ヘブライ語の文字と音の結びつきを覚えよう~ מ(M)

筆記体になると「N」になる事に定評のあるמ(メム)を紹介する

ついでに半母音「エ」を表す「有音シェヴァ」も




前回の復習

ヘブライ語の文字と音の結びつきを覚えよう~ ז(Z)

新たに紹介するヘブライ文字

מ(M)

מ

上記のヘブライ文字の名前は「メム(mem)」

書き方

私は以下のように、二画で書いている

 

 

参考までに、筆記体だと以下になる。

英語の「N」じゃないよ!

読み方

子音「m」を表す。
子音「N」で読まないでね!

 

日本語だとマ・ミ・ム・メ・モの音になる。

מ(M)を使う単語

強ダゲシュ無しのמ(M)

מִ(Mi・ミ)=~から

מִי(Mi・ミ)=誰?

מִמִיは発音が同じだけど、スペルや意味が異なる

 

מַר(MaR・マル)=(味が)苦い

 

מָרָק(MaRaK・マラク)=スープ

 

מָתַי(MaTaY・マタイ)=いつ?

 

מַאי(MaY・マイ)=五月

 

מָתוֹק(MaToK・マトク)=甘い

 

לוֹמֵד(LoMeD・ロメド)=学ぶ

 

מַזָּל(MaZaL・マザル)=幸運

「זּ」「ז」強ダゲシュが付いた形

 

מִדַּי(MiDaY・ミダイ)=十分以上に、~すぎる

例えば、以下のように使う。
יָקָר מִדַּי
YaKaR MiDaY(ヤカルミダイ)
(値段が)高すぎる!

 

מַדּוּעַ(MaDu’a・マドゥア)=なぜ?

 

תָּמָר(TaMaR・タマル)=なつめやし

「なつめやし」は、以下のような食べ物。
中東(アラブ圏)で栽培されている。

ナツメヤシ 画像検索

 

ちなみに「なつめやし」はアラビア語だと以下になる
تَمْرٌ(TaMRun・タムルゥン)

 

תָּמִיד(TaMiD・タミド)=いつも

 

מַגִּיעַ(MaGi’a・マギア)=到着する

上記の「גּ」は「弱ダゲシュ」ではなく「強ダゲシュ」
何故ならば、母音の後「גּ」が来ているから。

 

まぁ、「弱ダゲシュ」「強ダゲシュ」どちらでも子音「g」の発音になるんですけどね

こまけぇこたぁいいんだよ!!

強ダゲシュ付きのמ(M)

מ強ダゲシュが付くと

מּ

になる。

 

מּממと同じ意味。

だけど現代ヘブライ語では子音の重なりと見なさないので「M」と発音する。

 

אִמָּא(iMa・イマ)=母

アラビア語風に「iMMa・インマ」と発音しなくてOK

 

לִמּוּד(LiMuD)=学習




「有音シェヴァ」の紹介

「シェヴァ」って何?

ヘブライ語には「シェヴァ」と呼ぶ母音記号がある

 

ヘブライ文字の下に、点「・」タテに2つ並んでいるのが「シェヴァ」

 

「シェヴァ」の文法用語は、ヘブライ語の語学書でよく出てくる。

他の母音記号の名前は覚えなくてもいいけど、「シェヴァ」だけは覚えて♡

「シェヴァ」には2種類ある

 

上記2つは、同じ「シェヴァ」の母音記号を使っているんだけど…

以下2通りの発音が考えられる


1.半母音「エ」
2.無母音(=子音だけ発音する)


見分ける方法はあるの?

ある!

 

だけど、一気に説明すると複雑になるんで…

まずは「有音シェヴァ」の簡単な見分け方だけ紹介する。

どういう時に「有音シェヴァ」になるの?

語頭に「シェヴァ」が付いた場合、「有音シェヴァ」になる。

「有音シェヴァ」なので、半母音「エ」で発音する

半母音「エ」ってどうやって発音するの?

短く「エ」と発音するイメージ
英語アルファベットだと「e」と表記する。

 

ちなみに母音が半母音「エ」だけの単語は存在しない!
必ず、他の母音ア・イ・ウ・エ・オがセットになる。

「有音シェヴァ」を使った単語

図で解説

מְאֹד(Me’oD・メオド)=非常に、とても

 

語頭にあるמの下に、母音記号「シェヴァ」が付いて

מְ

になっている。

 

מְは、語頭にあるので「有音シェヴァ」

つまり半母音「エ」になる。

短く「エ」と発音するので、מְ「Me(メ)」と読む

他の単語

מְדַבֵּר(MeDaBeR・メダベル)=話す

 

מְקַבֵּל(MeKaBeL・メカベル)=受ける、迎える

 

מְעִיל(Me’iL・メイル)=(服の)コート、外套

有音シェヴァでも無音になる事がある

現代ヘブライ語の場合、語頭に「シェヴァ」が付いても半母音「エ」で発音しないことがある

 

ヘブライ語の文法通りだと
מְדַבֵּר

「MeDaBeR・ダベル」と発音する

 

だけど、ヘブライ語のネイティブの人は語頭の半母音「エ」を無視して
「MDaBeR・ダベル」

と発音することもある。

 

日本語で言うなら「です」を「desu」や「des」と発音するようなモノ。
だけど「desu」・「des」どっちでも「です」の意味として解釈できる。

 

まー、こーゆー発音の揺れがヘブライ語にもあるんですよ!
って言う話。

 

本記事では、「有音シェヴァ」の場合は100%半母音「エ」で読むことにする。

これまでに覚えたヘブライ文字

これまでに覚えたヘブライ文字

黄色が、今まで覚えたヘブライ文字
13個覚えたゾ~

 

灰色は、未学習のヘブライ文字
あと18個!

新たなヘブライ文字 ~שׁ(Sh)

ヘブライ語の文字と音の結びつきを覚えよう~ שׁ(Sh)