ネットで「カレリア語ーフィンランド語辞書(pdf)」が無料で読める
この辞書を使って、カレリア語例文を1つずつ紹介してみる。
前回の講座
カレリア語の発音
カレリア語ーフィンランド語辞書
本記事の例文は、以下の辞書から引用するゾ~
ellendiä(エッレンディア)
動詞「理解する」の意味
以下の手順で,ellendiä(エッレンディア)を見つけた
1.ネットからカレリア語ーフィンランド語辞書(pdf)を開く
2.フィンランド語で「ymmärtää」(理解する)と検索
3.「ymmärtää」のカレリア語訳を探す
現在形の活用
「理解する」を意味する動詞ellendiä(エッレンディア)は、現在形だと以下のように変化する
カレリア語 | 日本語 |
---|---|
ellendän | 私は理解する |
ellendät | 君は理解する |
ellendäy | 彼は理解する |
ellendämmö | 私たちは理解する |
ellendättö | アナタたちは理解する |
ellendetäh | 彼らは理解する |
カレリア語の活用は,以下サイトから引用した
(※ロシア語サイト)
フィンランド語との比較
「私」と「君」の人称語尾は、カレリア語とフィンランド語で同じ。
その他は、フィンランド語と微妙に異なる。
大まかな人称語尾を以下に示す。
数・人称 | カレリア語 | フィンランド語 |
---|---|---|
私 | -n | -n |
君 | -t | -t |
彼 | –y | 最後の母音を伸ばす |
私たち | -mmö | -mme |
アナタたち | -ttö | -tte |
彼ら | –h | –vät |
ちなみに、カレリア語もフィンランド語と同様に母音調和がある
例えば、「私たち」の人称語尾は
「-mmö」と「-mmo」
の2通りが考えられる
ellendiäを使った例文
カレリア語例文
Hüvin ellendän, a pahoi pagizen karjalakse
ヒュヴィン エッレンダン、ア パホイ パギゼン カルヤラクセ
私は良く理解できますが、カレリア語を話すのは下手です
ellendiä(理解する)の一人称・単数(=私)はellendän
フィンランド語訳
Ymmärrän hyvin, mutta puhun huonosti karjalaa
ユンマッラン ヒュヴィン、ムッタ プフン フオノスティ カルヤラー
私は良く理解できますが、カレリア語を話すのは下手です
カレリア語のellendän(私は理解する)に相当するのがYmmärrän
カレリア語とフィンランド語の比較
カレリア語
Hüvin ellendän, a pahoi pagizen karjalakse
フィンランド語
Ymmärrän hyvin, mutta puhun huonosti karjalaa
日本語
私は良く理解できますが、カレリア語を話すのは下手です
「カレリア語」や「フィンランド語」といちいち書くと長いので、今後は以下のように略する。
(カ)=カレリア語
(フ)=フィンランド語
副詞の位置が逆になっている
最初の文にある副詞の位置が逆になっている
(カ)
Hüvin ellendän,~
(フ)
Ymmärrän hyvin,~
日本語:
私は良く理解する
副詞
(カ)hüvin=(フ)hyvin=上手に
カレリア語は、動詞の前に副詞(hüvin)を置く
それに対してフィンランド語は、動詞の後に副詞(hyvin)を置いている
次の文も、副詞の位置が逆になっている
(カ)
a pahoi pagizen karjalakse
(フ)
mutta puhun huonosti karjalaa
日本語:
私はカレリア語を話すのが下手です
副詞
(カ)pahoi=(フ)huonosti=下手に
ちなみに,他の単語の意味は以下になる
(カ)a=(フ)mutta=しかし
(カ)pagizen=(フ)puhun=私は話す
目的語となる格が違う
「カレリア語を」の格も異なる。
(カ)
~ karjalakse (変格)
(フ)
~ karjalaa (分格)
日本語:
カレリア語を~
(カ)は「-kse」で、変格(~になる)
(フ)は「-a」で、分格(~を)
カレリア語だと変格になる理由は分からない。
動詞pagizen(私は話す)の目的語は変格を取るのかな?(すっとぼけ
ちなみに、フィンランド語の方は動詞 puhun(私は話す)を「状態」として使っているので、目的語は分格を取ると思われる
(対格では)ないです
カレリア語単語を使った他の例文
一日で1つ紹介しようかな~?
(ブログ記事化するとは言ってない)