旅行でよく使う英会話の中に「すみません」というフレーズが良く紹介されている。
でも、海外旅行では「すみません」は使わない。
「すみません」は、アナタが思っている上に全然役に立たない。
その理由を説明する。
日本語の「すみません」には二つの意味がある
日本人は、以下2パターンの場面で「すみません」と言う。
1.相手へ呼びかける時
2.謝罪する時
でも、旅行先では無理して「すみません」と外国語で言わなくてもいい。
と言うかむしろ母語で言った方が外国人に通じる。
相手へ呼びかける時の「すみません」
使うシーン
旅行先で相手を呼ぶシーンは大体限られている。
私が思い浮かぶのは以下3パターン
・飛行機の中でCAさんを呼ぶ
・お店で何を注文するか決まったので店員さんを呼ぶ
・現地の人に何か質問をする前
こういう時に言う「すみません」は共通点がある。
それが、相手に自分の存在を知ってもらいたい点。
相手から自分へ何かをやってほしいときは、まず相手に自分が居るよ~っていうのを伝えないといけない。
それが相手へ呼びかける時に言う「すみません」
「すみません」は母語で言った方が通じる
「すみません」って言う目的はあくまでも相手に気づいてもらう事。
だったら別に外国語で無理して「すみません」と言うよりも日本語で「すみません」と言っちゃっても構わない。
むしろ外国語で言おうとすると発音が変になって声が小さくなってしまう
相手へなかなか声が届かなくて何度も言うハメになってしまう。
それなら使い慣れた日本語で大きな声で「すみませーん!」って言ったほうが楽。
私の場合、お店の中で店員さんを呼び出いときはまず元気よく手を上げる。
そして大きな声で「すみませーん」と日本語で言う。
そしたら、大抵は現地の人がすぐにやってくる。
その方法で現地の人に伝わらなかったことは一度も無かった。
謝罪する時の「すみません」
突然現地の人から怒られるとパニックになる
海外では、マナー違反等のトラブルに遭遇した時に謝るシーンがある。
私も海外旅行で何度も現地の人から怒られた経験がある。
その一例が以下
現地の人から怒られるようなトラブルに遭遇してしまった時は、謝罪の意味を込めて「すみません」と言う。
だけど実際に突然見知らぬ外国人から怒られるとパニックになる。
相手がいきなり外国語でしゃべってくる。
しかも超早口。
何を言っているか全然聞き取れない
いきなり怒られてパニック状態!
全く知らない言語で何か罵声を言われている。
そんな状況で、外国語で「すみません」と言えると思う?
私は言えないね。
現地語よりも母語で「すみません」が先に出てしまう
私は「すみません」を中国語で「对不起(ドゥイブーチー)」と言うのを知っている。
でも知っているのと理解しているのとでは全然違う。
突然中国語で怒られて私が真っ先に言ったのは「对不起」ではなく母語である日本語で「すみません」
まずパニックになって「对不起」という中国語が思い浮かばない。
先に母語が出てしまう
パニックになると外国語が出ない。
つい母語が先に出てしまって当然。
外国人へ謝るときは言葉よりも態度が大切
謝る時は、相手が外国人であっても「すみません」と日本語で言ったほうが良い。
「すみません」という言葉は、あくまでも相手へ謝罪をする手段。
無理して現地語で「すみません」と言おうとすると、オタオタしてしまって余計に謝罪の気持ちが相手に伝わらなくなる。
本当に謝罪の気持ちを示したければ言葉ではなくさっさと行動で示すべき。
・やってはいけない事をすぐにやめる
・相手へ向かって起立する
・頭を数回下げる
・申し訳なそうな顔をする
謝る方法は国によって違うと思う。
だけど、外国人に対して「日本式」で謝ってもいい。
コミュニケーションの95%が非言語情報を占めているといわれている。
「すみません」のような言語情報はコミュニケーションの5%にすぎない
だから言葉よりも行動や態度でさっさと謝罪すべき。
まとめ
海外旅行では必ず外国語だけで通さなくてもいい。
外国という場で、あえて日本語を使うという選択肢もある。
私の経験上、海外旅行では「すみません」の現地語は全然使わなかった。
それよりも日本語で「すみません」と言ったほうが相手に通じる。
更に言うと、日本語と身振りも混ぜて相手へ伝えようとすれば更に通じた。
現地の人とのコミュニケーションで大切なのは外国語よりも伝えようとする気持ち。
相手を呼びたければ、それなりの行動をする
突然怒られて謝る場合はきちんと日本でやっている謝り方で謝る。
私は日本人として観光来ているだけなんだから無理して外国語を使わなくていいと思うよ。