「Am I in teacher」

直訳すると「私は先生(という職業)の中にいる」
みたいなイメージかなぁ?

Rydw(ラドゥ)=私は~です

詳細は「その5」を参照して♡

i’n(イン)=i(イ)+yn(アン)

詳細は「その6」で説明した。

 

ただし、以下2つの「’n(ン)」は別物


★「その6」・・・「’n」 + 動詞

★「今回」・・・「’n」 + 名詞


何が違うのか?
それを理解するためには、ウェールズ語の

「軟音化(なんおんか)」

という文法知識が必要になる。

「軟音化」は、まだ説明していない。
なので、この時点では「’n(ン)」の違いを区別しなくてOK

athro(アスロ)=先生

正確にいうと「男性の先生」を表す名詞

ちなみに「女性の先生」「athrawes(アスラウェス)」




「yn + 名詞」構文で混乱しやすい点

「i(私)」の後に「’n」が付くケース

先ほど紹介した例文をもう一度示す。


Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です。


「i(私)」の後に「’n」がくっついている事に注意!

もし「’n」を省いたら・・・?

「その5」で紹介した「場所を表す表現」になってしまう。


Rydw i athro
ラドゥ イ アスロ
私は先生(の所に)居る


ウェールズ語講座その5~場所を表す表現

上記の例文を正確に書く場合、前置詞「yn(~の中)」を付けて


Rydw i yn athro
ラドゥ イ アン アスロ
私は先生の所に居る


「’n」と「yn」の違いに注意せよ!

「’n」「yn」の短縮形です

 

では、「i(私)」の後に来る2種類の「yn」を使った例文を比べてみる。


「’n」の場合(後ろの名詞をつなぐ)
Rydw i’n athro
ラドゥ イン アスロ
私は先生です

「yn」の場合(前置詞)
Rydw i yn athro
ラドゥ イ アン アスロ
私は先生の所に居る


 

「i(私)」の後に来る「’n」「yn」の2ケースで
文の意味が大きく変わってしまう。


★「’n」=(~という職業)です
(後ろの名詞をつなぐ)

★「yn」=~の中に
(前置詞)


ウェールズ語は「yn(アン)」が曲者であることを覚えておけばOKだゾ~

まとめ

・今回紹介した例文は
「~です」+「i’n(イン)」+「名詞」

「i’n(イン)」「i(私)」yn(後ろの名詞をつなぐ)」の省略形

前置詞「yn(~の中)」とは別物!

ウェールズ語講座その8へ続く

ウェールズ語講座その8~形容詞を使った文