ウェールズ語講座その9~ynを使った副詞の作り方

ウェールズ語の場合、「yn(アン)」+「形容詞」
で「副詞」扱いになる。




前回の続き

ウェールズ語講座その8~形容詞を使った文

今回は副詞

例文


Rydw i’n rhedeg yn gyflym
ラドゥ イン フレデグ アン ガヴリム
私は速く走ります。


英単語で並べると「Am I in run fast」
※「fast」は副詞

 

ウェールズ語だと

yn gyflym(アン ガヴリム)
(速く)

の部分が副詞になる。

そもそも副詞って何?

結論:副詞=名詞以外のすべてを修飾する単語
※「修飾」=詳しく説明する

そうだったのか!英文法~第12回~【副詞ってナニ?】

参考までに、形容詞は名詞を修飾する単語

Rydw i’n rhedeg(ラドゥ イン フレデグ)の部分

「その6」を読んで、どうぞ

ウェールズ語講座その6~動詞を使った文

yn(アン)=形容詞を副詞にする単語

英語で言うと「~ly」に相当する。


例:
・actual=形容詞

・actually=副詞


 

英語の「~ly」=ウェールズ語の「yn(アン)」

と思ってOK!

 

※「yn(アン)」は別の用法もあるので注意!
(例:「~の中に」を意味する前置詞)

gyflym(ガヴリム)=速い

「gyflym(ガヴリム)」という単語の品詞は「形容詞」
「私は~です」の「~です」の部分に「gyflym」を置ける。

 

その形容詞の前に「yn(アン)」を置くと、副詞になる。
つまり、「私は~です」の「~です」の部分に置くことはできなくなる。

 

その代わりに、動詞を修飾することができるようになる。

 

今回の例文だと、「走る」を意味する動詞

rhedeg(フレデグ)

yn gyflym(アン ガヴリム)
(速く)

で修飾している。




「叙述のyn」とは違う事に注意せよ!

前回と今回の例文を比較

「yn(アン)」の用法の違いに注意!


★叙述のyn(前回)
Rydw i‘n flinedig
ラドゥ イン ヴリネディグ
私は疲れています

★形容詞を副詞にするyn(今回)
Rydw i’n rhedeg yn gyflym
ラドゥ イン フレデグ アン ガヴリム
私は速く走ります。


前回の例文にある「yn flinedig」の用法

まず、復習から。

「’n」=「yn」の省略形

‘n flinedig」=「yn flinedig」

※flinedig(ヴリネディグ)=「疲れた」を意味する形容詞

「私は~です」の「~です」の部分に
形容詞「疲れた(flinedig)」を置いている。

今回の例文にある「yn gyflym」の用法

今回の例文で使われている「yn+形容詞」だと、副詞になる。
「yn gyflym(アン ガヴリム)」

よって、「私は~です」の「~です」の部分になれない。

 

その代わりに、前に来た動詞「rhedeg(フレデグ)」を修飾する働きへ変わる。
rhedeg(フレデグ)=走る

他にも「yn」の用法があるが・・・

ウェールズ語における「yn」の用法は大まかに4つある。


1.「yn+名詞 or 形容詞」→「~です」の部分になる

2.「yn+形容詞」→副詞を作る

3.「yn+動詞」→「~する」の部分になる

4.「~の中に」を意味する前置詞


 

一気に説明すると混乱しそうなので、
次の記事で整理しようか。

ウェールズ語講座その10へ続く

ウェールズ語講座その10~ynの用法まとめ