今までは、主語が「私」の例文を紹介してきた。
今度は、主語が「彼女」の例文も紹介する。
(要するに、三人称の紹介)
前回の続き
主語を「彼女」にすると?
例文
Mae hi’n rhedeg
マエ ヒン フレデグ
彼女は走る事の中に居る
→彼女は走っています
つまり以下のような状況
Mae(マエ)=~です
主語が「私」の場合はRydw(ラドゥ)
主語が「彼女」になると、Mae(マエ)に変わる。
hi’n(ヒン)=hi + yn
主語が「私」の場合の「i’n(イン)」と同じ省略方法
hi(ヒ)=彼女
hi(ヒ)だと「彼女」という意味になる。
「彼女」というのは、ガールフレンド・・・
・・・ではなく、三人称としての「彼女」
要するに、話し手、聞き手以外の女性を指す単語。
yn(アン)=~の中に
主語が「私」の場合と同じ。
後ろに来る動詞をつなげる単語。
rhedeg(フレデグ)=走る
これは動詞の基本形になっている。
BOD構文なので、主語が変わっても動作を表す動詞は一切形を変えない。
「BOD構文」については
下記事を読んで復習して、どうぞ。
他の主語でも「Mae」を使うケース
主語が「彼」の場合
「彼」をウェールズ語でいうと「e(エ)」になる
Mae e’n rhedeg
マエ エン フレデグ
彼は走っています
主語が「彼」
つまり、三人称なので・・・
「~です」の動詞は「Mae」を使う。
主語が「ハナコ」の場合
「ハナコ」=「Hanako」で翻訳してみた
Mae Hanako yn rhedeg
マエ ハナコ アン フレデグ
ハナコは走っています
主語が固有名詞の場合,
Hanako‘n(ハナコン)
みたいにくっつかず、
Hanako yn(ハナコ アン)
と、ynが分離される。
主語が複数形でも「Mae」を使います!
「Mae」は「三人称・単数」に分類される
ウェールズ語文法的に見ると、
「Mae」は「三人称・単数」の動詞に分類される。
(厳密にいうと、肯定形・直説法・現在形・三人称・単数)
なので、主語は「私」「あなた」以外の
「一人」「1つ」でなければいけない!
・・・のは、ヨーロッパ言語の常識。
しかしウェールズ語の場合、
「単数」の考え方がちょっとだけズレている。
主語が複数形の例文
「ハナコ」に加えて「タロウ」も加えてみた。
「タロウ」は「Taro」で書き表すことにする。
Mae Hanako a Taro yn rhedeg
マエ ハナコ ア タロ アン フレデグ
ハナコとタロウは走っています
「a(ア)」は、英語の「and」と同じ意味。
主語は「Hanako a Taro」
ハナコとタロウの二人がいるから、
主語は複数形。
なので「~である」を意味する動詞も、
主語に合わせて複数形にしないといけない!
・・・のは、ヨーロッパ言語の常識(2回目)
しかしウェールズ語の場合、
なぜか「単数」扱いになる。
よって、動詞は「三人称・単数」の「Mae(マエ)」が使える。
なんかフシギダネ。
まとめ
3行で言うと?
・主語が三人称の場合はMae(マエ)を使う
・主語によって、yn(アン)が分離することがある
・主語が複数形でもMae(マエ)を使う事がある
ポケモン剣盾の女主人公は可愛い!
「~である」の動詞「Mae(マエ)」を覚えれば、
表現の幅がグッと広がる。
例えば、ある人物の特徴を
「形容詞」を使って表現することもできる。
だから、すいません、
「Mae(マエ)」だけは覚えてください!
何でもしますから!
ん? 今何でもするって言ったよね?
ウェールズ語講座その16へ続く