カタカナの「ア」と似ている ק(コフ)を紹介する
ついでに「強ダゲシュ」も
前回の復習
新たに紹介するヘブライ文字
ק(コフ)
ק
上記のヘブライ文字の名前は「コフ(kof)」
書き方
「ア」と同じように書く
「ア」の二画目を、タテにまっすぐの線を引くとקになる
ちなみに、一画目は曲げても良い。
読み方
子音kを表す。
カ・キ・ク・ケ・コの音
「ק」を使った単語
רַק(RaK)=~だけ
以下の単語は、「ラク(RaK)」と読む
רַק
קַר(KaR)=寒い
以下の単語は、「カル(KaR)」と読む
קַר
קַל(KaL)=簡単な
以下の単語は、「カル(KaL)」と読む
קַל
先ほどの「カル(KaR)」と読むקַרとは発音が異なる事に注意!
קוֹל(KoL)=声
以下の単語は、「コル(KoL)」と読む
קוֹל
קִיר(KiR)=壁
以下の単語は、「キル(KiR)」と読む
קִיר
בָּקָר(BaKaR)=家畜
以下の単語は、「バカル(BaKaR)」と読む
בָּקָר
קָרַע(KaRa)=引き裂く
以下の単語は、「カラ(KaRa)」と読む
קָרַע
קֶלַע(KeLa)=投石器
以下の単語は、「ケラ(KeLa)」と読む
קֶלַע
石を遠くに投げる時に使う道具の名前
「強ダゲシュ」の紹介
そもそも「ダゲシュ」って何だっけ?
以前に「弱ダゲシュ」について学んだ
例えば、「ד」に「弱ダゲシュ」という点「・」が付くと「דּ」になる
昔は発音を区別していたけど、現代ヘブライ語では発音を区別しない。
どちらも子音dを表す。
דּ=ד
と考えてOK
同様に、「ג」も「弱ダゲシュ」が付くと「גּ」
でも、どちらも子音gを表す
ג=גּ
と考えてOK
「強ダゲシュ」は子音が重なっている目印
「強ダゲシュ」も「弱ダゲシュ」と同様に、ヘブライ文字の中心に点「・」が付く
パッと見ると、「強ダゲシュ」と「弱ダゲシュ」は同じように見える。
でも、役割は異なる。
「強ダゲシュ」が付いたヘブライ文字は、子音が2つ重なっている合図。
例えば ל (L)の中心に点「・」が付いた
לּ
は
לל
と同じ意味。
לּで「LL」の子音を表す。
現代ヘブライ語では「強ダゲシュ」に意味なし
現代ヘブライ語の場合、「強ダゲシュ」が付いても子音の重なりとは考えない
לּを、わざわざ「LL」と発音する必要は無い。
発音は
ל=לּ=L
と考えてOK
じゃあ「強ダゲシュ」に意味は無いの?
ヘブライ文字の発音を覚える段階では、「強ダゲシュ」という記号に意味は無い!
だけど、ヘブライ語の文法を学ぶ時は「強ダゲシュ」の知識があった方が理解しやすい。
とりあえず「強ダゲシュ」が付いているヘブライ文字は、子音が二重なんだな~
と頭の隅に入れてもらえればOK
「強ダゲシュ」と「弱ダゲシュ」の区別方法は?
ある!
だけど、厳密に区別するのは難しい。
ヘブライ語学習者の私でも、「強ダゲシュ」と「弱ダゲシュ」の区別を間違えるかもしれない。
それくらい難しい。
まー、とりあえず…
これまでのヘブライ文字の知識だと区別方法は説明できない。
ヘブライ文字を全部紹介したら、「強ダゲシュ」と「弱ダゲシュ」の区別方法でも書こうと思う。
(実際に書くとは言ってない)
「強ダゲシュ」を使った単語
קִלֵּל(KiLeL)=軽蔑する
以下の単語は、現代ヘブライ語だと「キレル(KiLeL)」と読む
קִלֵּל
ちなみに古典ヘブライ語だと「キッレル(KiLLeL)」っぽく読む。
だけどヘブライ語学習の初期段階では、そこまで神経質にならなくて良い。
קִלֵּלは、2つの意味を持つ動詞
・彼は、軽蔑(けいべつ)した
・彼は、呪った
図で解説
一文字目の ק(K)の下に点「・」が一個だけ付いているが…
「強ダゲシュ」や「弱ダゲシュ」ではない!
母音「イ」を表す記号ね!
二文字目の ל(L)の下に点「・」が2個横に並んでいる。
これは母音「エ」を表す記号。
これに対して、ל(L)の真ん中に付いている点「・」は強ダゲシュを表す。
同じ子音が2つ重なっているマーク。
だけど現代ヘブライ語では「L」と読むんやで!
と言う意味。
これまでの復習と、新たなヘブライ文字
これまでに覚えたヘブライ文字
黄色が、今まで覚えたヘブライ文字
11個覚えたゾ~
灰色は、未学習のヘブライ文字
あと20個!
新たなヘブライ文字~ ז(Z)