話し合っても意味ない理由を社会人10年の私が説明してみた

「話せばわかる」「話し合いで解決しましょう」

と学校では教わる。

だけど社会人10年を経験した私から言うと、話し合っても意味ねーよ!
その理由を説明する。




前回の記事

友達よりも「お金」の方が大切である理由を、友達ゼロの私が説明してみた

話し合いでは解決できない理由

結論

人間は「話し合い」よりも感情で動く生き物だから

もう少し詳しく

「話し合い」には言葉を使う。

その言葉は、人間が本能的に備わっているモノではない!
自分が産まれた後で周りの人から言葉をムリヤリ習得させられたもの。

言葉を使う時は、理性的になるんですね。

 

一方で、「好きだ!」「嫌だ!」のような感情は生まれた時から備わっている。
言葉を使わずに、感覚で「好き嫌い」本能的に判断している。

理性と本能の整理

簡単にまとめると以下。

 


理性=「話し合い」

本能=「好き嫌い」


人間が行動する時の優先順位

人間は感情的な生き物

なので
「次はどんな事をしようかな~?」
と決める時の優先順位は以下になる

 

本能>>>越えられない壁>>>理性

 

つまり、人間は「話し合い」よりも「好き嫌い」で判断する生き物。

「偉い人」だから話し合いで通じる

犬養毅はものすごく偉い人だった

権力を持つ「偉い人」になれば「話せばわかる」
そのいい例が、犬養毅(いぬかい・つよし)という人物。

 

犬養毅は昭和時代に生きていた人で、ものすごーく偉い人だった。
だけど、最終的には軍人に殺された。

「話せばわかる」という名言

殺される直前の犬養毅は、軍人に対して
「話せばわかる」
って言ったのは有名。

でも、結局は話が通じなくて殺された

 

犬養毅が最期に言った
「話せばわかる」
っていうのは、犬養毅自身が「偉い人」だったから言える事。

部下は偉い人に従わないといけない

部下は、偉い人の言う事を100%聞かないといけない。
その代償として給料をもらっている訳だからね。

 

昭和時代に犬養毅のような偉い人の言うことを聞かなかったら・・・
最悪のケースだと、犬養毅から

「こいつ、なんとなくムカつくから射殺ね♡」

と言われて、射殺される。
昭和の戦争時代だと、マジであり得る話。

 

部下は死にたくないから、嫌でも犬養毅の言う事を聞かないといけない。

 

「犬養毅のヤツ、 超ムカつく!ぶん殴りてぇ~」

って思っても、犬養毅の命令通りに行動しないといけない。
でないと、最悪殺されるからね。

偉い人の立場から見ると?

権力者である犬養毅から見れば


・ほー、自分の言う事は部下に通じているんだなー
・文句を言わずに、真面目に働いてくれているな~
・「話せばわかる」ってマジで大事、大事


と思い込んでいる

 

だから、軍人に殺される直前に

「(俺は偉い人だから)話せばわかる!」

って悪あがきしたんだろうね。

部下の立場から見ると?

理性と本能について、もう一度復習。


理性=「話し合い」

本能=「好き嫌い」


 

軍人は、理性的に「話し合い」で解決するよりも

「犬養毅め!このクソジジイ!ぶっ殺してやる!」

のような「好き嫌い」の方が優先される。

 

だから軍人はロクに話し合いもせず、容赦なく犬養毅を殺した。
Foo↑気持ちいいィ~




「偉い人」でない限り、話し合っても解決しない

「偉い人」=権力者

先ほどは、昭和時代の犬養毅のような超偉い人の話だった。

 

だけど「偉い人」は現代でもたくさん居る!
例えば、学校の先生とか会社の上司とか・・・

 

「偉い人」って、大抵は「普通の人にはできない特権」を持っているんだよね。
先生なら、生徒が悪い事をしたら怒って注意する「特権」が与えられている。

権力が無い人が言っても無駄

逆に、生徒が先生に対して注意する「特権」なんて無いよね?

そんなことしたら、先生から
「こいつ、生意気だな!後で職員室に来い!」
って言われておしまい。

 

立場としては

先生>>>越えられない壁>>>生徒

 

なので、先生が生徒から注意された事は聞かなくてもいい。
生徒の忠言なんて聞く義務は無いからね。

話し合って通じるのは、権力がある人だけ

先生はよく
「話し合いで解決しましょう~」
みたいなキレイ事を言う。

 

だけど事実上、話し合って解決できるのは先生だけでしょ?

 

先生と生徒との話し合いになると、生徒側は絶対に勝てない。
なぜならば、強弱関係が以下だから。

先生>>>越えられない壁>>>生徒

私が「話し合い」で解決した経験

部活の上下関係

学校が終わった後で「部活」という名のスポーツ活動がある。

 

「部活」の中では、なぜか3年生が偉い。
逆に1年生は先輩の言う事に絶対服従!

