北サーミ語の子音発音も複雑だけど、簡単に説明してみた

北サーミ語の子音発音ルール、難しすぎィ!
子音階程交替とかイミフ!

まぁまぁ、本記事では難しい文法用語を使わないで説明するから・・・
(簡単とは言ってない)




前回の記事

サーミ語の母音発音

母音は6個だけ
簡単だな!

北サーミ語は母音だけでも発音が複雑だけど、簡単に説明してみた

なお、「あいまい母音」とか「長母音・短母音の区別」がある模様。

フィンランド語の子音階程交替

サーミ語の「子音階程交替」の理論は、フィンランド語を参考にして♡

フィンランド語の「子音階程交替 (kpt交替)」を分かりやすく表で整理してみた

以降は「子音階程交替」みたいな長ったらしい文法用語を使わないので、安心して♡
ホントォ?

英語には無いサーミ語の子音発音

全く新しい文字

他の言語でもめったに出てこない文字と言えば  ŧ

私は、これまでに70言語以上触れてきたけど、サーミ語以外では見たいことないなぁ~

色々な言語で翻訳された「こころぴょんぴょん」を解読してみた

で、ŧ の文字は子音「ス(th)」の発音を表す。
発音記号で言うと [θ]

ŧ[θ]とs[s]は別の子音だから注意だゾ~

 

次にレア度が高い子音はŋ
ŋ「ング」の子音
発音記号で書くなら[ng]

サーミ語の語学書によっては、ŋは使わずにnで書く事もある。(発音は[ng]

 

以上の2つの文字ŧ [θ]とŋ[ng]は、他の言語全体で見てもレア度が高い文字
発音記号しか見たことがない兄貴が多いからね、しょうがないね。

他の言語でもたまに出てくる文字

先ほどの2つの文字は、レア度が高い希少文字。
ガチャで言うとUR(アルティメットレア)相当する。

 

その次にレア度の高い文字を並べてみた


SSR(ダブルスーパーレア)đ

SR(スーパーレア)č š ž


 

その他の文字は、英語でも出てくるので、あまりレアじゃない。
N(ノーマル)扱いかな?(すっとぼけ

 

で、SSR(ダブルスーパーレア)に相当するđは他の言語でもたまに出てくる。

クロアチア語ベトナム語でもđの文字を使うらしい。

「こころぴょんぴょん」のクロアチア語訳を分析してみた

「こころぴょんぴょん」のベトナム語を分析してみた

で、サーミ語の場合のđ子音「ズ」になる
発音記号で言うと [ð]

日本語の「ズ(z)」とは別の子音だから注意だゾ~

 

ちなみに、サーミ語のz「ツ」と発音するあるね。

他の言語でも良く出てくる文字

残ったのは、SR(スーパーレア)に相当する文字č š ž

ここら辺の文字は、他の外国語を学ぶ時に良く出会う。

 

サーミ語の場合の発音は


č→子音「チ」[tʃ]

ž→子音「ヂ」[ʤ]

š→子音「シャ」[ʃ]


 

ちなみに、ž「ヂ」はč「チ」と同じ発音になる事もある。

英語にもあるけど、発音が違う子音

先ほども説明したけど、サーミ語のz「ツ」と発音する
発音記号だと[ts]

 

その他に、英語と発音が違う子音は以下


b→子音「パ」[p]

 

d→子音「タ」[t]
たまに、子音「ズ」 [ð]になる事もある (đと同じ)

 

g→子音「カ」[k]

 

t→子音「タ」[t]なのだが・・・
語末は子音「フ」[h]や「フト」[ht]になる

 

c→子音「ツ」[ts]
(z[ts]と同じ)

 

j→子音「ヤ」

 

nj→子音「ニャ」[ń]


 

英語と発音が違う子音、多すぎィ!

最後の子音「ニャ」[ń]って何だよ(哲学




後ろの舌を盛り上げて発音する子音がある

専門用語で言うと、口蓋化(こうがいか)した子音がある。

・・・のだが、本記事では難しい文法用語を使わないのがお・約・束♡

 

まぁ、要するに後ろの舌を盛り上げた子音があるよ!
って事。

もっと乱暴に言うなら、母音「イ」の口の形で発音する子音がサーミ語にあるよ~ん

 

njは「ニ」[ni]ではなく「ニャ」[ń]
発音記号[ń][nj]でも、同じ音(多分)

 

njが出てきたら、「イ」の口の形でn「ナ」を発音するんだゾ~

 

あっ、そうだ(唐突)

他にも子音の後ろにjが続いたら、前の子音を「イ」の口の形にして発音するんだゾ~

例えば、ljは「リィ」っぽく発音する
発音記号で書くと[lj]

 

発音記号にある[j]は、前の子音を「イ」の口の形にして発音する合図ね!
[j]そのものに音は)ないです

なお、[j]は、ロシア語で言うとьに相当する
ьは発音しません。念のため

「あぁ^~心がぴょんぴょんするんじゃぁ^~」のロシア語訳を分析してみた

サーミ語のlj「リィ」の他にもdj「ティ」がある

djは「ィ」ではなく「ィ」
発音記号だと[tj]

後ろの舌を盛り上げて発音する子音~まとめ~

母音「イ」の口の形で発音する子音(←説明が長すぎるっピ!) は、全部で3つある。


nj→「ニィ」

lj→「リィ」

dj→「ティ」


 

正確に言うと、lj「リィ」とdj「ティ」は長く発音する子音
つまりljは「ッリィ」[ljlj]
djは「ッティ」[tjtj]

 

まぁ、本記事ではサーミ語の子音を「簡単に」説明するサイトだから・・・
こまけぇこたぁいいんだよ!!

