ウェールズ語の場合、数字が大きくなるほどスペルが複雑になる
それに対するウェールズ語学習者の怒りを総統閣下が代弁するようです
目次
前回の記事
そもそも総統閣下って誰?
昔のドイツに居た偉い人
↓の ちょび髭 おじさんが、ドイツの総統閣下ヒトラー
おっぱいぷるんぷるんで有名な人
詳細は↓
■やる夫がフューラーになるようです 番外編 やる夫で解くおっぱいぶるんぶるんの謎
ウェールズ語の伝統的な数字の数え方
11以上は、十進法とは別の数え方がある
普通の生活では十進法を使う
ただし、時間、日付、年齢を言う時だけは、伝統的な数え方を使う。
20進法ですぞwww
例えば「97」は
[2+(5+10)] + [4×20]
で数える
ウェールズ語で書くと
dau ar bymtheg a phedwar ugain
ダイ アル バムセグ ア フェドワル イガイン
「2」「~の上」「5+10」「4」「20」
L「……何が何だか 分からない……」
「97」の数え方を各言語で書くと?
ウェールズ語「何やァ、このデンマーク語の数え方ァ!」
有名な「おっぱいぷるんぷるん」のシーン
部下「伝統的な11の数え方は un ar ddeg と言って」
「『1』『~の上』『10』という意味になります」
「ar(~の上)の後にdeg(10)が来ると」
「degが軟音化してddegになります」
閣下「文法解説は聞き飽きた。すぐに12に移れ」
部下「……」
部下「総統閣下…残念ながら…」
部下「12は11の数え方とは全く異なります」
「dauの異形deuを使ってdeuddegと書きます」
(ウェールズ語の語学書を閲覧中…)
(プルプル…と震えながらメガネを外す)
閣下「ウェールズ語の伝統的な数え方が簡単だと思う者だけ、ここに残れ」
ゾロゾロ・・・
(難しいと思う部下は退出中…)
部下「・・・」
部下「・・・」
部下「・・・」
閣下「どんだけ難しいんだよ!」
「10までは楽勝wwwだったじゃないか!」
閣下「11以上から難易度が爆上がりじゃん!」
「お前ら『ウェールズ語は簡単www』って言いまくっていただろ」
部下「・・・」
閣下「13・14は12を飛ばして11と同じ数え方とか、意味が分からん!」
秘書1「うっ うっ」
閣下「15は12と同じパターンじゃん!」
「pymthegとか、初見だと特別な形に見えるし」
「pym-はpumpの、-thegはdegの異形とか」
「分かりにくい表記は大っ嫌いだ!」
部下「なんだかんだ言って、総統閣下も数え方を理解しているのでは?」
閣下「伝統的な数え方なんて大っ嫌いだ!」
「ウェールズ語のバーカ!」
部下「なかなか覚えれないからって、八つ当たりは止めて下さい」
閣下「文法書を100回くらい読んだのに、数え方をさっぱり忘れちゃったよ」
(鉛筆を地図にたたきつける)
閣下「16はpymtheg(15)を使って『1+15』」
「17、19も同様に、16のパターンを踏襲する」
「なんだ、ウェールズ語って楽勝じゃんwww」
閣下「と思ったら、20は特別な形 ugain が来やがって!」
秘書「うっ うっ」
閣下「しかも21になると hが付いて un ar hugain(1+20) になるとか意味不明!」
「20を超えるとマジで数え方が分からなくなるとか、ワシの頭が足らんかった~!」
閣下「一回読んだだけで、スラスラ数えれる奴がウザい!」
「スターリンのようにな!」
閣下「ハァハァ」
「22から24は良いんだよ」
閣下「問題の25は pymtheg ar ddeg(15+10)じゃないのか!」
「22から24と同様に pump ar hugain(5+20)とか、だまし討ちだ!」
部下「・・・」
部下「・・・」
閣下「ウェールズ語の数え方がクソでも」
「教師が美人であれば許されるのが現実だ」
閣下「ウェールズ語たんのおっぱいぷるんぷるん!」
デイリー達成
閣下「31のウェールズ語を見ろ!どう思う?」
「un ar ddeg ar hugain とか、何の呪文だよ!」
「1+10+20とか、何の嫌がらせだ!」
「毎回 un ar ddeg ar hugain って言ってられるか?」
閣下「普通に30+1で言った方が早いだろ!」
秘書1「うっ うっ」
秘書2「コイツ、なかなか覚えれないからイラついているのよ」
部下「・・・」
閣下「誰だって一度くらい」
「外国語で数字をペラペラ言えたいと思う」
「違うか?」
部下(!?)
