א(アレフ)と同様、無音になるע(アイン)を紹介する。
前回の復習
新たに紹介するヘブライ文字
ע(アイン)
ע
上記のヘブライ文字の名前は「アイン(ayin)」
ちなみに、ドイツ語だと ein(アイン) で「1」の意味になるらしい。
書き方
「J」と「I」を重ねて書くイメージ
ちなみに、一画目は以下のように曲げても良い。
読み方
無音の子音を表す。
そこに母音が付いたら「ア・イ・ウ・エ・オ」と読む。
「ע」を使った単語
עַד(aD)=~まで
以下の単語は、「アド(aD)」と読む
עַד
「~まで」という意味の前置詞。
עֵת(eT)=時(とき)
以下の単語は、「エト(eT)」と読む
עֵת
「時(とき)」を意味する名詞。
עוֹד(oD)=まだ
以下の単語は、「オド(oD)」と読む
עוֹד
「まだ~」を意味する副詞。
英語だと yet や still に相当する。
רָע(Ra)=悪
以下の単語は、「ラ(Ra)」と読む
רָע
עは無音なので、母音記号が付かない場合は何も読まない
ちなみにרָעは
רַע
と表記することもある。
同様に「ラ(Ra)」と読む。
עַל(aL)=~の上に
以下の単語は、「アル(aL)」と読む
עַל
以下2つの意味を持つ前置詞。
①~の上に
②~について
עַל־יַד(aL・YaD)=~のそばに
以下の単語は、「アル・ヤド(aL・YaD)」と読む
עַל־יַד
「~のそばに」を意味する前置詞
ちなみに「עַל」と「יַד」の真ん中にある「־」は文字ではない!
単語同士をつなげる役割を持つ記号
「-」そのものに「音」は持たない。
אֶל עַל(eL aL)=エル・アル航空
以下の単語は、「エル アル(eL aL)」と読む
אֶל עַל
「エル・アル」という名前の航空会社。
イスラエル航空とも言う。
以下のようなデザインの飛行機が飛んでいる。
母音「イ」の別の表し方
「י(ヨド)」を使って母音「イ」を表す方法
ヘブライ文字の下に点「・」を1つ付けると、母音「イ」を表す。
これは、前回の記事で説明済。
今回紹介するのは、子音「י(ヨド)」を使う方法。
後ろに「י(ヨド)」を置いて母音「イ」である事を明示する
その時の「י(ヨド)」は「無音」になる (子音「y」の音が消える)
א(アレフ)やע(アイン)ど同様にי(ヨド)も無音になると考えてよい。
עִיר(iR)=町
以下の単語は、「イル(iR)」と読む
עִיר
図で説明
最初の「עִי」の部分は「イ(i)」と読む。
「עִ」だけでも「イ(i)」と読むことはできるのだが・・・
母音「イ」である事を明示するために、後ろに「י(ヨド)」を置いている。
ヘブライ語は母音を表記する文字が無い
そのため、読み方のヒントが無いと読みにくい!
だから、後ろに「י(ヨド)」を挿入して母音「イ」であることをハッキリさせているんですね (メガトン構文)
日本語で言うなら
魑魅魍魎(ちみもうりょう)がはびこる政治の世界
みたいに、難しい漢字「魑魅魍魎」の後に「()」を使って
「(ちみもうりょう)」という読み方を明示するイメージ。
読み仮名が一切ない白文だと読みにくいので、あえて後ろに「י(ヨド)」を置いているのです。
「白文(はくぶん)」については、以下を参考にして、どうぞ。
これまでの復習と、新たなヘブライ文字
これまでに覚えたヘブライ文字
黄色が、今まで覚えたヘブライ文字
10個覚えたゾ~
灰色は、未学習のヘブライ文字
あと21個!
新たなヘブライ文字~ ק(K)