語学って結局何が面白いの?

「私の趣味は語学です」と言っても99%の人は理解されない。
(と私は勝手に思っている)

自分は、何が面白くて語学を続けているのかな~?
と疑問に思ったので分析してみた。




ネットにありがちな語学の楽しみ方

google先生に聞いた結果

「語学が楽しい!」と思う瞬間を箇条書きしてみた


・俺、英語しゃべってるよTUEEEEE

・俺、英語理解してるよTUEEEEEE

・自分の努力が実った達成感がある

・TOEICのスコアが上がった

・英語ができなくて悔しい思いをした過去にリベンジできた


だから、私は語学をやっているんですよ!

という意識高い系の発言が多い。

まぁネットの意見は金儲けに絡むから、あんまり信用しない方が良いのだが

要するに?

「自分の成長が感じられて嬉しいです!」

ってことですね?わかります?

なんかムカつくなぁ~

語学ができる人は秀才に見られてしまう

一般人から見たら

「外国語ができてスゲー」

と、雲の上の人のように見られてしまう。

 

だから「私の趣味は語学です」と言っても、
誰も理解されないのかなぁ?

で、私はなんで語学をやっているの?

理由は私も分からない

私は(一般人から見れば)語学マニアだと思う。

語学マニアじゃなかったら、
「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」
70言語で解読しないもん・・・・(7言語ではありません。念のため)

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

じゃあ、なんで私は語学マニアになってしまったのか?
その理由は自分も分からない。

語学で金儲けするとかいう、明確な目的は無かった。

なんとなく語学を初めて、気づいたら色々な言語に詳しくなってしまった。

それだけの事。

なんで語学が楽しいんだろう?

「語学の何が楽しいの?」

と聞かれて

「自分の成長が感じられるのが面白いZE!」

と、意識高い系の回答をすれば、
それで結論付けれるかもしれない。

 

でも、語学で「自分の成長が感じられる」
までの過程がものすごくしんどいんだよね・・・

語学はつまらない?

中学生の時に学校で英語を勉強した人なら分かるよね?

外国語は1~2時間の勉強で身に付くもんじゃない。

本屋さんでよくある宣伝文句


・これで一週間でマスター!
・OO語は半年でマスターできます!
・これで君もネイティブ並みに!


でも、実際はそんなに楽に身に付かない。

本当に半年で身に着けられるんだったら、
なんで日本人はみんな英語ペラペラじゃないんだろう?

 

語学マニアの私が言うのもアレなんだけど・・・

「語学」自体は面白くない!

と言うのが、私の本音。

 

休日の昼間に語学をやっていたら、
眠くなって居眠りする事なんて普通。

語学って面白くないのかなぁ?
だったら、なんで自分は面白くない語学をやっているんだろう?




語学を別の事に置き換えてみる

ゲームって何が面白いの?

「語学」を「ゲーム」に置き換えてみようか。

世界中の人々はゲームが好きだ。

ここで言う「ゲーム」っていうのは、サッカーの試合の事じゃなくて、
スマホとかゲーム機で画面をピコピコ操作するアレね。

 

なんで皆はゲームに熱中するんだろう?

ゲームは面白いから。
じゃあ、ゲームのどこが面白いの?


・レベルが上がった達成感がある

・クリアできてうれしい

・ゲームのストーリーが面白い


ゲームの楽しみ方は人それぞれだが、
結果としてゲームに熱中している。

ゲーム自体は面白くない?

ゲームそのものは、プログラムを組んで画面を動かしている装置にすぎない。

だから、同じゲームを何度も繰り返すとパターンが分かってくる。
その結果、飽きてゲームがつまらなくなる。

その結果、ゲームをやらなくなる。

・・・と言うのが典型的なパターン。

 

あれ?語学で挫折するパターンと一緒だな!

それでもゲームをやり続けるのが「ガチ勢」

ごく一部の変わり者は、同じゲームをずっとやり続ける。
要するに「ガチ勢」

最近は、ネットの影響で「ガチ勢」が目立ち始めた。
そのせいで、どんな事をやる時でも「ガチ」にやらなければいけない風潮が強くなったように思う。

 

「ガチ勢」は、とにかく他の人を蹴落として上のランクへと上がるのが好き。
その為には(面白くないけど)ゲームを続けてスキルを上げる必要がある。

目的が「ゲームを楽しむ」から「他の人よりも強くなる」にすり替わっている。

 

…と言うのが、ネットで目立ってきた「ガチ勢」
(今はオンラインで他の人と競うレート対戦がある)

まぁ、「他の人と競う」以外の理由で
同じゲームをず~っとやり続ける人だっているかもしれないのだが。

語学をやってきた過去の自分を分析してみる

昔の私はネットで目立ってきた「ガチ勢」だった

ここでいう「ガチ勢」とは、
「ゲームを楽しむ」から「他の人よりも強くなる」を目的とするタイプね。

 