部下(ワーヒド、イスナーン、サラーサ、…)←アラビア語
部下(ユクシ、カクシ、コルメ、…)←フィンランド語
部下(イル、イー、サム、…)←韓国語
部下(アジン、ドゥヴァ、トゥリー、…)←ロシア語
部下(エーク、ドー、ティーン、…)←ウルドゥー語
閣下「お前ら、ドイツ語は無いのか!」
部下(そいやこのちょび髭、ドイツ人だったなwww)
閣下:「でも、よく見たら規則的のような気がする」
「40は deugainで一語になっているな」
「2×20なのか」
で、数え方をまとめると?
3行で
・20進法がベース
・優先度は20>15>10>>>超えられない壁>>>その他
・12,15,18、20は特別な形がある
まずは1~19を覚えよう(提案)
1~9は以下を読んで、どうぞ。
10~19の数え方は↓
ウェールズ語 | 発音 | 日本語 |
---|---|---|
deg | デグ | 10 |
un ar ddeg | イナル ゼグ | 11(1+10) |
deuddeg | デイゼグ | 12(2+10) |
tri ar ddeg | トリ アル ゼグ | 13(3+10) |
pedwar ar ddeg | ペドワル アル ゼグ | 14(4+10) |
pymtheg | パムセグ | 15(5+10) |
un ar bymtheg | イナル バムセグ | 16(1+15) |
dau ar bymtheg | ダイ アル バムセグ | 17(2+15) |
deunaw | デイナウ | 18(2×9) |
pedwar ar bymtheg | ペドワル アル バムセグ | 19(4+15) |
11以上の場合、1の位の数字は「1~4」のどれかが入る
と覚えればよい
ただし15と18、テメーはダメだ!
21以降は20の倍数を使う
次に、20の倍数から覚えよう(提案)
ウェールズ語 | 発音 | 日本語 |
---|---|---|
ugain | イガイン | 20 |
deugain | デイガイン | 40(2×20) |
trigain | トリガイン | 60(3×20) |
pedwar ugain | ペドワル イガイン | 80(4×20) |
cant | カント | 100 |
chweugain | フウェイガイン | 120(6×20) |
伝統的な数え方は↓のシーンで使う
・時間(1~24時)
・日付(1~31日)
・年齢(0~120歳?)
年齢を言う時だけは、40以降も使う可能がある。
最も長生きした場合でも100歳+αだと思うんで、120まで覚えれば十分じゃないかな(適当)
21以降の数え方
「1~19」と「20の倍数」を組み合わせればOK
21~100の範囲内での例外は↓の2つだけ(だと思う)
ウェールズ語 | 発音 | 日本語 |
---|---|---|
hanner cant | ハネル カント | 50(100の半分) |
cant | カント | 100 |
↑以外は、機械的に「1~19」と「20の倍数」を当てはめればOK
音変化には注意だゾ~
例えば「1」と「20の倍数」の言い方をまとめると↓になるゾ~
ウェールズ語 | 発音 | 日本語 |
---|---|---|
un ar hugain | イナル ヒガイン | 21(1+20) |
un a deugain | イナ デイガイン | 41(1+2×20) |
un a thrigain | イナ スリガイン | 61(1+3×20) |
un a phedwar ugain | イナ フェドワル イガイン | 81(1+4×20) |
21~39の場合の「20の倍数」の部分はugain(イガイン)ではなくhugain(ヒガイン)になる
「20の倍数」が60,80の場合は,帯気音化(たいきおんか)が起こる
では97はどうやって言うの?
伝統的な数え方は20進法なので、まず
97→17+(20×4)
に分解する
優先度は15>10なので、更に
17→2+15
に分解するッ!
17→7+10ではないゾ~
15と10が残っている場合、15の方が優先されるゾ~
よって、
97
→17+(20×4)
→(2+15)+(20×4)
↑の数式を機械的にウェールズ語に変換すると
dau ar bymtheg a phedwar ugain
ダイ アル バムセグ ア フェドワル イガイン
「2」「~の上」「15」「4」「20」
ね?デンマーク語よりは簡単でしょ?
年齢の言い方が複雑すぎる事にお怒りのようです