同じ子音が連続する時の発音

日本語と同じ感覚でおk

説明するよりも、実際のサーミ語単語を発音した方が理解が早い(と思う)

 

namma(ナンマ)=名前
二重になったmmmに省略して「ナマ」と発音してはいけない(戒め

mm「ンム」と発音する
発音記号だと[mm]

 

同様に
gappa(カッパ)=真っ白なトナカイの
河童ではない

 

pottu(ポットゥー)=時間の

 

dikki(ティッキー)=議会の

 

hállá(ハーッラー)=彼は話す
áは、長母音「ア」だゾ~

 

ね?簡単でしょ?

ちょい気を付ける単語

muoŧŧa(ムオッサー)=叔母
ŧ「ス」[θ]であっても、子音が重なることがある。

ŧŧは「ッス」[θθ]で発音しよう!(提案
「ッス」[ss]じゃないよ!

 

maŋŋil(マンギル)=後で
発音記号で書くなら[mangngil]
[ng]の子音が2連続した発音もあるのよん

 

ođđa(オッザ)=新しい

đ「ズ」[ð]も2連続で並ぶ事があるんやで!

なんだか混乱する単語

mannji(マンニィー)=義理の娘

 

nnjは、子音nj[ń]が2連続していると見なす。
発音記号だと[ńń]=[njnj]になる

 

もっと細かく言うと、nnjのスペルで[ńńń]=[njnjnj]の発音になる事もある。
チョー長い子音だゾ~

まぁ、本記事では簡単な子音の説明なので(ry

 

viellja(ヴィエッッリャ)=兄弟
エッッ

lljのスペルで「ッッリィ」の子音になる。
発音記号だと[ljljlj]と、なんだか訳が分からなくなる。
これもチョー長い子音だゾ~

キュゥべえ「わけがわからないよ」

 

áddjá(アーッチャー)=祖父
ddjのスペルで「ッッティ」の子音になる。
要するに、「ティ」[tj]の子音を長ーく発音すればおk

実際にサーミ語の単語で発音しよう(提案

他にも細かい子音の発音ルールがあるんだけど

先ほど、出てきた


d→子音「タ」[t]
たまに、子音「ズ」 [ð]になる事もある(đと同じ)


 

とか

 


t→子音「タ」[t]なのだが・・・
語末は子音「フ」[h]や「フト」[ht]になる


がありましたね。

 

他にも・・・

前の母音発音で説明した子音[h]の挿入もある。

 

いやー、これらを全部説明するのは
(サーミ語を知らない人向けに対しては)いやーきついっす(素)

 

とりあえず、こまけぇこたぁいいんだよ!!

と言うことにして、先に進みまちゅ~ね

発音練習

長母音とか短母音の区別をガチで気にしだすとキリがないんで・・・
そこら辺は気にしないでテキトーに発音して♡(←語学書では禁句www)

 

beana(ペアナ)=犬

 

dagan(タカーン)=私は~する

 

geassi(ケアッシー)=夏

 

gurssa(クルッサ)=コースの

 

káffe(カッフェ)=コーヒー

語学書ではkáf’feみたいに、途中でを入れるらしいけど、本記事では無視する。
ちなみに、子音の途中にあるは、子音をチョー長く発音するマーク

 

čáhci(チャーフツィー)=火

 

bázán(パーツァーン)=私は残る

 

bážán(パーチャーン)=私は撃つ
バアチャンではない!

 

gieđa(キエザ)=手の

 

fanas(ファナース)=船

 

ráfi(ラーフィー)=平和

 

olu(オルー)=多くの
おりゅ?

 

hállá(ハーッラー)=彼は話す

 

jahki(ヤハキー)=年

 

mana(マナ)=行け!

 

njálla(ニャーッラ)=北極ギツネ

 

rabas(ラパース)=開いた

 

Suopma(スオプマ)=フィンランド
は、フィンランド語だとSuomi(スオミ)
これ、豆な

 

vanas(ヴァナース)=船

 

vihtta(ヴィヒッタ)=5

 

gáhku(カーハクー)=お菓子の

 

gáhkku(カーハックー)=お菓子

 

gacca(カッツァ)=爪の

 

poazu(ポアツー)=トナカイ

 

gočča(コッチァ)=尿の

 

muoŧa(ムォサ)=叔母の

ちょい難しい発音

neallje(ニェァッリリェ)=4

 

edniin(エートニーン)=母と

 

čállli(チャーッッリー)=君たち二人は書きなさい!

子音「ル」[l] チョー長く発音する

 

lávcca(ラーヴッツァ)=クリームの

 

mielkki(ミェルッキー)=ミルクの

 

geađgi(ケァズキー)=石

 

geađggi(ケァズッキー)=石の

 

oahpaheaddji(オァハパヘァッチー)=先生

なお、フィンランド語だとopettaja(オペッタヤ)
サーミ語と発音がな~んとなく似ている

初見では読めない単語

mánáide(マーナーイゼ)=子供たちの
第2・3音節の間の-id-は、「イズ」[jð]と発音する

 

mánáid(マーナーイ)=子供たちを
語末の-idは、文末でない場合「イヒ」[jh]と発音

文末の場合は「イト」[jt]になる
文末にmánáidが出てきたら「マーナーイトゥ」と発音する。

 

vázzit(ヴァーッツィート)=歩いて行く
語末のt[ht]と発音する。
文末だと[h]になる。

 

manis(マンース)=後で
n「ング」[ŋ]と発音する。

 

gárta(カーラハタ)=地図
発音記号だと[ka:rahta]

rtの間に、あいまい母音+子音[h]が挿入されている

 

他にも、初見では読めない単語がたくさんあるのだが・・・
今日はこれくらいにしといたるわ!

 

ここまで読んでくれてありがとナス!

Giitu(キートゥ)!