「こころぴょんぴょん」のマレー語を分析してみた

日本人にとって世界一カンタンな言語に定評のあるマレー語にも翻訳されている。
インドネシア語?なにそれ?おいしいの?

マレー語の仕組みも分析してみました。




「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」とは?

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

そもそもマレー語って何なのよ?

マレーシアの言語です

マレー語は主にマレーシアで話される言語。
(主にマレー半島で話される)

googleマップ

話者人口

2500万人程度。
ずいぶん多いな!

マレー語?マレーシア語?

実は「マレー語」の呼び方がややこしい。

マレーシア人から見た「マレー語」は「マレーシア語」

一方、インドネシア人から見た「マレー語」は、「インドネシア語」に含まれたりする。

本記事ではマレーシア人が使っている「マレーシア語(=マレー語)」として紹介する。

マレー語で使われる文字

昔のマレー語はアラビア文字みたいな文字で書いていた。
(正確にはジャウィ文字

例えば、マレー語をジャウィ文字のマレー語で以下のように書く。

بهاس ملايو

だけどイギリスに占領された影響で、マレー語は英語のアルファベットで書くようになった。

今のマレー語をマレー語で

Bahasa Melayu

と書きます。

マレー語って簡単なの?

マレー語の語学書では、必ずと言っていいほど「マレー語は簡単です!」と書いてある。

マレー語以外で簡単な言語と言えば、以下がある。


・韓国語
・中国語
・インドネシア語
・スペイン語
・イタリア語
・スワヒリ語


だけど、マレー語の専門家に対して

「マレー語って簡単な言語だよねー。うらやましい~」

と言うのはまずいですよ!
そう言うのは止めた方がいい。

 

アナタがTOEICのスコアアップに向けて英語を必死に勉強しています。

そんなある日、英語を全く勉強していない人から

「英語って簡単な言語だよねー。うらやましい~」

って言われたらどんな気持ちですか?
普通の人なら嫌な気持ちになるよね~

 

逆に

「英語って難しいよね~。俺は挫折したわwww」

と言われたら英語を勉強している人は喜ぶ。

 

同様にマレー語の専門家に対して

「マレー語って難しい言語だよね~。どこが難しいのか教えて♡」

と言えば、マレー語専門家の人は大喜びでマレー語について1時間以上語ってくれるんじゃないかな?
(適当)

マレー語訳


Ah^~ hatiku melompat-lompat^~
アハ~ ハティク メロンパト – ロンパト~


 

参考までに、インドネシア語訳も紹介する


Ah^~ hati saya hopping^~
ア~ ハティ サヤ ホッピン~


「こころぴょんぴょん」のインドネシア語を分析してみた

わぁ~!
意外とインドネシア語と異なるんだー!
(小並感)

マレー語の発音

ローマ字読みで十分

インドネシア語と同様、マレー語はローマ字読みで何とかなる。

「e」=「エ」又は「ァ」

マレー語における「e」2パターンの発音がある。

どちらの発音になるかどうかのルールは無い!

単語ごとに覚えるしかない。

melompat=ロンパト

「melompat」の2文字目「e」は「エ」と発音する
(多分)




マレー語を解読してみた

語順はSVO

マレー語の語順は英語と同じSVO

SVOについて、以下の日本語で説明する。

「私は」「カレーを」「食べる」

 

上の文をマレー語の語順SVOに置き換えると、

「私は」「食べる」「カレーを」

これがSVOです。

これを頭に入れてマレー語を読んで、どうぞ。

「Ah」=「あぁ^~」


Ah^~ hatiku melompat-lompat^~
アハ~ ハティク メロンパト – ロンパト~


(解説する事なんて)ないです。

「hatiku」=「私の心」


Ah^~ hatiku melompat-lompat^~
アハ~ ハティク メロンパト – ロンパト~


「hatiku」「hati(心)」+「ku(私の)」に分解できる。

Wiktionary hati
Wiktionary ku

マレー語は単語の後に文字をくっつけて意味を付け足すことができる。

フィンランド語と同じですね。

「こころぴょんぴょん」のフィンランド語訳を分析してみた

ちなみに、その現象を言語学では

「膠着(こうちゃく)語的特徴がある」

と言う。
↑の意味が分かるアナタは立派な語学マニアです。

「melompat-lompat」=「ぴょんぴょんする」


Ah^~ hatiku melompat-lompat^~
アハ~ ハティク メロンパト – ロンパト


マレー語では、同じ単語を2回くりかえす表現がある。

「melompat-lompat」「lompat(跳ねる)」を2回繰り返している言葉。

Wiktionary lompat

同じ単語を2回くりかえすと「複数」の意味を持つようになる。


「跳ねる」+「跳ねる」
=「(跳ねる)×2」
=「ぴょんぴょん」


と解釈できる。

この表現を言語学では「畳語(じょうご)」と呼ぶ

日本語の「ぴょんぴょん」畳語だよ~

 

なお、「melompat」「lompat」古い言葉らしい。

マレー語訳のまとめ


Ah^~ hatiku melompat-lompat^~
アハ~ ハティク メロンパト – ロンパト~


そのまま日本語に置き換えたのが以下

あ^~心、私の、がぴょんぴょんする^~

インドネシア語訳と比べたら、マレー語訳はまともだって、はっきりわかんだね。
(hoppingの単語が無い)

ベトナム語も学んで、どうぞ

東南アジアの言語は、本当に見たことの無い文字だらけで勉強するやる気を無くす。

私も心ぴょんぴょん記事作成で東南アジア・インドの言語を後回しにしてる

 

だけど、ベトナム語だけは別。

ベトナム語は新しい文字が出てくるんだけど、すぐに覚えれると思う。

「こころぴょんぴょん」のベトナム語を分析してみた

マレー語を理解して

「もうちょっとだけ変わった言語を勉強したい!」

と考えている兄貴はベトナム語も勉強して、どうぞ。