ウェールズ語の場合、「yn(アン)」+「形容詞」
で「副詞」扱いになる。
前回の続き
今回は副詞
例文
Rydw i’n rhedeg yn gyflym
ラドゥ イン フレデグ アン ガヴリム
私は速く走ります。
英単語で並べると「Am I in run fast」
※「fast」は副詞
ウェールズ語だと
yn gyflym(アン ガヴリム)
(速く)
の部分が副詞になる。
そもそも副詞って何?
結論:副詞=名詞以外のすべてを修飾する単語
※「修飾」=詳しく説明する
参考までに、形容詞は名詞を修飾する単語
Rydw i’n rhedeg(ラドゥ イン フレデグ)の部分
「その6」を読んで、どうぞ
yn(アン)=形容詞を副詞にする単語
英語で言うと「~ly」に相当する。
例:
・actual=形容詞
・actually=副詞
英語の「~ly」=ウェールズ語の「yn(アン)」
と思ってOK!
※「yn(アン)」は別の用法もあるので注意!
(例:「~の中に」を意味する前置詞)
gyflym(ガヴリム)=速い
「gyflym(ガヴリム)」という単語の品詞は「形容詞」
「私は~です」の「~です」の部分に「gyflym」を置ける。
その形容詞の前に「yn(アン)」を置くと、副詞になる。
つまり、「私は~です」の「~です」の部分に置くことはできなくなる。
その代わりに、動詞を修飾することができるようになる。
今回の例文だと、「走る」を意味する動詞
rhedeg(フレデグ)
を
yn gyflym(アン ガヴリム)
(速く)
で修飾している。
「叙述のyn」とは違う事に注意せよ!
前回と今回の例文を比較
「yn(アン)」の用法の違いに注意!
★叙述のyn(前回)
Rydw i‘n flinedig
ラドゥ イン ヴリネディグ
私は疲れています
★形容詞を副詞にするyn(今回)
Rydw i’n rhedeg yn gyflym
ラドゥ イン フレデグ アン ガヴリム
私は速く走ります。
前回の例文にある「yn flinedig」の用法
まず、復習から。
「’n」=「yn」の省略形
「‘n flinedig」=「yn flinedig」
※flinedig(ヴリネディグ)=「疲れた」を意味する形容詞
「私は~です」の「~です」の部分に
形容詞「疲れた(flinedig)」を置いている。
今回の例文にある「yn gyflym」の用法
今回の例文で使われている「yn+形容詞」だと、副詞になる。
「yn gyflym(アン ガヴリム)」
よって、「私は~です」の「~です」の部分になれない。
その代わりに、前に来た動詞「rhedeg(フレデグ)」を修飾する働きへ変わる。
※rhedeg(フレデグ)=走る
他にも「yn」の用法があるが・・・
ウェールズ語における「yn」の用法は大まかに4つある。
1.「yn+名詞 or 形容詞」→「~です」の部分になる
2.「yn+形容詞」→副詞を作る
3.「yn+動詞」→「~する」の部分になる
4.「~の中に」を意味する前置詞
一気に説明すると混乱しそうなので、
次の記事で整理しようか。
ウェールズ語講座その10へ続く