「ゲーム」を「語学」に戻すならば・・・
TOEICが、そのいい例。

TOEICは自分の英語力がスコア化される。

TOEICのスコアを挙げることで、自分よりも英語ができない人を蹴落として
「俺TUEEEEEEEEEE」という優越感を得ることができる。

 

でもその為には、しんどい努力をしなければならない。
それが「面白くない英語の勉強」

ゲームのガチ勢が、面白くないゲームを繰り返しプレイするように、
TOEICガチ勢も面白くない英語を勉強し続けなければならない。

ガチ勢になろうとした人の結末

昔の私は、ネットでよく言われる「ガチ勢」にあこがれていた。
おまけに、世間とかネットの影響で「英語ができなくちゃダメだ!」と洗脳されていた。

それが原動力となって、つまらない英語や中国語を勉強し続けていた。

 

その結果、英語力や中国語力は伸びて
「俺TUEEEEEEEE」っていう優越感を得ることができた。

当時は、その優越感を得れて楽しかった。

 

でも、語学そのものは楽しんでいなかったように思う。

TOEIC向けとか中国語検定以外の本は全然読まなかった。
だって、スコアアップと直接結びつかないんだもん。

とにかく、自分の語学力を上げることしか興味が無かった。

 

語学力をいくら上げたって、金がもらえるわけじゃない。
単なる自己満足の為に語学力を必死に上げようとしていた。

そんな生活じゃあ、息苦しい。

いつかは行き詰って

「あー、もう英語の勉強やーめた」
「あー、もう中国語の勉強やーめた

ってなって、挫折する。

まるで成長していない・・・

語学そのものを楽しんでる?

私は専門家並みの語学の知識を持っていない

私は、今まで生きてきて「〇〇一筋」と言えるスキルは持っていない。

1つの言語に熱中できるとは言っても、ぜいぜい3~4年が賞味期限。
それ以上だと飽きて別の言語に移ってしまう。

私はなんで語学をやってきたのか?

私が今まで語学をやってきた理由は

「語学そのものを楽しむ」

と言うよりは、

「語学力を上げて俺TUEEEEEEEEする」

という意識高い系の目的があったと思う。

 

語学そのものは楽しんでいなかったのかなぁ?

まぁ、楽しくなかったら止めてもいいんだよ。
仕事じゃねぇから

それでも何故語学を続けるのか?

もう一度ゲームの話に戻す。

あるゲームに飽きたら、しばらく時間を置いて別のゲームをやるでしょ?

 

それは語学でも同じ。

ある言語の学習に飽きたら、別の言語をやったりとか、
言語以外の楽しいことを見つけて、それに熱中する。

私の場合は


語学
→語学以外の事
→語学
→語学以外の事
→・・・


というループで現在に至る。

その結果、過去の自分は「ずいぶん語学をやってきたなぁ~」
って感じるんだな。

外国語を理解する瞬間が楽しい?

語学に熱中している自分が楽しいのではないか?

語学自体は楽しくない。
それは認める。

 

それでも語学を続けている理由は私にもよく分からない。

だだ、1つ言えるのは・・・

語学を真剣に取り組むと、外国語の世界に入れる。
その瞬間が楽しい。

「成長を感じられるから楽しい!」とは別の「楽しい感覚」

 

語学力アップできるか?

というケチな事は度外視して、
「語学に熱中している自分になれる」瞬間が楽しいんじゃないんだろうか?

心で「うおおおお」と叫びながらゲームをやるのが楽しい

ゲームだって同じだよね?

難しいステージを攻略している時って、
手から汗が出て、コントローラーがベトベトになるよね?

そういう瞬間が、ゲームをやって「楽しい!」って思えることじゃないだろうか?

 

ステージをクリアできるとか、自分のゲームスキルを上げる!
というケチな事が目的じゃない。

ゲーム内のキャラクターを真剣に動かす瞬間が楽しいんじゃないだろうか?

まとめ

3行で書くと?

・語学そのものは楽しくない

・「成長を感じられて楽しい」という主張が多い

・外国語の世界に入る瞬間が楽しいのでは?

要するに?

外国語の世界にもぐりこんだ「自分」が楽しい。

アロマセラピーで例えると、
ストレスフリーの空間に飛び込むような感覚。

だから、一見つまらない語学全体を「楽しい」と勘違いしてしまうのかな?

 

ゲームで例えるなら・・・
ゲームの世界に入ってキャラクターを真剣に操作する「自分」が楽しい。
その結果、つまらなそうなゲーム全体も「楽しい」と錯覚する。

自分が「楽しい」と思う感情を言語化するのは難しい・・・

 

私は英語以外の言語で「星の王子様」を読んでいる。
外国語の世界に入っている時が楽しい。

「星の王子様」の最初の段落をウェールズ語で朗読してみた

語学力アップの為の勉強は面白くないけどね。