みたいな空気。

 

まぁ、そもそも「部活」が軍人訓練の名残だから・・・

私が2,3年生になったとき

私が先輩になると、1年生に対して色々な事を教える機会が出てくる。

 

その時の1年生の反応が、
「ハイ、先輩。分かりました!」
みたいな感じだった。

 

まるで偉い人に服従する部下のようなイメージ。

 

1年生の反応を見た私は、
「ああ~、実際に偉い人になると、下の人はこんな反応になるんだな」
という事を学んだ。

部活の時だけ「話し合い」で解決できた

部活の時だけは、3年生が偉い!
1年生は絶対服従

 

・・・なので、部活で何かを決める「話し合い」になるとほぼ3年生の意見が通る。
その次に2年生。
1年生は「ふーん」と流されて終わり。

 

私は3年生という「権力」が理由で、1,2年生の人に対して
「話が通じる」
のが嫌だったから、何も意見を言わずに無口をキープしていた

 

今思うと、私の今までの人生で「話が通じた」のは部活の時だけだった。
その他で「話が通じた」機会なんて一度も無いな。

「話しても通じない」ならば放置しよう(提案

ここまでのまとめを3行で

箇条書きすると以下


・人は話し合いよりも感情で動く生き物

・偉い人なら話し合いで通じる

・部下は偉い人の言うことを聞かない事によるデメリットがある


部下は偉い人の言うことを聞かないといけない

弱い立場の人は、常に偉い人の言うことを聞かないといけない。
なぜなら、言うことを聞かずに反抗することによるデメリットがある事を部下は知っているから。

 

学校ならば、生徒。

先生の言うことを聞かずに反抗すると、先生はもっと怒る。
従わないデメリット→「先生の説教時間が長くなる」

 

会社ならば、部下(ロケット団で言うと「したっぱ」)

上司の言うことを聞かないと、契約違反になってクビになる。
従わないデメリット→「給料がもらえなくなる」

部下からの話し合いは通じない

部下から偉い人に対する「話し合い」は通じません!

 

先ほども説明したけど、もう一度。

先生は、生徒の言うことを聞く義務は無い。
(=言うことを聞かなくても先生に罰は無い)

よって、生徒からもちかけた「話し合い」は単なる世間話で終わる。

 

それは会社でも同じ。
部下が上司に言った内容は、世間話扱い。
会議が終わったら、忘れ去られることがほとんど(私の経験)

会社で私の話が通じなかった経験

私は、会社で10年以上働いてきた。

 

入社したての頃は、上司に対して色々な意見を言っていた。


・会議、長すぎィ!
・その仕事のやり方、無駄じゃね?
・改善活動をやったら、その人に報奨金与えたらどう?


 

だけど、私の意見が通ったことは「一度も」無い

 

私の意見に対する、上司の反応が以下


・会社に入ったばかりの若造に何が分かる?
・うちの会社は、こういうやり方だから今更仕事のやり方を変えれないの
・お前はすでに給料もらってんだろ!報奨金の事なんて口にするな!


上司の頭は堅い

まー、要するに上司って頭が堅いんですよ。

今までの仕事のやり方を変えないで、自分の既得権益(きとくけんえき)だけ守りたい。

要は部下の意見よりも上司自身の「給料」の方大切。

家のローンを払わないといけないし、子供を育てないといけない。

 

「給料」が大切な気持ちは、私でも分かるよ。
自分の「給料」を守る人って、基本的に頭が堅いのかな?

私も頭が堅い人だけど。

お互い様ですな。はっはっは。

偉い人を放置するのが一番

10年間で一度も自分の意見が通らないのが「会社」です!
そこ、テスト出ますよー。よ~く覚えておいてねー!

 

・・・ってことは、逆に言うと偉い人は放置してもOKって事。
私の場合は、上司を放置している。

 

だって、私は権力が無いから話しても通じない

逆に私の方から何も言わなくても上司からは怒られない。

上司にとっては、何も言わずに反抗しない部下が一番扱いやすいんじゃないかな?

 

だったら、私は上司や会社を変えよう!なんて考えずに黙っている。
それで(安いけど)安定して給料をもらえる。

 

上司にとっては、部下にエネルギーを割かずに自分の仕事に集中できる。

 

お互いWin-Winですな~
(利害関係となる部下・上司どちらもメリットがある)

 

「話せばわかる」ではなく「話しても通じない」と考えて
話し合う事自体を放棄した方が、楽な人生になるよ!

だから、私はネットでレスバトルをやらない派