古典ヘブライ語の強ダゲシュの読み方~י(Y)

強ダゲシュの読み方としては、י(Y)が最後

ヘブライ文字י(Y)に強ダゲシュの点「・」が付いた時の読み方を紹介する。




前回の記事

古典ヘブライ語の強ダゲシュの読み方~מ(M)とנ(N)

強ダゲシュが付いたיּ(YY)の読み方

カタカナ読みだと「イイ」

井伊直弼ではない

י(Y)に強ダゲシュが付くと יּ(YY)になる

 

カタカナ読みだと「ッイ」とか「ンイ」ではなく、「イイ」になる。

一文字目の「イ」を小さく書くイ」の表記方法もある。

アラビア語に例えると?

アラビア文字 ي(Y) の上に「シャッダ」という「W」みたいな記号が付いた
يّ(YY・イイ)

の音に相当する。

※ يّ = يي

単語の例

 

אַיֵּה(‘aYYe・アイイェ)=どこ?

現代ヘブライ語の場合は「’aYe(アイェ)」と読む
אַיֵּהは現代ヘブライ語では使われない単語なのだが

 

古典ヘブライ語は、子音י(Y)が2つ重なっていると見なす。
אַיְ־יֵה(‘aY-Ye・アイ:イェ)

 

ちなみに、אַיֵּהと似た発音を持つアラビア語の単語がある。
أَيٌّ(‘aYYun・アイユゥン)=何?どれ?




他の単語

חַיָּה(KHaYYa・ハイイヤ)=生き物

 

חַיִּים(KHaYYiM・ハイイム)=人生、生命

上記の単語を分解すると、以下になる
חַיְ־יִים(KHaY-YiM・ハイ:イム)

3番目のי(Y)は,母音「イ」であることを示すマーク

ヘブライ語の文字と音の結びつきを覚えよう~ ע(無音)

 

אוּרִיָּה(‘uRiYYa・ウリィヤ)=ウリヤ(人名)

ちなみに日本語の「ウリヤ」で画像検索すると、なぜか金髪ロリが出てくる。

ウリヤ 画像検索

上記の女の子は「ウリヤ・クリコヴァ」という名前のロシア人らしい。

 

 

אֲדֹנִיָּהוּ(‘aDoNiYYaHu・ハドニィヤフ)=アドニヤ(男の名前)

 

חִזְקִיָּהוּ(KHiZKiYYaHu・ヒズキィヤフ)=ヒゼキヤ(王の名前)

今から2700年前にユダという国があった。
その王様の名前の1つが「ヒゼキヤ」

 

ちなみに、聖書に出てくる人名は
הוּ(~Hu・~フ)
で終わることが多い。

そのהוּ(Hu)は,「彼を」を意味する接尾人称代名詞

ヘブライ語講座~יהוה(YHWH)の読み方

古典ヘブライ語にある独特の読み方に定評のある

יהוה(‘aDoNaY・アドナイ)

の発音について詳しく書いてみた

聖書ヘブライ語で良く出てくるיהוה(YHWH)の読み方を詳しく説明してみた