私は、今までに30個以上の外国語を学んできた。
だけど、ほとんどが挫折で終わっている。
挫折を何度も繰り返すと、自分なりの「挫折パターン」が分かってくる。
結局、語学で大切なのは「学習方法」よりも「どれだけ続けられるか?」である。
私なりの「語学を続ける仕組み」を紹介したいと思う。
目次
語学ノートを作る時に注意している3つのポイント
ざっと挙げると以下になる。
1.ドラクエと同じ「レベル」の概念を作る
2.1つのレベルを上げる為に、100回読む必要がある
3.一回読めば2~3分で終わる学習量にする
ドラクエと同じ「レベル」の概念を作る
私は子供の頃からゲームのレベル上げ作業が好きだった。
ポケモンとかドラクエでは、いつもレベルを上げまくってからストーリーを進めるプレイスタイルだった。
それを語学でも適用しちゃえ!
と言う作戦。
語学ノートの右上に「レベル11」と書いた。
「レベル11」は、語学書で言えば第11課みたいなモノである。
私は「レベル1」からスタートした。
「レベル1」は単語の発音方法から始まる。
そして「レベル2」で「私は~です」という簡単な文を覚える。
レベルが上がるにつれて、文法も複雑になる。
出てくる単語数も増えていく。
そして、今はレベル11になった。
ウェールズ語の例文も少し複雑になってきた。
とは言っても、まだレベル11なので
「君は毎日パンを食べますか?」
という程度の例文しか出てこないのだが。
それでも自分のウェールズ語力が「見える化」できるのはありがたい。
私のウェールズ語力はレベル11です
まるでドラゴンボールに出てくるフリーザ様のようだ
レベル11はポケモンで言えば1番目のジムリーダーを倒した辺り。
ウェールズ語学習を続ければレベル20とか30になる。
ここら辺までくると、3~4番目のジムリーダーをクリアしているかもしれない。
もっと続ければレベル50になる。
ここまでくれば、四天王と戦えるレベル。
レベル11とは比べ物にならないほどの複雑な例文とか文章を読むようになるかもしれない。
こういう風に自分の語学レベルが数値化できれば、レベル上げ作業が楽しくなる。
1つのレベルを上げる為に100回読む
レベルはどうしたら上がるのか?
の基準を自分で作らないといけない。
そこで、参考にしたのが「台所から北京が見える(著:長沢 信子)」という本。
この本の190ページ~193ページに著者の中国語学習方法が紹介されている。
内容を箇条書きすると以下になる
・1~2回読むだけなら楽
・でも「ひたすら朗読を続ける」=「100回読む」のはキツイ
・そこでマッチ棒を100本用意する
・一回で読む量は教科書で言えば3課、5分くらい
・一回読んだら、マッチ棒を空箱のフタの方へ移す
・100本全部を移すのに何日もかかる
・マッチ棒100本を全部フタに移したら朗読完了
・完了した日付をメモして次の課へ進む
私は、上記の「100回読んだら次へ進む」という学習方法に関心させられた。
100回読んだら、次の課へ進める。
つまりレベルアップできるんだなぁ~
まるでポケモンとかドラクエみたい・・・
そうだ!
「一回読む」作業が完了したら「1経験値」を入手できる。
「100経験値」になったらレベルアップ!
っていうシステムにしたら面白そうじゃないか!
でも、読んだ回数をどうやってカウントしようかな・・・?
マッチ棒を100本持って通勤するのも面倒だなぁ。
じゃあ、ノートに読んだ回数を書き込もうか!
と考えた。
それが以下(右下参考)
拡大すると以下になる。
この場合、レベル11の内容をこれまでに28回読んだことになる。
今の私の経験値は28
次のレベルまであと72経験値
・・・という風に、レベルアップするまでの過程が「見える化」できる。
100回読んだら以下のように「正」が20個埋まる。
100回読み終えたら、そのレベルに線を引いて「レベルアップした」事を示す。
上記の例で言えば、レベル9→レベル10へアップした様子
一回読めば2~3分で終わる学習量にする
以前は一回で読む量を「ノート全体」で設定していた。
試しに計ってみると一回読み終えるのに40分もかかった。
40分読んで、やっと1経験値。
これを100回繰り返すのはしんどい。
なかなかレベルが上がらなくて、レベル上げ作業が嫌になった。
結局は、このシステムを止めてしまった。
この反省を生かして、今度は一回当たりの読む量を大幅に減らした。
先程紹介した著者の場合、一回で読む量を5分で設定している。
でも私から言わせてもらうと、5分でも長く感じる。
通勤などのスキマ時間にパッと1回読み終える時間は2~3分がちょうどいい。
(1分未満だと逆に短すぎて飽きる)
なので、一回読んで2~3分で終わる量になるように例文を書く。
もしくは文章を分ける。
ウェールズ語の教科書で勉強する場合は、
小さなノート6ページに収めれば、一回読んで2~3分で終わる。
レベル11の1~2ページ目
レベル11の3~4ページ目
レベル11の5~6ページ目
一番最後の6ページ目に、読んだ回数をカウントする空白を作っている。
なので、事実上は5.5ページになる。
この5.5ページを一回読めば2~3分で終わる。
100回だと200~300分。
4~5時間程度。
でも、一気に10回読むだけでもしんどい。
ノドが壊れちゃうぅ~
なので、通勤とか自宅でのスキマ時間に2~3回だけ読む。
それを積み重ねれば、いつかは100回へ到着する(=レベルアップ)
私の場合、平日4~5日程度で100回読める。
これならレベル上げ作業もキツくないし続けられる!
と思った。
独学でありがちな失敗
独学で外国語を学ぶと
「もっと知りたい!」
という好奇心のあまり先に進みすぎてしまう傾向がある。
でも、先に進めば進むほど内容が難解になって訳が分からなくなる。
すると「内容が理解できない自分」になってくる。
学校で言えば、授業に付いていけない落ちこぼれ
そういう自分が嫌になって語学を止めてしまう。
・・・・というのが独学でありがちな失敗例。
挫折を防ぐのが「レベル」というシステム
3点のポイントをもう一度説明する。
1.ドラクエと同じ「レベル」の概念を作る
2.1つのレベルを上げる為に、100回読む必要がある
3.一回読めば2~3分で終わる学習量にする
ゲームと同じ「レベル」の概念を語学ノートに適用する。
1つのレベルを上げるためには経験値が必要。
その経験値は「一回読む」だけで貯めることが出来る。
経験値が100になったらレベルアップ。
レベルアップしたら次の課へ進む。
・・・というシステムにすれば、独学でありがちな
まだ基礎ができていないのに先に進みすぎて挫折
という失敗を避けれる。
次の課(=1つ上のレベル)へ進むためには100回読む必要があるぞ!
というルールを自分で作るのがポイント。
ふぇぇ・・・新しい外国語を始めても1カ月も続けられないょぉ・・・
と悩んでいる兄貴は、是非ともこの方法を試してみて、どうぞ。
【オマケ】私が使っているウェールズ語の語学書
私の場合、語学書を買ったらいつも外側のカバーを外して捨てている。
(本を開くたびに邪魔になるので)
背表紙はこんな感じ
参考までに、ウェールズ語を日本語で学べる語学書はこれしかない。
(もう1冊あるけど、絶版・・・)
英語を「日本語で学び放題」という環境は、良く考えてみれば当たり前の事ではない!
そういう事をウェールズ語は教えてくれる。