複雑なチェコ語の活用を覚えた私が実践している5つの手順

外国語はどうやったら覚えられるんだろう?

外国語を学んでいる人の間では、そういう悩みは尽きない。

そういう人のために、外国語をサクサクと記憶する方法を紹介する。




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だけど、単語や文法そのものを記憶する手法は紹介していない。

本記事では、覚えたい内容をどうやって頭の中で記憶させるか?
を説明する。

人間の記憶の仕組み

記憶は2つのタイプに分かれる。

1.短期記憶
2.長期記憶

短期記憶と長期記憶についてそれぞれ説明する。

短期記憶

例えばいきなり以下の数字を覚えてね!って言われたとする。

7 2 5 0 9 1 3

そういう数字を10秒で覚えてもらう。

そして10秒が経過したら「7 2 5 0 9 1 3」の数字が隠される。

そして

先ほど見せた7ケタの数字を答えよ

と言う問題が出される。

先ほど10秒間で覚えた記憶を思い出しながら「7、2、5・・・」と答える。

その時に働いているのが短期記憶。

もちろん、短期記憶には欠点もある。

先ほど10秒で覚えてもらった「7 2 5 0 9 1 3」という7ケタの数字は一日後にはサッパリ忘れてしまう。

短期記憶は文字通り「短期の間しか記憶できない」

長期記憶

一方、長期記憶は長い間覚えておくことが可能な記憶。

学生時代のテスト勉強を思い出してほしい。

例えばテストで「go」の英単語が出題されるとする。

go = 行く

その場合、「go」の日本語訳が「行く」という内容をテスト当日まで覚えておかなければならない。

そのためには、「go = 行く」と言う内容を一日後でも忘れないようにしないといけない。

忘れないためにはどうすればいいのか?

その答えは、簡単。

「go = 行く」という内容を何度も繰り返して覚えればいい。

要するに「go = 行く」を何度も短期記憶させる。

短期記憶を繰り返すと、脳は

「go = 行く」が重要な記憶なんだな?

と勘違いする。

すると「go = 行く」の情報が短期記憶から長期記憶へと運ばれる。

そうすれば、1,2日経った程度では忘れない。

テスト当日でも「go」の日本語訳を答えることができる。



チェコ語の活用を覚える5つのステップ

チェコ語を覚えるためには、チェコ語の内容を長期記憶させる必要がある。

長期記憶させるためには、短期記憶を繰り返す必要がある。

とにかくチェコ語を一時的でも覚える作業を繰り返せば、いつかは覚えれる。
(=長期記憶になる)

それを効率よく行うための手順が以下。

1.理解する
2.整理する
3.分割する
4.ルールを見つける
5.予測する

理解する

例えば、いきなり以下の内容を覚えろ!と言われたとする。

hdじゃおsfsfkdlfじゃ;dふぁ

すぐに覚えれる?
覚えることは不可能じゃないけど、覚えるのにかなり時間がかかりそうだよね?

だけどこういう内容ならどうだろうか?

私は私の私に私を私で私について

日本人ならこの内容を2~3秒で覚えれるハズ。

なぜ短時間で覚えれるのか?

それは、日本語を理解しているから。

それと同様に、チェコ語を効率よく覚えるならまずチェコ語を理解する必要がある。

例えば、večer(ヴェチェル・夕方)の活用を覚えたいとする。

参考URL:Wiktionary večer

いきなりこのような活用表を見せられても覚えれないよね?

その理由は「večerの活用表の見方を理解していない」から。

večerの活用を早く覚えるためには、まず活用表の内容を理解する必要がある。

先ほど見せたvečerの活用を整理すると以下のようになる。

チェコ語のvečerについてまとめると・・・

・「夕方」という意味
・男性名詞に分類できる
・「1個」の場合で7つの形がある
・「2個以上」の場合で7つの形がある

こんな風に理解すれば、večerの活用を覚えるのに必要な時間がグッと短くなる。

整理する

večerの活用表について大まかに理解したら、次は覚える対象を整理する。

まず、「~よ!」に相当する部分は使用頻度が低いので覚えなくていい。

覚えない部分を決めて、思い切って捨てる。

次に「前置詞」「で」の順番がロシア語やポーランド語と逆なので入れ替える。

これで覚える対象の整理が終わりました。

分割する

先ほどvečerの活用表を整理したが、まだ覚える対象が多すぎる。

そこで、一度に短期記憶する内容を分ける。

人間が一瞬で覚えていられる内容は6個までが限界
それ以上だと急にキツくなる。

私の場合、「1個」「2個以上」の場合で覚える対象を分けている。

一度に6個までなら、なんとか短期記憶へ持っていく事ができる。

ルールを見つける

「1個」の場合を例としてルールを探す。

表をよ~く見ると・・・
赤枠青枠は同じ形になっている。

以上から、2つのルールが分かる。

上から1番目と4番目は同じ

上から3番目と6番目は同じ

次に「večer」の文字を一つのかたまりとして見る。

すると「večer」以外の残った文字があることに気づく。

ためしに「večer」の文字を塗りつぶすと以下のようになる。

塗りつぶしても、文字が残るね。

残る文字のルールは以下になる。

1番目=なし
2番目=a
3番目=u
4番目=なし
5番目=em
6番目=u

こういう風にルールを見つければ、覚える作業をする時の負担が減る。

予測する

先ほど見つけたルールに従って「večer」の活用を予測してみる。

 

まず、1番目は「večer」という文字だった。

2番目、3番目は語尾が「-a」、「-u」だったなー
なので「večer-a」、「večer-u」になるかな?

4番目は1番目と同じだから「večer-a」

5番目は・・・えっと「-em」だったから~
「večer-em」になるはず!

6番目は3番目と同じだったから・・・
「večer」「-u」をくっつけて「večeru」

 

・・・という風に「večer」の活用を予測する。

「večer」を全部言いきったら答えを見る。

答えと、自分の予測が合っているかチェックする。

間違えている箇所があったら、そこだけもう一回予測作業をやる。

以上がチェコ語を覚える手順でした。

チェコ語の覚え方まとめ

覚える流れのおさらい

これまでに紹介した流れは以下でした。

1.理解する
2.整理する
3.分割する
4.ルールを見つける
5.予測する

まず、チェコ語の活用表自体を理解する。

分からない部分があったらチェコ語の教科書を読むとかネットで調べる!

とは言っても、活用表を覚える前から完璧に理解する必要は無い。
覚える前の段階では50%理解できれば十分

次に覚えない場所を探して捨てる。
覚える部分だけ残して整理する。

整理したら、その中でルールがあるかどうか探す
ルールがあれば、そのルールを理解する。

ルールを理解したら、チェコ語の活用を予測しながら唱える

唱え終わったら、自分が予測した内容と答えが一致しているかチェックする。

もし間違いがあったら、その部分だけもう一度予測しなおす。

これでチェコ語の活用を短期記憶へ持って行ける。

そして1日後に復習する
忘れていた箇所があったら、もう一回覚えなおす

何度も短期記憶へ持って行けば、その内に長期記憶へと変わる。

これが「チェコ語の活用を覚えた」状態になる。

外国語は分割して繰り返し覚えろ!

チェコ語は一見難しそうに見える。

だけど覚える対象を細かく分ければ分けるほど、簡単な内容になっていく。

その簡単な内容を何度も短期記憶すれば、いつかは覚えれる。

外国語は1日や2日では身に付かない。

1~2週間程度でやっとチェコ語の活用が覚えれかな?という感じ。

語学はとにかく根気が大切ですぞ!