「〇」の形を使った文字は、世界中の言語でたくさんある。
ヘブライ語の場合は「〇」の形で「S」の子音を表す。
前回の記事
アレフא(無音)
ここまで覚えたヘブライ文字
בּ=B
ל=L
א=無音
וֹ=o
文字の左上に点「・」が付く=o
新たに紹介するヘブライ文字
サメフ
ס
上記のヘブライ文字の名前は「サメフ(samekh)」と呼ぶ。
サメフ「ס」と似ている文字~その1
韓国語・アラビア語・ミャンマー語にも「〇」の文字がある。
なお、アラビア語で使われる独特の数字は「インド数字」と呼ぶ。
一方、日本人が一般的に使う数字は「アラビア数字」
ややこしい
追加で、ヘブライ語と韓国語で似た文字表記を紹介する。
サメフ「ס」と似ている文字~その2
英語・アラビア数字・記号にも「〇」の文字があるよね?
ずーっと「〇」の図形を見ているとゲシュタルト崩壊を起こす
他にもある「〇」の文字
何が何だか 分からない……………
サメフ「ס」の読み書き
読み方
子音の「S」を表す。
日本語で言うと「サ、ス、セ、ソ」の子音
英語につられて、母音「オ」で読まないように注意!
書き方
上から、時計回りに「〇」を描く。
「ס」を使った単語
「סַל(SaL)」=「カゴ」
以下の単語は「サル(SaL)」と読む。
סַל
猿ではない!
分かりやすく図で紹介
図の1文字目
最初に、「S」の子音を表すサメフ「ס」が来る。
そのサメフ「ס」の下に、小さな横棒が付いている。
その横棒は、母音「ア」を表す
以下の記事でも、ちょこっとだけ紹介したんじゃよ。
סַ
単体で「サ(Sa)」の音を表す
図の2文字目
サメフ「ס」の次は、「L」を表す子音「ラメド」が来ている
まとめ
単語の発音は、以下になる
סַ (Sa)
+
ל (L)
↓
סַל (SaL)
「T」みたいな記号の紹介
もう一度おさらい
韓国語の「우(ウ)」との比較
「T」みたいな記号=母音「ア」
サメフ「ס」の下に「T」みたいな記号が付いているね。
その「T」みたいな記号は、母音「ア」を表す
先ほどの横棒「ー」と同じ母音「ア」になる
一応、母音記号の名前も紹介
母音記号の名前まで覚えなくていいのだが、紹介する。
・「T」みたいな母音記号 → カマツ・ガドール
・横棒「ー」みたいな母音記号 → パタフ
現代ヘブライ語では、上記2つのどちらも同じ「ア」の母音を表す
・・・のだが「T」みたいな母音記号(カマツ・ガドール)の場合は
後ろに来た母音によっては「オ」と読むケースもある。
なので、同じ母音「ア」でも母音記号の表記はハッキリ区別している。
ここまで覚えたヘブライ文字
子音
בּ=B
ל=L
א=無音
ס=S
母音
וֹ=o
文字の左上に点「・」が付く=o
文字の下に横棒「ー」が付く=a
文字の下に「T」が付く=a
新たなヘブライ文字~ת(T)